富士ステークス2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎クラリティスカイ
  15着/6人気

○サトノアラジン2着/1人
▲アルマワイオリ16着/14人


 馬場は開幕週ぐらいを想定しておく。今週は好天に恵まれたし回復しているとみるべきかな。高速馬場を想定、46.5-46.0で33秒を切ってくるぐらいの馬場は意識しておきたいかな。


 展開だが恐らくカレンブラックヒルが行く意識を見せるだろう。ただそんなに速い馬というわけではないので行ける保証はない。この面子だと案外ノリのクラリティスカイがハナを切るとか、田辺のシャイニープリンスあたりもそれに準ずる競馬を狙ってくる可能性もある。ロゴタイプは流石に逃げるわけにはいかないだろうし、外枠引いたので内の各馬を見ながら流れに合わせる形。最上位勢のほとんどの馬が前哨戦に近い形になると思うので、ペースはそんなに上がらないかなと。ここ2年ほどではないかもしれないが、それでもせいぜい47-46ぐらいをイメージしつつスロー気味で想定、一応前後の幅は持たせるが総合力をある程度要求され、ここ2走をイメージするならL3最速に振れる可能性も高い。そういった後半の総合力を重視していく。


◎クラリティスカイは正直ちょっと悩んだのはある。追い切りは個人的には良く見えたんだがやっぱり57kgってのは楽じゃないしよく見えたとはいっても休み明け初戦は初戦。この辺をどう判断するかというところだった。ただ蓋を開けてみて7番人気は流石に舐めすぎ。このNHKマイルは確かにレースレベルは高かったが、それだけじゃなく時計、ラップ比較で見ても優秀。同日の準OP湘南Sが1:33.3で12.0 - 11.4 - 11.7 - 12.1という後半のラップ。NHKは1:33.5で12.1 - 11.1 - 11.3 - 11.8とペースの差は多少は当然あるにせよ、走破時計が互角の中で後半ラップの優秀さが光る。Aコース時でまだ少し時計が掛かっていたわけで、その中でこの走破時計でL3最速戦を好位内からスムーズに立ち回って直線序盤で反応、アルビアーノの出し抜きを唯一L2で射程圏に捉えてL1で抜け出し後続を寄せ付けていない。L1でしっかりとばてなかったのがこの馬の良さでクロフネ産駒の中でも甘くなりがちなL1まで高いレベルでまとめてきた。いちょうSでは高速馬場でのスピード勝負、2歳戦としては優秀な走破時計でレコード勝ち。基本的には前半は無理せず後半の総合力勝負に持ち込みたいタイプなので、今回のメンバー構成で自由に立ち回れるのは良い材料。また距離は違うがハイレベルの皐月賞で59.2-59.0と平均ペースから加速する一定レベルの余裕はあったわけで、前半仮にある程度ペースが上がったとしても対応できる範囲は比較的広い方だろうと。まあその点と何より明らかに過小評価されているという点を取って。要所で動けるギアチェンジを持った馬は府中でこそだし、本番よりも前哨戦の方が良さを引き出しやすいだろうと。


〇サトノアラジンは本命を打とうかどうか悩んだが、対抗にした。本番を考えると賞金は積んでおきたい立場なので恐らくある程度しっかりと仕上げてきているはず。この馬の良いところは今年の春以降府中で見せてきたトップスピードの質、持続力の高さ。これまではTS持続戦では甘さを見せていた典型的なタイプだったんだが、モンゴル大統領賞では11.8 - 11.1 - 11.4 - 11.3 - 11.7 - 12.1とL5最速というおかしな競馬で3~4角速い地点を外を回しながら直線馬群を切り裂きつつ一気に伸びて来ているように後半4Fで考えれば相当強烈な脚を使ってきていると。エプソムCではエイシンヒカリについていってL2では脅威を与えたしL1でも際どいところまで来ていた。エプソムCのハイレベル戦を考えても後半の要素はここでは一番だろう。ただ緩い流れから瞬時のギアチェンジを要求されたときにどうかという点はまだ少し不安があるし、前々で主導しながらスッと出し抜いてL1までしぶとい競馬をしてくるクラリティスカイは逃げ先行の差はあるにせよエイシンヒカリという天敵と近い適性を持っている。エプソムCは内を上手く立ち回ってきた、外からの競馬になるので正攻法でねじ伏せきれるかどうか。その点を焦点に取りつつ対抗までにした。連軸としてはある程度信頼できる一頭のはずだが前半からペースが上がってしまったときに後半の要素を削がれないか。1800ぐらいならいいが1600でとなると45秒台に入ってくることもあるのでそれを追走して後半やれるかだが、まあこの馬は後半44秒台に入ってこれる馬なので無理せずリズムを保てれば。


▲アルマワイオリ
この馬が現在ブービー人気なんだが、まあ本命馬を考えればこの馬を狙うのは全然驚きでもなんでもない。むしろ流石に15番人気はないでしょ…という感じ。この馬はTS持続力が武器になる。デイリー杯で負けた時も2列目ポケットで掛かってしまって12.8 - 12.3 - 11.4 - 11.2 - 11.4のラップ推移で瞬時に動き出す競馬の中でエンジンを上手くかけられずに伸びあぐねている。逆に前を向ければトップスピード戦でも対応できるし、前が下がってくれ馬バテ差しも利く。前走は47.2-46.3のスロー気味の中で中団馬群の中目で勝負していたんだが11.9 - 12.1 - 11.1 - 11.3 - 11.8とL3最速戦で4角出口~直線入りに前が加速する中進路確保できずL2でもまだまごついて後方まで下がっている。L1で食い込んできているように脚自体はあったが動くべきポイントで前を向けずにごちゃついたのが非常に大きい。2走前はポテンシャル戦でやや甘かったが、3,4走前で強い競馬ができているようにトップスピードに乗ってからの持続力が最大の武器。高速馬場そのものもエンジンが掛かれば2歳時に京都1400でスパッと切れている。その点も含めて今回は昨年、一昨年のようなスローからのTS持続特化戦になる可能性が高いし、その中でしっかりと脚を出し切れる展開になれば。この世代でも最上位の一頭なわけで、この人気は幾らなんでもなさすぎる。


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