紫苑S2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎フロンテアクイーン
  3着/5人気

○ビッシュ1着/1人
▲ファータグリーン7着/9人


 ちょっと事前の展望評価から結果的に印は若干変わったかなという感じ。ひとまず馬場想定は読みにくいが極端ではない程度で高速馬場とみておいていいのかなと思う。エアレーション&シャタリング作業が掛かっているので完全な超高速馬場を想定しておくのは危険かな。ひとまずは高速状態としておいて土曜の馬場を判断したい。


 展開予想だが、まあ正直パンパンの超高速と少し時計が掛かっていると意識するのとでは騎手のペース心理も違ってくるので決めつけない方が良いと思う。そのうえでひとまず外枠のエンジェルフェイスとクィーンズベストが共にゲートよく、特にクィーンズベストはかなりスタートが上手いのでこの2頭が主導権を取りに内に切り込む形はまずベースとしてあると。ただ今回は内からキリシマオジョウやエミノマユアクといったところの出方が読みにくいし、1角までの距離が長いので積極策でという可能性はある。特にエミノなんかはここに出てくる以上先行しないことには始まらないし、芝スタートの東京ダ1600でも逃げているぐらいなので行く気なら行ける可能性はある。ひとまずは外2頭を中心もペース自体がそこそこ上がってくる可能性は考えておきたい。まあそれでもエンジェルもクィーンもそんなに引っ張って行くタイプではない、馬場がどうか…顕著に超高速なら入りも速くなるかもしれないが、一応イメージ的には60-59.5ぐらいで1:59.5が出れば良いぐらいかなとみておく。平均ぐらいには流れるのかなと。まあそれでも読み切れないので前後は幅を持たせる。それと今回は田辺のファータグリーンという捲りの馬がいるのでこれのタイミング次第ではロンスパになる可能性もあると。幅を持たせておいた方が良いし、案外出し切れる展開にもなりえるので色々と考えてバランスを取って予想を組み替えた。


◎フロンテアクイーンだが、この枠の並びなら多分前目…好位列辺りを狙ってくるだろうという読み。前走のオークスは多分その前のフローラSで接触があって掛かってしまった感じもあったので恐らく蛯名としても前に行って掛かるのを嫌って下げ過ぎたのかなという解釈。使える脚に限界があるタイプなのでできるだけ前受したいしロスも最小限にという馬で、前走のオークスでも12.9 - 12.6 - 12.7 - 11.4 - 11.5 - 11.6と中弛みからの再加速4角出口辺りから一気に1.3も加速するギアチェンジ地点で後方から内に切り込んで瞬時に反応できていたようにとにかく器用な馬。中山だと3~4角でペースが上がらない時にギアチェンジがないと内では動けないことも多いが、この馬の場合はそこは問題ないし今回は捲る可能性が高い馬もいるのでそれがペースを引き上げてきたときに内で我慢できる可能性が高いのも魅力。この馬は地力というか出し切ってフルに素質で勝負する様な競馬になるとフローラSで見せているようにパールコードやオークスのビッシュの比較からも一枚見劣るとは思う。だけど、中山の様に勝負所でコーナー、そこで器用さを活かして内で我慢できればその分だけ直線での反応の良さと一足に繋げられるというのも良い。それと地味に馬場が読みにくい中で少し渋ったフローラS、高速オークスでともに高いパフォーマンスを見せてきたというのも強く狙える材料。展開、馬場不問、クイーンCの46.1-46.4のペースについていってもしぶとかったように不安要素は非常に少ない。後ろ過ぎないことだけで、上手く立ち回れる器用さを最大限に生かしてここでは期待したい。


〇ビッシュはパールコードとの比較そのものを入れ替えた。まあ、それに関してはパールコードのところで書くとして、ひとまずフローラSの場合59.7-60.0で大きく緩まず、少し渋っていた中でゲートは悪くなかったが下げ過ぎてしまって12.0 - 12.0 - 11.9 - 11.4 - 12.4 - 12.3と消耗地点で伸びてはきたものの後方過ぎてという競馬になった。脚を出し切ってはいたと思うが、そもそも本来もうちょっと前につけられるだけの競馬はしていたので力負けというわけではないと思う。オークスでは積極的に中団前目につけたし、中弛みに乗じたミルコの早仕掛けで出し切って上位2頭の強敵に差されたが3番手グループにいることを改めて証明した。地力そのものは確か。後は出し切れるかどうかで、この馬の場合要所での反応がちょっと鈍いところがあるし、3走前でも12.2 - 12.0 - 12.5 - 11.6 - 11.7とL2で出し抜かれてL1でグンと来たというぐらいだからL1最速ぐらいの競馬をしているが、逆に言えばエンジンの掛かりは遅い。オークスでも前を向いて入っていながら一瞬はエンジェルフェイスに一脚を使われてなかなか前に出られなかったり、基本勢いに任せて惰性で突っ込みたいタイプではあると思う。その点では不安はある。ただ今回は一つは捲る馬がいるのでこれに合わせることができる馬としては最上位なのは確かということ、そしてもう一点はパールとの比較でこちらは高速馬場への対応をオークスで見せてきたし血統的にもこちらの方が高速適性は高いだろうと。その辺りを総合的に判断してこちらを上位に取った。


▲ファータグリーン
この馬は結構面白い競馬をしている。動いていってねじ伏せているので長く脚を使ってというのも印象に残るのだが、意外と瞬間的なトップスピードが侮れない。前走は後ろから動かずに直線勝負という形だが、ドスローから12.7 - 12.1 - 11.4 - 11.5 - 11.7 - 12.2とL4最速の中で後方内目で我慢、直線で大外から良い脚を使ってL2では2列目に並びかける脚を見せていた。それでもL1では甘くなってという形。まあ相手も結構強敵揃いで、2~4着馬も500万下は卒業しているし、勝ち馬は1000万下でぶっちぎって勝ち切っている。まあその中で直線で正攻法で一瞬脚を使えたというのは魅力。この馬はコーナーで動いていく競馬ができるのもあり、特に3走前は敗れはしたが中山芝2200で12.8 - 12.8 - 12.3 - 11.7 - 11.0 - 12.3とL2最速11.0はコース形態や距離、3歳春ということを考えても非常に速い。後方から向こう正面で押し上げて3角の段階で好位列の外にスーッとつけてきて、そのまま4角で一気に先頭列に並びかけて内目に切り込んで直線。最速地点のL2からL1までしぶとく食らいついて3着以下を千切ってきた。トップスピードの質が高かったし、3~4角かかなり長く脚を使ってきた。この辺は面白い。外に出して順を追って進めることと後半特化に持ち込むことで鋭さを引き出してきているし、マイル戦時代には先行策も取っていたがマイルとはいえチェッキーノに対して結構頑張っての2着もあった。素材的にも悪くないし血統的に見てもオールカマー勝ち馬の半妹になる、祖母はウメノファイバーで距離は長いぐらいでいいはず。2000で流れて淀みがないと不安はあるが、馬場が読みにくい、逃げ馬に力的に微妙な馬がレースを作ることで流れに淀みができる可能性も高い。そうなったときに人馬ともに怖い、というのはある。L2の強烈な切れ味を上手く噛み合わせることができれば一発まで。


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