函館記念2016予想
函館記念はケイティープライドから・・

下彦
15期 予想歴30年

◎ケイティープライド
  2着/13人気

○ネオリアリズム6着/4人
▲ダービーフィズ11着/12人
△トゥインクル8着/11人


過去の函館記念(函館開催のみ)近10回を振り返りますと、2007年を除き何れもハイペースで、小回り特有の消耗・胆力戦で尚且つ機動力もある程度問われるレースになっています。
血統的には洋芝での持続力ということで、欧州重厚血統を中心に、ロベルト・トニービン・スタミナ型ナスルーラのネヴァーベンドやレッドゴッド等が目に付きますが、特筆すべきは3代以前に見られる、リボー系やハイペリオン系が結構見られる点で、それだけ底力(スピードより胆力)を問われるレースになっているのだと思います。

象徴的なリピーターの血統を見ていきます。

・エリモハリアー(3連覇)
2005年  5歳時  6番人気  1着
2006年  6歳時  1番人気  1着
2007年  7歳時  7番人気  1着

父はイギリス・アイリッシュ両ダービーを制したジェネラス(カーリアン ← ニジンスキー)。
母父はスタミナ型ナスルーラのネヴァーベンド系のプレイヴェストローマン。
母母父にハイペリオン系の凱旋門賞馬ヴェイグリーノーブル。
父母父にボールドルーラー系のマスターダービー。
と重々しい血統。

・マヤノライジン(常に人気以上に走った函館巧者)
2006年  5歳時  3番人気  3着
2008年  7歳時  5番人気  5着
2009年  8歳時 10番人気  2着(札幌開催)
2010年  9歳時 10番人気  8着
2011年 10歳時 12番人気  2着
2012年 11歳時 10番人気  5着

父はロベルト系のマヤノトップガン(ブライアンズタイム)。
母父にパワー&スピードのダンジグ(ノーザンダンサー)。
母母父にフランスのリーディングBMSに輝いたこともあるセントサイモン系のルファブリュー(ワイルドリスク)。
母4代にボールドルーラー。
父4代にヴェイグリーノーブル(ハイペリオン系)。

上記2頭の共通項は、スタミナ型主体の血を持ち、ハイペリオン系のヴェイグリーノーブルを内包しているところですね。

その他マヤノトップガン産駒のワンツーの2011年は、キングトップガン・マヤノライジン。2011年には、8番人気のイケトップガンが2着と好走。
マヤノトップガンのどこがいいのかといえば、父ブライアンズタイム(リボー系の入ったロベルト)に母父ブラッシンググルーム(レッドゴッド)、母母父ヴェイグリーノーブル(ハイペリオン系)、4代マイホスト(ハイペリオン系)とスタミナにスタミナを重ねたような血になっている点です。

枠に関しまして少々・・
小回りは内前のポジショニングが云々とよく言われますが、函館記念で馬券になっている馬番も偏りがみられますね。

函館記念の過去10戦(函館開催のみ)で馬券になっている馬番は、全30頭中25頭までが1~8番で占められています(83.3%)。

以上を少しは勘案して・・

◎ケイティープライド
先週福島はアルバートドック・ダコールという小倉大賞典の1,2着馬がそのまま来ましたね。その小倉大賞典で渋とく伸びて4着は良い競馬でしたし、前走は直線外から三浦に被される格好で手綱を引いて急ブレーキで競馬にならず・・
この馬の良さはスタート・二の脚でポジショニングが思い通りに出来るという機動力及び先行力、そして最後に見せる渋とく下がらない脚。この舞台でその良さが生かされそうです。ですが、今まで2000mは未経験、血統的に函館記念の好走血統が入っていないという不安はあります。母父フレンチデピュティはコース的には良いと思いますが。

〇ネオリアリズム
小倉大賞典3着以来ですね。スローからのトップスピード戦でもソコソコやれますが、本文は流れての持続力勝負の方が良いと思います。
父ネオユニヴァースは〇ですが、兄弟達は殆ど短距離馬というところが気になるところ(レアリスタは距離の融通性はありそうですが)。

▲マイネルミラノ
昨年は外から勢い付いてオーヴァーペースぎみのハイラップで進み余力なく沈んでしまいました。オツウがどれくらい主張してくるかですが、逃げ一辺倒というわけではないので、内目にも入った事だし巧く進めてもらいたいところです。
函館も悪くない血統だと思います。
父ステイゴールド、母父ポリッシュプレセデント(ダンジグ)、母母父シルヴァーホーク(ロベルト)、母4代にストームバード(ノーザンダンサー)。

△レッドレイブン
いいところ(内)を引いたので抑えないわけにはいきませんね。昨年ぐらい走ればいいところに行きそうです。
父スマートストライク(ミスプロ)、母父シルヴァーホーク(ロベルト)、母母父ダンジグ(ノーザンダンサー)、母4代ヒズマジェスティー(リボー)。リボーがあるのはいいですね。

その他、ハイペリオン・リボーを併せ持つダービーフィズ、母方にカーリアン、サーゲイロード、ハイペリオンを持つトーセンレーヴ、苛烈な流れ・道悪になった時のトゥインクル、最内を引いたマデイラ等広めに抑えたいところです。

7月17日当日
本日の函館の馬場状況から▲、△を変更します。
開催深耕+先日の雨で稍重、極端に時計がかかりだしたわけではありませんが、ただでさえ消耗戦になりがちなレースでこのファクターは見過ごせませんので中から内枠重視から馬の資質、血統を勘案して選択し直します。

▲ダービーフィズ
本日の芝2000mのレース、未勝利戦の人気サイドではありますが、ハービンジャー(ダンジグ系) + (リボー系かハイペリオン系)の1・2・3で推進力・胆力のある血統が残った形。
ダービーフィズの血統を見てますとジャンポケなのでハイペリオン色濃い底力血統なのはわかりますが、あらためて5代32頭を確認すると・・父方7頭(ローレライ、ハイペリオン自身、カンパネッテ、フォルリ、ノーホルム、ダリルズジョイ、ポリニス)、母方4頭(モンパルナス、エーデルワイス、ランタン、ヘンリーザセヴンス)の軽11頭。なんと3分の1以上がハイペリオンの系統を持っており、15番枠といえど無視出来なくなりました。岩田の外枠って結構ノープランで何もせずに終わることもありますが、トウケイヘイローの3着に滑り込んだアスカクリチャンも15番枠、あの時のようにしっかり乗ってもらいたいところです。

△トィンクル
馬場悪化に伴い各馬負荷のかかる要因が増えるレースとなりそう・・となればこの馬にも希望が少しは見えてきたのではないでしょうか。
粘り身上のノーザンテーストの(4×2)という強烈なクロスに、父ハイペリオンの名牝レディアンジェラのクロス(5×4)も生きてきそうな状況になりそう・・ですが、序盤で置かれる可能性もあるんですよね。


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