有馬記念2016予想

カタストロフィ
10期 予想歴19年

◎サトノダイヤモンド
  1着/1人気

○シュヴァルグラン6着/5人
▲マリアライト10着/6人


 有馬記念の予想の前に、まず馬場を振り返っておくけど、金曜開催で雨が残っていた状況、それが土曜、日曜にかけて雨は降らないので一応回復基調とみておくべきだが、それでも土曜の段階では昨年よりは一段階重いかなという感覚。昨年のグレイトフルS、今年が2:35.7、中弛みも多少はあったが全体で見れば流れてのロンスパという感じで昨年より2秒ぐらい遅い。まあ昨年のポトマックリバーはかなり良いところまで行けるんじゃないかと思っているから昨年と丸々比較すると可哀想だけど、それでも土曜も含めてみて時計は掛かっていると思う。風の影響もあるのかもしれんが、去年よりは一段階重いと見ておく。


 そのうえで有馬記念の展開予想。今回は内にキタサンブラック、ゴールドアクターと偏っているので、個人的にはこれは結構怪しいなとは思う。今回はノーザン勢も明らかにラビットの役割を与えられそうなシルクのサムソンズプライドに横山典弘が騎乗。恐らく逃げないにせよ、キタサンの前に出切ってくれ、という指示はありそうな感じ。行くのはマルターズアポジーだと思うし、キタサンもそれは意識して簡単には譲らないだろうがマルターズを行かせた段階で2列目を意識するだろう。そこでサムソンズプライドが外から競っていって前に出切ってしまってもう一列下げさせる可能性は十分にある。そしてそれを見ながら外のノーザン勢がある程度内に入れるように縦長に持ち込ませる、という戦略は取ってきそう。全体のペースで見ても多分そこそこは流れるはず、昨年は標準ぐらいかなというところで62.4だが今年は恐らく馬場も重くなるところでもうちょっと速くなるだろうと。もちろんマルターズが単騎で60秒台で進めたとして、実質で見ても恐らく61秒を切るぐらいは十分あり得そう。かつ今年は馬場も重めなので全体のバランスで見てもより平均に近づく可能性は高くなってきたんじゃないかなと。なので全体のペースがある程度上がっても対応できる馬が理想だし、そのうえで恐らく今回は昨年ほど極端な2段階加速ではなく、ほぼほぼL5最速のポテンシャル戦になってくるんじゃないかなと。その点も含めて、昨年よりも絶対的なポテンシャルや基礎スピードの幅といった素材を重視した予想にしたい。なので、有馬記念プレ予想の段階から結構予想を変えているのでご了承ください。

◎サトノダイヤモンド

 有馬記念の予想は基本的には集大成だと思っているので、小細工せず素直に本命にしたい馬を本命にした。まず、巷では3歳世代のレベルに疑問符がついているということだけど、個人的にはそうは全く思わない。結局のところ適性の話で、例えばマカヒキなんかは想定外のハイペースの中で流れに乗って脚を使い果たした形だし、ディーマジェスティは夏を越した段階でパフォーマンスを落としてきている。菊花賞で全然勝負をさせなかったようにこの馬としても秋に勝負を終わらせた相手。菊花賞で素材的に唯一勝負になったレインボーラインはJCでは後ろ過ぎて仕掛けも遅くて、それでもL1は伸びてきていてという内容で決して悲観する内容ではない。そのレインボーラインを菊花賞で2段階の加速から圧倒していたわけで、しかもL2の直線入りでの鋭さを見せてきた。嫌う要因が一切ない。相手関係はもちろん強敵ではあるけど、素材的に突き抜けた存在は不在で、キタサンブラックも結局は総合力の高さが売りになるし、ゴールドアクターはスローからのトップスピード戦が基本、サウンズオブアースもスロー以外では昨年のJCもそうだがやはりちょっと足が削がれて甘くなる。この辺りとの比較で考えれば皐月賞のえげつない流れの中でも追走して脚を削がれなかったこの馬は起訴スピード的に見ても不安は小さい。少なくともゴールドやサウンズよりは平均ペース適性は高い。菊花賞は例年よりは超高速
というほどではないし、13.2 - 12.3 - 12.7 - 12.2 - 12.0 - 11.6 - 11.5 - 11.6と中弛みからのロンスパは同じ、それでいて2段階加速に持ち込んでL1も11.6でまとめてきたのはかなり立派だ。タフな馬場への不安はなくはないけどポテンシャルでまだまだ底を見せていない、要所でも動けるけどダービーでも見せたようにやはり本質はL1の踏ん張りが武器になる。皐月賞でも不利を受けながらもL1の坂でもう一伸びしている。底を見せていないし、3歳世代の強さを個人的には信じている、菊花賞でこのパフォーマンスをしてきたなら予想的には逆らわずにこの馬を軸に据え、相手から穴っぽい馬を拾っていくスタンスで行きたい。


〇シュヴァルグラン

 ただでさえ暮れの有馬では不安な福永なのに、今年は落馬負傷明けだから屋根の方が不安。ただ、今年の馬場でメンバー構成だと動き出しの鈍さが勝敗に直結しない可能性が高くなったかなと思う。恐らくこの馬やアルバート、マリアライトといったところ、ついでにサトノダイヤモンドに対してのアシストをサムソンズプライドがやってくれそうだし、まあマルターズアポジーもいるからキタサンは最内枠だと却ってやりにくいだろうと。そのうえである程度全体のペースを引き上げて、昨年ほど極端なドスローにはならないという形なら恐らく後半にそこまで速いラップを踏んでこないかなと。そのうえで今回は恐らく前にサトノダイヤモンドがいると思うし、それを見ながらの競馬という形になるのであれば、サトノは要所で動ける馬だからそれが動いて以降はしっかりと要所で加速するスペースを取れそう。今回は福永競馬が噛み合う可能性は十分あるなと。そのうえでこの馬自身、ここ2走はトップスピードをある程度要求される競馬で一定の結果を出してきた。JCは12.3 - 11.9 - 11.2 - 11.4 - 12.1とL3最速、出し切りやすいがドスローで結構早いラップは踏んだ。そこで置かれてL1の減速で一番の脚を使ってきているという競馬からも、出し切った方が良いのは間違いないし減速地点が早めに来てくれた方が良い。阪神大賞典の様に長距離で12.6 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 11.6 - 12.4と4Fのロンスパの中で外から勝負に行ってL1まで突きぬけるポテンシャルを発揮している。基本的にこういう競馬が合っているとは思っているので、その流れの中で上手く外からサトノを見ながら動いていく形になればチャンスは十分にある。平均ペース適性は難しいけど宝塚記念は要所で詰まったことが大きいし、ある程度対応はできそうな感じはする。能力的には足りるので、後は出し切ってくれれば、今年の馬場ならそれが期待できそうというところで。


▲マリアライト

 有馬記念のプレ予想からこの馬を急浮上させたのが一番の違い。まあ今年は秋2戦がパフォーマンス的に見てもちょっと落としている感があってやっぱり不安は不安。ただ、想定する展開や条件に一番噛み合うのは恐らくこの馬。ポテンシャル戦でもトップスピード戦でも前半がスローだと2段見劣る。昨年の有馬組を相手にトップスピード戦ではあれ以上は苦しいだろうし、ポテンシャル戦でも目黒記念やオールカマーの感覚だとちょっと足りない。オールカマーも単騎逃げ馬が平均で刻んだだけで番手では61秒前後、実質かなりのスローだし、目黒記念も同様でスローからの4F戦ぐらいとなるとそんなに強い馬ではない。昨年の有馬の好走は恐らく馬場が年末で高速状態に無い状況だったことが大きい、そして2段階加速の形で段階的に足を使いつつ前で受けられたというのもあるだろうと。ベストはどう見ても宝塚記念で59.1-61.3と2秒のハイ、自身の走破で平均ぐらいで走って12.1 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 11.9 - 12.2 - 12.7とL3最速の中で外々から動いて最後までばてない。基礎スピードを問われたうえでのポテンシャル線が理想だと思うし、しかも時計が掛かった方が良いのはエリ女の内容や有馬、勿論宝塚からも明確。ここ2走は確かに不満があるが、オールカマーは前述したとおり実質スローで外からの勝負になった、エリ女なんかはドスローからの3F特化で反応鈍く。まあ反応鈍くなった辺りは不満なんだけどね、日経賞みたいに2F戦でも対応はできていたからね。ただ、今回は全体のペースがそこそこ上がる可能性が出てきた、しかも多分この馬の枠でとなると結構前目を意識するんじゃないかなと。キタサンを意識できる位置で進めてペースが速い中で3~4角のポテンシャル戦なら外から宝塚記念の様に外から動く形でもしぶとく粘り込めそう。昨年のような段階的な競馬だと危ういけど、今年は平均ぐらい~向こう正面で上がってそのまま4角で加速する余力はない、2段階戦でなくL5最速のポテンシャル戦に近い競馬になるとみて。


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