東スポ杯2歳S2016予想

スカイポット
14期 予想歴19年

◎ブレスジャーニー
  1着/2人気

○スワーヴリチャード2着/4人
▲ムーヴザワールド3着/1人
△オーバースペック10着/7人
×エルデュクラージュ


 今週の2歳戦のメインレースは東京スポーツ杯。東スポ杯の予想で重要視すべきは、「上がり実績」、「指数」、「未知馬や低指数馬の手応え」の3点。この観点で、不良馬場だった2011年時以外はほぼ全ての圏内馬を捉えることができる。

☆上がり実績
 過去12年で、上がり連対経験がなかった馬で馬券に絡んだのは、直線で不利を受けて、末脚を明らかに余していたナカヤマフェスタだけ。36頭中25頭は上がり1位経験があり、10頭が上がり2位経験馬。更に、条件戦以上で上がり連対経験があった馬が16頭、新馬戦又は未勝利戦での上がり連対経験で馬券に絡んだ馬は、重賞で上がり3位のあった馬が2頭、0.4秒差以上の楽勝経験のある馬が8頭。それ以外ではフサイチアソート、サンカルロ、レッドスパークル、リフトザウイングス、フジマサエンペラー、マイネルディーン、サトノクラウン、ソールインパクトの10頭。さらに、上がりが5位以下のレースを有する馬はトーセンファントム、マイネルディーンの2頭のみで、いずれもGS系を有する。脚質関係なく、末脚の有無は最重要。

☆指数
 指数上位馬は毎年3着以内に2頭入る程度のコンスタントさで好走している。2走以上経験馬からは、指数上位馬をピックアップするのが基本である。東スポ杯は、キャリア1戦馬の評判馬が人気を被ることが多いので、2004年や2007年時のように妙味が生まれることがある。

☆未知馬や低指数馬の手応え
 フサイチホウオーとフサイチアソートの新馬戦を見て重要さを認識した観点。ホウオーは残り200mまで追い出されていない完璧な楽勝だったし、アソートはハミを入れて軽く仕掛けられつつも、残り200までしっかり追われずに、相手が来たからその分伸びるような味のある競馬をしていた。
 また、前走が未勝利戦で指数もあまり高くない馬の好走も、楽な手応えで勝利しているパターン(レッドスパークル、インプロヴァイズ)がある。特にインプロヴァイズは、中弛み超スローペース勝ちというおまけもあって、期待値が高かった。また、手応えはそれほど良くなくとも、末脚を持続させて伸びていくパターン(オンファイア)もないことはない。
 あとは、ブレイクランアウトやナカヤマフェスタのように、前走時に不利を受けていたケースも注意が必要だが、これは最近ではオッズに反映されるようになったので、見落としがない程度に確認しておけば良い。
 上記の観点から今年の出走有力馬の個別評価を記す。

◎ブレスジャーニー
 前走は重賞のサウジアラビアRCを勝利。2着馬ダンビュライトとは0.2秒差だが、3着馬クライムメジャーとは0.7秒差ついており、2頭が強かったというレースである。
 調教時計は目立たないが、走法は拡がって回転力もあり、指数61は重賞級(既に重賞を勝利しているが)であるし、少頭数となりあまり速いペースにはならない可能性が高くなっているところ、前3走はいずれも上がり1位で、1400mよりもマイルに替わってレースぶりの安定感が増したことから1Fの距離延長には対応できると考える。今の末脚が重要な馬場がCコースに替わっても継続するようであれば、引き続き好走を期待できるだろう。鞍上のキャラクターから1着(重賞連勝)には不安があるし、直前の追い切りがポリトラックという点で仕上げが甘いようにも思われるが、複軸としてはある程度信頼できると考える。

○スワーヴリチャード
 新馬戦は、スローペースの上がり勝負(ラスト3F:11.3-11.3-11.7)を7番手からハナ差の2着まで詰め寄った。直線では外に馬がいる状態で直線に入ってしまい、一旦ブレーキをかけて外に出したため、しっかり追えたのは残り230m程度。その時点で4馬身差あったが、エンジンがかかると他馬が止まって見えるほど鋭い末脚を繰り出した。
 新馬戦のインパクトから2戦目の未勝利戦では単勝1.1倍に推された。新馬戦に引き続きスタートは良くなかったが、外目3~4番手付近を先行。行く気満々の手応えのまま直線入り口で先頭に立ち、残り300mくらいから追い出され、後続馬を振り切った。直線だけ見るとややモタついているように見えるが、直線に入るまで終始鞍上が強く抑え込む形で走っており(昨年のリオンディーズの新馬戦のよう)、精神面でそれなりにロスがあったと思われる。
 前走の内容で今回のメンバーで3位(2位とほぼ同じ)の指数が出ている。この値には、精神面でのロスと言った部分は補正していないし、前走も全力を出したようには見えなかったため、まだ余力ありと見て楽勝リスクを付記した。出遅れは必至であるし、外枠ではまた抑え込みながらの苦しい展開も考えられるが、調教はメンバー最上位と言える内容だったし、走法は脚が長くダイナミックかつ回転力も十分と大物感があるので、ハミを変えた効果で折り合いがつけば突き抜けるシーンもありそう。兄にはきさらぎ賞2着のバンドワゴンがいる。

▲ムーヴザワールド
 前走の新馬戦では、エアスピネルの弟ということで圧倒的な人気となったエアウィンザーに土をつけた。東スポ杯の勝ち馬には新馬戦から直行した馬が珍しくなく、前走で負かしたエアウィンザーは直後の未勝利戦を高指数(マイル換算60.7)で勝利しているので、普通に勝ち負けに持ち込んでくる可能性はそれなりにある。
 一方で、調教時計が並み程度であること(持続系の末脚を持っているようなので、これだけをもって心肺能力を疑問視するものではないが)、走法がストライドのみの評価であること、新馬戦のラップ自体が高評価できるものではないことから、大物かどうかと問われると疑問も。東スポ杯ともなればそれなりの加速力と瞬発力も求められるところ、脚力面で足りなくて3~4着程度に負けるシーンは十分にあり得る。姉にはタッチングスピーチがいるが、この馬も持続SHP優位の不器用なタイプ。内枠はデータでは良いが、馬群を捌くのに手間取って仕掛けが遅れるリスクや、重馬場となった場合に内が伸びなくなるおそれはあり、今回は良いとは言えないのではないか。

△オーバースペック
 新潟2歳Sでは、直線大外一気の追い込みで僅差の2着。未勝利戦でも末脚を余した形だったので未知の魅力はあったが、広い新潟コースで本領を発揮した形だった。今回も長い直線の東京、過去3走上がり1位の差し脚が活きそうな馬場であり、調教時計は意外と速い割にそれほど人気をしなさそうなので、おさえておく価値はあるか。
 ただし、直線に坂があり新潟ほど軽い馬場ではないこと、新潟2歳Sの連対馬は次走人気で凡走するというジンクスがあるなどの不安もある(新潟2歳S連対馬のこの馬の相性は良いとは言えず、全くの凡走に終わる可能性まである)。個人的に、新潟2歳Sにおいて、ラスト1Fで(特に残り100mから)形勢を変えるように鋭く伸びた馬を他の開催地で信用しないことにしている。
 また、新潟2歳Sでは意外に追い出しを待っており(残り400m付近から追い出し)、まだ末脚を余しているとも見えなくはない。プレッシャーに負けずにある程度早く仕掛けなければおそらく届かない。鞍上の今後の評価に繋がる1戦となりそう。

△トラスト
 前走は札幌2歳S。このレースは出走馬の指数が全体的に例年に比べて低く、この馬も人気と比較すれば物足りないもの。札幌2歳Sからの臨戦馬も、札幌2歳Sで上位人気だった馬を除けば相性の悪いレースだし、上がり3Fもメンバー6位タイであり、これは東スポ杯の過去の傾向からは消えるパターンなのだが、楽勝であったことと、最近もショーウェイやボンソルヴィーソなどが穴を開けている「タフ系SHP」の素質を持つ可能性はあり、全くの無印にすることには迷いがある。
 タフ系の素質は、調教時計によってある程度見極めることができる。この馬は直前2週の追い切りで、栗東の坂路を52.7-12.1(一杯)、53.5-11.9(一杯)という速い時計を出しており、その素質はあるだろう(ただし、直前追い切りは時計の出やすい馬場だったため、数字ほど速いと評価すべきものではない)。
 また、タフ系の馬が好走するには、逃げ先行ができること、ある程度淀みのないペースでレースが展開することが必要となる。マイネル陣営としては、来年のクラシックを見据えると、この馬にこれ以上逃げる競馬をさせたくないと考えていることが推測されるが、そこで注目されるのが前走を逃げて勝ったマイネルエパティカの存在。陣営は、この馬を逃げさせてトラストを2番手で競馬できるように、と考えているのではないだろうか。
 しかし、陣営のコメント(瞬発力を生かす)からすると、展開をミドルペースにコントロールするというところまでは考えていないようにも思われ、例年のようなスローからのヨーイドンではタフ系の素質は活かせない。走法に大物感はないため、おさえまでの評価で十分と考える。

注ジュンヴァリアス
 東スポ杯では、6~9番人気馬が1頭くらい馬券に絡むことが多く、このレンジに入る馬をピックアップしてみるのも一興かもしれない。また、このパターンの多くが関東馬かつ差し追い込み馬であることも考慮したところ、この馬が浮上した。
 前走時の指数は54台で重賞級には足りないが、0.4秒差の圧勝かつ手応えも楽だったこと、過去3走が全て上がり1位かつ走法が振り出しストライドであり、東京コースでは脚力面で上昇余地があるとも考えられるのではないだろうか。重馬場に対しては、母父ブライアンズタイムも重馬場への対応力を補強してくれそうではあるが、走法は軽い平坦向きと思われる。

消エルデュクラージュ
 ダートの新馬戦を圧勝してからの臨戦、鞍上はムーア騎手となると、個人的にはアジアエクスプレスのトラウマを思い出すが、果たしてそこまでの器なのか。調教時計はタフ系の素質を感じさせる水準でもある。ダート馬の初芝の見極めは走法で行うが、この馬の前走のそれを見るに、パワフルさが前面に出たダート向きの走法である。アジアエクスプレスが好走した舞台はパワーが必要となる中山だったことを思い起こせば、今回は素軽さが必要とされる東京ということで、信念を持って消去したい。

 その他、無敗で2連勝をしているキングズラッシュなどもいるが、調教時計が目立たず、走法も並みであるところ、持続系の末脚が際立っているというタイプでもないため、重賞で馬券圏に入るには指数が足りないと考えて軽視した。以上を踏まえて馬券を組む。


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東スポ杯2歳S2016回顧

スカイポット
14期 予想歴19年

次走狙い:ムーヴザワールド
次走危険:キングズラッシュ


 東スポ杯の回顧です。スタートは各馬の個性そのままの形で出ました。トラストのスタートが特に良かったですね。それで行きたがってしまい、それを2番手にするためにマイネルエパティカがハナに立っていきますが、トラストがそこで口を割っていました。スローを予想していましたが、ミドルペースの縦長の隊列で流れました。直線入口では、トラストに粘られるのではないかとちょっと思いましたね。

 この日の馬場はCコースに変わったものの外伸び馬場。条件戦の結果では、内に入ってしまった馬は2馬身以上のパフォーマンスの下落が見られたので、結構内は悪かったです。トラストは直線に入って少し外目に持ち出しているので、柴田大知騎手は馬場を意識しています。

 そして直線前半。本命のブレスジャーニーが内に入ってしまい、外をムーヴザワールドに閉められてしまいました。これ、枠の位置関係では柴田騎手のほうがやらないといけないことで、こういう所に先生が悪く言われてしまう所以があるのです。そこで内を突く判断をせずに外を行かせてから更に外に持ち出した判断によって最悪は避けられましたが、普通ならこれで負けてしまうところです。

 残り200m。外枠で外を回すのが既定路線である四位騎手が先頭に立ちまして、その内からムーヴザワールド、外からブレスジャーニーが追い上げます。トラストはここで一杯になってしまいました。タフ系らしく指数は少し上げてきていて、重賞級に達してきたので、当初予定通りに京都2歳Sに向かっていれば勝ち負けできる素質はあったと思うんですよね。脚力が求められる東スポ杯を選んでしまったのは、判断を誤ってしまったと思います。

 ラストは3頭の叩き合いになり、末脚の威力で上回ったブレスジャーニーがクビ差で優勝。2着争いは目視ではわからない接戦でしたが、スワーヴリチャードがハナ差でムーヴザワールドに競り勝ちました。ミドルペースの同タイム決着なので3頭は同指数となりますが、内容からは外に回す不利を受けたブレスジャーニーが一番強いと考えて良いでしょう。

 ムーヴザワールドは流石に良血ですね。2戦目で重賞級の指数を出してきました。これで、新馬戦でも接戦だったエアウィンザーと、固定指数でもほとんど同じになりました。元々成長はこれからと思っていたので、来年にはブレスやスワーヴを逆転している可能性もありそうです。

 他の馬では、キングズラッシュが思ったより好走していますが、外を追い込んでのものなので、パフォーマンスとしては条件戦レベル以下。次走人気になるなら軽視したほうが良いかも。ジュンヴァリアスはスタートが良すぎてしまったり、直線で前が狭くなるなど、歯車が合わなかったです。オーバースペックは、流石に負けすぎで敗因はわかりません。やはりローカル重賞臨戦は鬼門のレースなのかもしれません。

次走狙い馬:ムーヴザワールド
次走危険馬:キングズラッシュ


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