エリザベス女王杯2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎ラキシス
  11着/2人気

○マリアライト1着/6人
▲シャトーブランシュ10着/14人


 エリザベス女王杯の予想の前に、まずは馬場予想・展開予想から入りたい。雨は前日の土曜の段階でやはり影響はしていた。ほぼ想定通りでスローなら速いラップを踏むと言っても10秒台に入るようなことはなく、せいぜい11秒前半。比叡Sもドスローから4F戦になって11秒前半のラップを踏めずに外差しの展開ではあったので恐らくそれぐらいの馬場状態をイメージしておけばいいかなと。基本的にはポテンシャル戦になるイメージで良いかな。もちろん仕掛けが遅れるケースもあるにはあると思うが。


 展開予想だがちょっと読みにくいところはある。リラヴァティが行くしかない立場だがここ2走スタートが安定せず。外のウインリバティやフェリーチェレガロ辺りがハナをじわっと取っていくイメージの方がしやすいかなという感じ。もちろんリラヴァティが五分に出てくればハナを狙ってくるだろうがこの辺は流動的でひとまずは外目の2頭が主導。これを見ながらヌーヴォレコルトが外から恐らく2列目を狙いに来るだろう。その前にルージュバックがポジションを取ってくれば面白いが戸崎なので恐らくヌーヴォをマークする位置を狙いそう。後はアッゼニのシュンドルボンもある程度はという感じだがこの距離と前半の流れを考えても好位ぐらいで落ち着くかな。外が主体になってレースを作っていく感じになると思うし、前がそんなに飛ばしていくような馬もいない。内のスペースは結構凝縮しそうで、リラヴァティが行ってくれればいいがタガノやリメインサイレント辺りは番手外を狙うまでに外から蓋をされてしまう可能性があるなと。そうなると最序盤はスローだろう。問題は動き出しだが、今回は外枠にマリアライトがいるので早い段階で動く可能性が高い。基本的には団子気味で3角手前辺りからのスローロンスパをイメージしたいが、仕掛けが遅れるケースのここ2年ということもあるので、一応そういうケースも意識はしたい。



◎ラキシスは追切が個人的に引っかかったのでちょっと悩んだ。ただ外主導の流れの中で恐らく様子を見ながら内外を選べる立場になるし、最序盤は仮にポジションを取りに行ったとしても無理のない範囲になるだろうと。この馬は総合力の高さが武器だったが、大阪杯で後半に特化させポテンシャルで猛烈なものを見せてきた。61.3-61.8と前はやや速い流れではあるがラキシスはかなり離れて1000通過で見れば63秒程度から後半60秒で上がってくるという競馬でキズナを力でねじ伏せた。12.3 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.8のラップ推移で先に動いたキズナとワンテンポ待ちつつ3~4角ではロスを小さく進めたラキシスという立場の差は有れどL1で差し返したというのはポテンシャルがなければできない芸当である。エアソミュールやロゴタイプ、スピルバーグ、ショウナンパンドラらが良い条件だったとは思わないにせよこれを撃破できたのは大いに評価できる。前半を殺して後半に特化させたことでポテンシャルを引き出してきた。この馬はトップスピードの質は高いレベルのモノを持っているし、牝馬限定ならここ2年のエリ女を見てもわかるように質、持続力ともトップクラスでしかもそれを割とすぐに引き出せる。流石に昨年のエリ女、ヌーヴォ比較だと緩い地点からの瞬時のギアチェンジに関してはヌーヴォが一枚上だったが、この馬自身L1も落ちないレースラップの中でしっかりとトップスピードに乗せている。ポジションを取れれば理想的だが後半に特化させてポテンシャル面の良さを出せた+道悪でトップスピードを要求されずのスローロンスパという条件がベストの可能性も高い。札幌記念はオーバーペースだし、京都大賞典は11秒前後を3F続ける競馬で窮屈で後方ではというところ。宝塚記念は大阪杯の反動もあったと思うしドスローからL3最速11.0のTS持続特化戦。外から動いてトップスピードを長く使うタイプではない。大阪杯の様にレース全体が早めの仕掛けの中でコーナーでも分散しながら速いラップを要求されない流れ、ポテンシャル戦ならこれまで戦ってきた相手を考えても一枚上の存在のはず。追い切りは引っかかったけど、ここは素直に適性と能力を信じたい。ムーアなのでポジションはちょっと後ろになるかもだが、上手く進路を取ってくれる騎手だしレース全体が早めの仕掛けになれば信頼できる。総合力ある馬なので多少仕掛けが遅れても対応できると思うし道悪なら、どんな展開でも。


〇マリアライトはちょっと悩んだんだけど対抗に押し上げた。前走のオールカマーはかなりステイヤー色強い競馬になって、ペースバランスが60.8-58.5と2秒以上のスロー、12.6 - 11.9 - 11.7 - 11.4 - 11.7 - 11.8とL3の4角地点が最速という流れでしかも外回り緩やかで長い3角の地点でも終始外を回して押し上げようとして難しかったという感じ。結局4角で大外ぶん回して直線までにコーナーワークで置かれてしまったのと、最速地点で最内を完璧に立ち回ったヌーヴォとの差が出たという感じ。それとオールカマーは内の馬が主体だったことで外の馬がなかなかポジションを取れない展開でもあった。ナルトなんかも結局あきらめて好位になったし、この馬もスタートそのものは悪くなかったが後方から行かざるを得なかった。まあショウナンパンドラには完敗だが、これでもちょっと速いラップを要求されてしまったかなと。マーメイドSでもそうだがトップスピード面が要求される競馬だと若干物足りない。ただ、緑風Sでもそうだが後半速いラップを要求されなければ最後は一頭違う脚を見せてくる。特に緑風Sは良い感じで直線中団から取り付きそうになったが前が壁でしばらく出せずにL2で大外に持ち出す。そこからL1で猛然と追い込んできてそのラップが12.0 - 12.2 - 12.3 - 11.9 - 11.8 - 12.4とトップスピードを問われない完全なポテンシャル戦だった。こういう競馬が合っているし道悪実績もある。京都外回りは個人的には蛯名の仕掛けが一番安定していると思っていて、3角までにはいつもいい位置にいるイメージ。今回は恐らく外の逃げ馬が内に切り込みながらレースを作っていく形になると思うので外枠からこのメンバー構成なら早い段階である程度の位置…中団ぐらいは意識できそう。その辺りを考えても今回は条件がオールカマーから好転すると思う。ヌーヴォを目標に3角までに取り付いて仕掛けの主導権を取れれば減速地点での伸びは確実な馬。スローロンスパは条件的にも良いと思うしマーメイドSでも思ったほど極端にはキレ負けしなかったので今のこの馬の力でこの馬場なら4角でヌーヴォに並びかけて一瞬は出し抜かれてもL1でという感じ。


▲シャトーブランシュ
この馬はここで狙う予定ではあった。ただ本音を言えばもうちょっと外の方が競馬はしやすかっただろうなとは思う。今回は外の各馬が主導権を取ってきそうで、内の先行馬も誰が逃げるか読み切れないので最序盤は探り探りになってくる可能性が高い。その点でスローは良くても最序盤内で包まれて動けないケースはある。まあそれを差し引いてもやはり狙いたい。2走前で61.5-59.0のスローバランスの中でも最後方近くで脚を溜めながら3~4角でも内目でエンジンをかけていきつつ直線に外へ持ち出しL1ズドン。溜めて良さが出たということからも距離は長くてもいける言う認識。それとかなりの道悪巧者で、個人的には7走前のインパクトが強く、63.1-61.3のスローバランスの中で12.7 - 12.5 - 11.9 - 11.9 - 12.3のラップ推移、中団外から一足早く勝負に出て直線序盤で勝負を決めに掛かる脚を見せた。ラストは差し込まれたが相手関係もかなり強敵だったしポテンシャル戦としてはかなりハイレベルだったと思う。その中でしぶとく4着まで粘ったというのは京都の外回りならというところ。もちろんいつもの超高速で仕掛けの遅い京都だとバテ差し基本のこの馬としては辛いだろうが今回は多少の影響は出てくるであろう道悪馬場。GII2着時もかなり時計がかかる重馬場。ポテンシャル戦への高い適応力を見せ最序盤ゆったり運べる条件。一発を期待するには十分条件が揃ったとみている。


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