日本ダービー2016予想
ダービーはサトノダイヤモンドから・・

下彦
15期 予想歴30年

◎サトノダイヤモンド
  2着/2人気

○ヴァンキッシュラン13着/6人
▲リオンディーズ5着/4人
△マカヒキ1着/3人


ダービーの過去10年、3着以内馬の5代内血統表を眺めていますと、俯瞰的にはサンデーやノーザンダンサーは強いなあと感じるだけで、母系も含めて細かくみていても、そう片寄った傾向は特にないとう印象で、それでも何か特徴的なことは無いかなあと見ていますと・・・ノーザンダンサー或は系統のクロスを持つ馬が30頭中16頭で2011年から5連勝中です。ノーザンダンサーでも本来なら府中2400mではヴァイスリージェント系が良い傾向ですが、ダービーの場合は替わりにダンジグ系をよく目にします。あとは従来通りで、ストームバード系、マルゼンスキー、カーリアンのニジンスキー系。
クロスという観点から見れば、ヘイルトゥリーズンやヘイローのクロスを持つ馬も結構いますね。サンデーのサイアーライン(サンデーサイレンス←ヘイロー←ヘイルトゥリーズン←ターントゥ)上にあるので、別に珍しいことではありませんが、それだけスピードの強調が必要だということですね。
それらを併せ持つ穴馬として好走したのが、一昨年のダービー12番人気3着馬マイネルフロストで、母母父にダイジュ(ダンジグ)、ダンジグのクロス(5×5)、ノーザンダンサーのクロス(5×5×5)、ヘイルトゥリーズンのクロス(4×5)を持ってました。
2008年12人気2着のスマイルジャックは、母母父にマルゼンスキー(ニジンスキー)、ヘイルトゥリーズンのクロス(4×4)がありました。
でも今年の場合は穴馬が馬券になる余地は極めて少いかもしれませんね。

血統から買い目に入れたい馬が何頭か・・

マウントロブソン
ディープにミスターグリーリー(ミスプロ)、母母父クラシックアゴーゴー(フェアウェイ系)、母5代にセクレタリアト(ボールドルーラー)。
ディープにミスプロも最近では当たり前に走りますし、レイズアネイティブ系全般が母系に入って競争能力を高めている印象です。
皐月賞も強い競馬をしました。(58.4-59.5)1.1秒のハイ、3F前後半差(34.2-35.6)1.4秒のハイを4、5番手から進み、直線勝負処で内に切れ混んだあたりはアワヤの競馬で、差し追い込み決着のハイペースを6着に留まったのは、強引に勝ちに行ったリオンディーズとともに強さを見せた競馬かと思います。昨年のコメートのように内から先行できれば、持続力を武器に好走出来そう(な気もします)。

マイネルハニー
マツリダゴッホにナリタブライアン、母母父ノーザンディクテイター(ノーザンダンサー)、母4代リマンド(ブランドフォード系)。
何といっても母系にナリタブライアンということで、母父母にパシフィカスを持つのがいいですね。パシフィカスの仔、ナリタブライアンはダービー馬、ビワハヤヒデはダービー2着馬。最近ではパシフィカスを母母に持つラストインパクトが昨年ここ府中2400ジャパンカップで2着にきています。
マツリダゴッホというと中山というイメージが強いですが、府中中距離も悪くはないはずで、父母父ボールドルーラーも機動力という点では良い方に作用するはずで、クロスを見ても、ノーザンダンサー(4×4)、ヘイルトゥリーズン(4×5)、グロースターク(5×5)、ボールドルーラー(5×5)と魅力的な血の強調が結構あり、スンナリ逃がしてペースを握られると結構危険かもしれません。

ロードクエスト
この馬もマツリダゴッホ産駒、母父チーフベアハート(ダンジグ系)、母母父リアルシャダイ(ロベルト)、母4代ノーザンテースト。ヘイルトゥリーズンのクロス(4×5)、ノーザンダンサーのクロス(5×5)、ボールドルーラーのクロス(5×5)。
血統傾向からの好走背景、スマートオーディン同様直線だけの競馬に徹してどこまでということだと思われますが、後半のスピード持続力は凄まじいものがありますので。

◎サトノダイヤモンド
ここ目標、皐月賞に至るまでのモノが違うと云わんばかりの余裕のある勝ち方、折り合いに不安のない気性面、ペースを問わずにどこからでも動いていけそうで御し易い点、ディープにダンジグ系の母父の好相性血統(例として、母父ベルトリーニのジェンティルドンナ、母父デインヒルのフィエロ、母父ロックオブジブラルタルのミッキーアイル等)、そして何より府中でこそというゆったりとして完歩の大きそうな走法等から。
また余裕のある勝ち方というこで言えば、ラスト3Fのラップにも特徴が出ていまして・・
新馬戦  (11.7-11.7-11.5)3.3スロー
500万 (11.8-11.5-11.3)3.2スロー
きさらぎ賞(11.7-11.9-11.3)0.6スロー
勝っているレースは全て加速でフィニッシュしており、道悪の新馬、500万はともかく、きさらぎ賞はイーブンに近いスローを落とさず伸ばしてます(しかも軽く仕掛けたくらいです)。その時0.6秒差(3F前後半比較)3着に軽く千切ったロイカバードが京都新聞杯でスマートオーディンの0.3秒差3着ですから劇的にレベルが低いレースだったというわけではない筈です。
今回、能力全開が叶えば勝てると思われます。
ディープに母父オルペン(ダンジグ系)、母母父サザンヘイロー(ヘイロー)。ノーザンダンサーのクロス(5×5×5)、ヘイローのクロス(3×5×4)。当にパワーとスピードの血統。

▲リオンディーズ
底力という点ではサトノかこの馬ですね。
今回は前2走よりは末脚を生かす乗り方をしてくるかとは思います。
あの朝日杯FSを見れば強さの説明は不要ですね。
キングカメハメハに母父スペシャルウィーク(サンデー)、母母父サドラーズウェルズ、母4代に、ハビタット(サーゲイロード系)、マルゼンスキー(ニジンスキー)。ノーザンダンサーのクロス(5×5×4)、スペシャルのクロス(5×5)。

〇ヴァンキッシュラン
例年の弛いペースのレースなら無視でしたが、今年の青葉賞は早仕掛のロンスパ戦で、ペースこそイーブン寄りのスローですが、6F目から11秒代が6F続くというシビアな消耗戦で、スタートから4、5番手につけて、ペース変化に戸惑うことなくしっかり抜けてきており、レース毎に強くなっている印象が良いですね。
またディープにガリレオという重たそうな血統(母父ガリレオの競走馬でまだ日本での活躍馬はいません)ですが、ガリレオはミスワキを内包している分、鈍重さが薄まり、反応の良さや未勝利戦での京都内回2000mでの捲りぎみに動いていける機動力を有しているような感じで、府中2400mは距離、コース形状ともベストだと思います。
ディープに母父ガリレオ(サドラーズウェルズ)、母母父ペンネカンプ(ネイティブダンサー系)、母4代ラストタイクーン(トライマイベスト)、母4代にミスワキ(ミスプロ)。ノーザンダンサーのクロス(5×4)。

△マカヒキ
ディープに母父フレンチデピュティ(ヴァイスリージェント系)、母母父レインボーコーナー(レインボークエスト)、母4代サザンヘイロー(ヘイロー)。ヘイローのクロス(3×5)、ノーザンダンサーのクロス(5×5)。
後半特化でペース、展開によっては届かずもキレますし、益々成長して良くなっている事もあるわけですので。


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