札幌2歳S2016予想
上積みを見極められるかが鍵

スカイポット
14期 予想歴19年

◎コリエドール
  12着/4人気

○アンノートル9着/8人
▲タガノアシュラ8着/1人
△ディープウォーリア10着/2人


 札幌2歳Sは過去にデータアートを作ったことがあるが、少し時間も経ってしまった。当時の予想のポイントは簡単に言えば「負荷」。コーナーワークによってパフォーマンスが大きく変わる札幌競馬場という特徴から、前走で内枠や内抜けをした馬を軽視、外枠や外を回った馬を重視するというものである。

 新潟2歳Sでは走法と上がりを特に重視したが、過去の札幌2歳Sでは走法が良くなくても来る馬は来るし、どちらかと言えば指数重視で良いレース。走法は補助的な扱いにとどめて、正攻法で攻めてみたい。

 まずは、指数が低く上積みリスクのないジャコマル、トラスト、エトルディーニュ、ブラックオニキスを消去する。トラストは前走出遅れて引っ掛かり、更に大外に振られる酷い騎乗となってしまったが、ブラックオニキスに負けてしまったのは残念。走法もノーマルで、多少指数を上げられたとしても重賞で馬券圏は難しいように思う。

 続いて、キャリア1戦馬について。コパノカーニバルは新馬戦5着からの臨戦で未勝利。前走の上がり順位も5位で、初期指数も低く、走法も一緒に走ったディープウォーリアに敵わないので、ここは軽視で良いだろう。

 インヴィクタ。前走は2,3馬身くらい出遅れて後方からとなり、3~4角で合図をすると良い反応で進出して、大外を回しながら先頭に並びかけた。コーナーで脚を使ったのもあるだろうが、走法がストライドに見える割には、追っての伸びはやや物足りず。ルメール騎手が乗って、姉にクィーンズベストがいるからかそこそこ人気になりそうだが、初期指数もかなり低いので割り切って軽視する。

 トリオンフのレースを見て気になったのは、頭の高い走法かつ前脚が上がらない振り出しであること。これでは歩幅が大きくならないため自ずと走りに限界が来る。この馬も初期指数低く、辛勝だったことから重賞では通用しないと思われる。

<おさえ候補>
アドマイヤウイナー(岩田)
 前走は内の2列目から直線で抜け出しただけの楽な競馬。負荷はかかっておらず、今回は外枠となり負荷がかかり、メンバーも強化するという面で妙味はない。走法は掻き込みでスタート付近ではギアも感じさせたが、直線では回転力は落ちているし、ワークフォース産駒という面でも実績がない。前走は力を出し切っていないとも見えるので念のためおさえは必要だが、軽くで良いと思う。

フラワープレミア(江田照)
 前走の福島の未勝利戦は指数が固まりきっておらず、この指数かこれより7ポイント低いかのいずれか。後者であればまず勝負にならないが、前者であれば人気に比して面白さがある(それでも、普通は重賞では通用しない水準だが)。豆馬券で軽く流しておく。

<相手候補>
ディープウォーリア(池添)
 前走は残り400mで先頭を交わし、ストライド走法でそのまま押し切った。追っていた割には伸びが物足りない印象だったが、ラスト2Fのラップは減速していない(11.7-11.7)。先週の新潟2歳Sでもディープインパクト産駒が走法適性なしに大きく上積みを見せて5着に入ったように、上積み警戒リスクは侮れない。相手には加えておく。

タガノアシュラ(武豊)
 初戦はレコード勝ち及びコスモス賞で高パフォーマンスを見せたサトノアリシアを4馬身差に千切って見せたことから、当然1番人気に推されている。しかし、マンハッタンカフェ産駒はディープインパクト産駒とは反対に、上積みが小さい傾向があるし、現時点の指数はまだ重賞級とは言えない。兄弟は取り立てて実績なく、走法はノーマル。馬券圏はありそうだが、勝ち切れるかは微妙な気がする。

<本線>
アンノートル(松岡)
 新馬戦、中京2歳Sと、ちょっと不器用ながら滞空力を感じさせる走法で上位に来ており、今回は指数がメンバー1位。持続SHPが強めの末脚なので直線の短い札幌では伸びてくる前にゴールが来てしまうおそれはあるが、前に行くタガノアシュラが1番人気なら早め仕掛けの展開利を受けられる可能性もある。前2走の上がり順位は実は4位・3位で、末脚の活きる展開になってもどこまで通用するかはやってみなければわからないが、この人気なら狙ってみたい。

コリエドール(福永)
 前走は超スローペースで上がりだけの競馬だったが、11.5-11.4という加速ラップで、後ろから並びかけてきたサトノアレスの追撃を抑え込んだ。この上がり2ハロンについて、2004年以降の札幌芝1500m以上の若駒戦で、上がり2Fが22.9秒以内でラスト1Fにかけて加速したレースの勝ち馬は、ウイントリガー、ヤマニンキングリー、レーヴディソール、ベストディール、マカハ、マイネルロブスト、コディーノ(2回)、ミスパンテール、コリエドールの9頭10回のみ。うち6頭が重賞で馬券に絡んでいるというのは注目に値する。走法は振り出しストライドで厳しい流れのほうが向く(この関連で調教時計が平凡であることは気にする必要はない)。兄にベルーフがいる血統背景と先週重賞勝ちをして勢いのある鞍上も心強く、馬名の通り黄金の首飾りをかけられるだろうか。


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