マイルCS2015予想

カタストロフィ
10期 予想歴18年

◎サトノアラジン
  4着/3人気

○モーリス1着/4人
▲ヴァンセンヌ14着/6人


 マイルチャンピオンシップの予想の前に、まずは土曜の馬場状態から。京都1200が一番わかりやすいが、1000万下の最終が33.9-34.6と割と時計が出易いレースメイクになっていたが1:08.5で収まっていると。モズハツコイ辺りがまともに運んで伸びあぐねているし、10.8 - 11.1 - 11.5 - 12.0とL2から落ち込んでいるように、多分全体的な馬場は高速状態と言い切ることができるレベルではなかったと。これだけではただ土曜は中間の雨の影響が多少残っていたとは思うので、日曜は幾らかは回復してくる可能性はある。内外は見ている限りだとかなり内が頑張っている印象。


 そのうえで展開予想をしていく。マイルチャンピオンシップの傾向的にはペースは極端にはなりにくく、やはり3角の下りからじわっとペースアップするというイメージは基本線になる。そのうえで、逃げ馬候補が内に2頭、レッツゴードンキとケイアイエレガント。ケイアイは番手外が吉田豊的には競馬がしやすいがこのパターンだとひとまずハナを主張して簡単にドンキを逃げさせない形には持って行くだろうと。この2頭がひとまずは内からレースを作る。これを壊すとすれば大外枠を引いて一か八かが欲しいクラリティスカイと横山典弘、それにもう一頭挙げればロゴタイプ浜中。外目にはカレンブラックヒルやリアルインパクトといったところも恐らく先行してくると思うので内の流れにカレン、リアルが2列目外でとなってしまうとクラリティもロゴタイプも3~4角かなり外になるのでいっそクラリティが行く可能性、ロゴタイプが飛ばして内の2頭を突くぐらいのハッタリの逃げの構えを見せてくるかもしれない。内外が離れているのでここの出方がレースのカギを握りそうで、正直展開は読みにくい。ある程度どちらにも対応できる適性が欲しいし、そのうえでやはり京都だとTS持続力を最重要視したい所。一応イメージ的には46.5-45.5ぐらいを想定しておく。


◎サトノアラジンもだが今回は割と素直に予想したという感じ。内を重視は一応しているんだが、それでも外の各馬で積極的に展開を作りそうな馬もいるし、極端に意識しすぎない形で。サトノアラジンは不安は一つあり、やはりハイペースにシフトした時にしっかりとトップスピード持続力を引き出すことができるか。これはやはりちょっと不安。ただこれを押し殺してでも狙いたいのがやはりモンゴル大統領賞の内容。前後半が47.1-46.5と平均ペース、しかし11.1 - 11.4 - 11.3 - 11.7 - 12.1とL5最速でコーナーで逃げ馬が早めに動く形で後続もそれに合わせた仕掛けになった。この馬もコーナーで後方外目を回す羽目になって直線それでも最後までトップスピードを維持してきての勝利。ここで注目したいのは後半4Fのイメージ。この馬の上がりが外々回して33.5で、L4のレースラップが11.4、これをそのまま当てはめたとしても後半の4Fで45秒を切ってきていることになる。これはなかなかのインパクトで、しかもL4で大いにロスがあったということを考えてもかなり評価したいポイント。極論だが、全体の走破時計が32秒フラットだったとして、この馬が45秒を切る後半を引き出せるのであれば前半は47秒ペースで足りるということになる。しかも今回は内枠を引き当てた。モンゴル大統領賞では外枠発走もあってかなりロスの多い競馬になったがそれでも45秒を切ってきたのであれば、TS持続戦、最内を突ければ44秒半ばも視野に入ってくる。そう考えれば十分後半だけで勝負になると。コーナーから仕掛けが早くなりやすい淀というのもこの辺で相性がいいと思うし前がある程度流れて内のスペースが生まれやすい状況でインで我慢、イスラやヴァンセンヌ辺りを目標にしながら直線でしっかりと進路を取れれば。昨年のようなペースだと若干不安はあるんだが、46-46ぐらいで落ち着けばと思うしドスローになったらなったでトップスピードの質も高いレベルにあるのはエプソムCで最速地点ではエイシンに差を詰めていたということも含めて、十分好勝負できるはず。エプソムCで高速馬場から徐々に時計が掛かっていく流れの馬場でもしっかりと対応できているし、不安材料は前半のペースだけ。最序盤で無理に前に行かなければ連軸としては一番信頼できるかなと。


〇モーリスはかなり悩んだんだけど、対抗に推した。理由は、この馬もサトノアラジン同様後半だけで面倒を見れちゃうというタイプの馬であるというのが大きい。何といっても底が全く見えない後半のTS持続力である。エクイ中山なので眉唾ものではあるんだが、それでもダービー卿は恐ろしいレベルで、46.7-45.5と1秒のスローではあるが11.1 - 11.3 - 11.6 - 11.7 - 10.9と前が早めに仕掛けて3角途中から4角でかなりラップを落としているのはあるんだが、それでも後方外から押し上げながら直線序盤で先頭に並びかけてL1だけでぶっちぎっての圧勝。このL1の10.9は圧巻で、この馬自身はコーナーで外を回しながら11秒前後を連続させてきたことになる。L4でも11.3なわけなので、普通に考えればこの馬は後半44秒前半を使ってきちゃっている。これは化物クラスで、安田記念で勝ちに行って45.9-46.1の平均ペースで先行捻じ伏せも見た目以上に強かったけど、本質的には後ろから脚を溜めた方がという感はある。外を回すのはもちろん相対的に見ればマイナス材料だが、この馬の場合は外から緩んだところでとはいえ捲ってという形で44秒前半を刻んできたというのはやはり並大抵のレベルではない。まあエクイ中山と今の少し時計が掛かりかけている淀ではまた別だし京都外だと定石通り内を狙うのが良いだろうとは思うんだが、それでも魅力があるということ。後はぶっつけ本番がどうかだけ。追い切りも悪くないな、というぐらいには動けていたがやはりちょっと不安はある。前哨戦である程度の内容を出せていたら本命にしたかった馬ではあるのだが、やはり一叩き出来ずに立て直してのここというのは割り引いた。


▲ヴァンセンヌ
まあこの流れだとある程度わかっちゃうかもしれないけど、距離短縮と内枠を確保してこの馬の持ち味であるTS持続力を上手く引き出せそうというのと、やはりイスラボニータ辺りを目標にできるというのは良い。この馬は究極的にはトップスピードの質も持続力もバランスよく持っていつつも最上位相手に捻じ伏せるほどにはちょっと足りないという感覚。3走前は45.9-46.1と平均ペース、11.4-11.2-11.3-12.2とコーナーでも速いラップの中で後方の内で脚を溜めながら直線で一旦進路が塞がり外に持ち出してからのL1急追。それでもL1で捕えきるほどのTS持続力ではなかったと。もちろんかなり高いレベルの話で4着馬との比較で見てもかなり強い。5走前の重賞初制覇にしても抜け出す脚は速かったがL1でフルーキーやアルフレード辺りには食い込まれているように、高いレベルではあるが化物クラスではないと、それだけに最上位の2頭相手にとなると枠順の助けが欲しかったというところだがこれがひとまずいい方向に働いた。それとここ2走は距離もあったが高速馬場が合わなかったかもというのもあって、好走を続けてきていた上半期は馬場表記の差こそあれ、いずれも少し渋っていたぐらいで時計が掛かり気味。その点も含めて今の超高速ではない淀というのはこの馬にとっては地味に追い風かなと。その点を含めて単穴にはこの馬を据えた。


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