神戸新聞杯2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎サトノダイヤモンド
  1着/1人気

○カフジプリンス4着/5人
▲ジョルジュサンク10着/8人


 馬場は土曜の段階で乾ききっていなかったと思うがそれでも十分すぎるぐらい高速馬場だった。その辺りを考えれば恐らく開幕週~2週目に近いかなりの高速馬場とみておいていいだろう。


 展開だが意外と前に行きそうな馬自体は多い。内からジョルジュサンクがまずはある程度出していくだろうし、外からロードヴァンドールが恐らくこれは逃げの一手でジョルジュはこれを行かせる。ロードランウェイがジョルジュを見ながら先行策、その外からアグネスフォルテが絡んでいくだろうし、マイネルラフレシアもその後ろぐらい。内のスペースをどうするかだがヒルノマゼラン辺りもこの距離は不安だろうが内枠なので積極的にジョルジュの後ろぐらいはあり得るだろうと。前の隊列は割と早い段階でばらけるのかなという気はする。それより問題は後ろで今回エアメサイアは豊がハッキリと菊を意識した騎乗と言っていて、これまで通りならサトノを見る形かサトノが後ろからなら良くて中団ぐらいかなと思う。先行集団がある程度ばらばら、少し離れた位置でエアやサトノがいてこれをマークするレッドエルディストに対して内のカフジプリンスや外のミッキーロケットがどういった位置取りをしてくるか、というので結構変わってくるところもあるかなと思う。


◎サトノダイヤモンドはここ数回の重賞予想でガッチガチの本命馬になってしまうんだけど、でもやっぱりどう考えてもこの馬から入るべきだなあという現実的な話になってくる。個人的な評価としては3強は甲乙つけがたく、このサトノダイヤモンドが一番弱点が少ない。ダービーでは60-58のスローからの13.1 - 11.8 - 12.0 - 11.6 - 11.0 - 11.6と2段階加速からのL2最速トップスピード戦で中団からエアスピネルを目標にしてしっかりとL2の段階で伸びてエアスピネルは捕えているし、マカヒキに一瞬の脚で見劣ったけどL1でまた盛り返す脚を見せているしと少なくともスローのトップスピード戦でも高いパフォーマンスを見せてきた。皐月賞では58.4-59.5と1秒のハイペースの中で中団で追走しながら12.5 - 11.5 - 12.4 - 12.2 - 11.6 - 11.8とコーナーでの緩みで取り付きつつ直線でエアを目標に進めていたら内のリオンが寄せてきて坂の手前でブレーキの不利を受けてもL1最後まで伸びていた。パフォーマンス比較で見てもスローでのトップスピード勝負の方が対エアスピネルでは上だったと思うし、皐月も不利がなければなあと思わせるだけの最後の伸びを見せていた、ペースへの対応力が極めて高い。トップスピードの質的にも世代最強クラスでマカヒキに準じるレベル、L1での伸びはまだ底を見せていなかったし素材的にももちろん3強で見劣らない(個人的には素材としてはディーマジェ推しだけど)。次点にいるリオン・エアスピネルとは差をつけてきた。そのうえで今回は前哨戦でこの馬がどの位置につけるか次第だがあるとすればエアスピネルを目標にと思ったらエアも後ろからで2頭とも後ろになってしまっての前残りでというパターンぐらいだと思う。エアスピネルは高いレベルではTS持続が物足りないので後半特化で同じ位置からの勝負、阪神外回りでギアチェンジよりもTS持続が問われる舞台ならまずこちらが上だろうと思う。エアが勝負を賭けてポジションを取ってある程度の流れの中でサトノとの差を作った状態なら逆転の可能性も残ってはいるかなとは思うが、現状後半特化ではこの馬が1枚抜けているので逆らう必要はないかなと。


〇カフジプリンスはまあ2走前の阿寒湖特別を丸々評価するのはちょっと危険かなとは思ったんだが、こと阪神の芝外2400で内枠の岩田なら案外ポジションを取ってくれるんじゃないかなというのと、やはり阪神外は4角の下りからのL3最速にもなりやすい舞台なので、その点でもエンジンの掛かりが遅く出し切りたいこの馬としては追い風になりやすいだろうと。阿寒湖特別は札幌芝2600m戦でスローロンスパ、12.3 - 11.8 - 11.6 - 11.7 - 12.0 - 12.0と5Fのポテンシャル勝負の中で後方馬群の中で我慢しながらペースアップで生まれたスペースを使って押し上げつつ4角で外に出してグンと伸びて千切った。まあ大きく言えばバテ差しで減速してからの伸びなのでステイヤー型なのは間違いないと思うんだが、出し切って底を見せていないでの圧勝というのは確か。前走はまあそれを意識して向こう正面では動かず3角からのと決めていたような感じで、流れていたようでそうでもなく前残りの展開の中で外から向こう正面で蓋をされてワンテンポ置かれてここで終戦、3~4角で勢いをつけなきゃいけないところでもロスなく乗ろうとして勢いをつけきれなかった。12.7 - 12.7 - 12.5 - 12.1 - 11.8 - 11.9のラップを逃げ馬が刻み切ったわけでそういう競馬では届かないのでここでの一戦は度外視でいいだろうと。少なくとも脚は出し切れていない。そういう点でも底を見せていないというのは魅力。トップスピード戦でどうかというのは一度大寒桜賞で完敗を喫したのもあるが、あの時はドスローで12.6 - 12.3 - 12.3 - 11.6 - 11.2 - 11.9とL2最速、上り坂の前に加速していきたい流れで前に壁を置いて我慢する大野競馬なのである程度置かれるのは仕方ない。L1ではジリッと伸びていたので悪くはない。そういうタイプだけにL3の4角下りから一気にペースが上がって出し切りやすい阪神2400という傾向はこの馬にとってプラスになると思う。内枠でも阪神なら仕掛けどころが早くなりやすいし、この枠なら結構前目を無理なく取れるんじゃないかというのもある。サトノを喰うまでの地力があるかはともかくだが、枠の並びや有力馬の中で一頭だけ自分の競馬に徹せられそうな枠の並びというのもある。エアスピネルが控えてくれれば後ろの馬の意識も下がると思うので、エアより前々内内でとなれば。


▲ジョルジュサンク
展開的に見て穴的にはこの馬かなという感じ。少なくともトップスピード戦では一度府中の2400m戦でレーヴァテインらに完敗を喫しているわけで、ここにいるレッドエルディスト辺りとの比較で見ても恐らく戦えまい。ただこの馬の良いところは基礎スピードの幅を持っていてコントロールしながら再加速に持ち込み結構長く脚を使えたというところにある。阪神芝内2200m戦で当時は高速馬場だったが59.3-60.6と1.3秒とハイペースを作りつつも13.3 - 12.8 - 12.4 - 11.5 - 11.8 - 12.1と中弛みからの再加速、これを少し離れた番手からしっかりと捕えに行って直線堂々抜け出し2,3着馬を完封した。速い脚があるわけではないが前々からペースをコントロールしつつもしぶとく脚を使ってくる。後半勝負では限界があるので3角までにできるだけリードが欲しいしそういう点でも今回のメンバー構成でハッキリとした逃げ馬がいて先行馬自体はそれなりにいる、その中で上手く突いてペースを引き上げさせつつ縦長に持ち込み単騎の2,3番手というような競馬で中団列以下との差を作って実質的にややスローぐらいでコントロールできればワンチャンスは出てくるだろうと。エアスピネルがダービーの様に好位から競馬してくると恐らく各馬がそれを目標にして動いてくるので苦しいが、サトノとエアが後ろからの競馬になってくればこれも一発まであってもいいかなと。後ろからの馬はどうしても3~4角とコーナー地点で押し上げなければいけない、この馬は脚はそんなに速くないが使える持続力は高いレベルなのでコーナーで引き上げて外の馬に脚を使わせて粘り込むという選択肢もある。いずれにせよ3角までのリードの作り方が重要になるかな。


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