京都大賞典2009予想

カガミノセカイ
08期 予想歴5年

◎トーセンキャプテン
  3着/7人気


過去5年の出走馬数は10~12頭、先行馬がすんなり行き過ぎて競り合うことのない超スローペース。
この2つが原因となっている常識外れが起こるレースが京都大章典です。

開幕週といえば内有利、前有利が基本なのは誰もが認めるところ。ところが当レースに関しては差し馬の決着になることが多く、逆に逃げた馬の成績は散々たるものです。逃げ馬が弱すぎるという話ではなく昨年のマンハッタンスカイ、や一昨年のデルタブルース、またローゼンクロイツやビッグゴールドといったそこそこ人気のある馬たちが毎年のように出走しても勝てません。ファストタテヤマのような追い込み一手の馬が来るのとは対照的です。また、そうした差し馬の出番となるのだから外からでも飛んできます。

これは、極論すれば直線までジョギングしてラスト3~4Fのヨーイドンとなる、新馬戦のような展開になることが原因です。先行馬、内を通る馬の最大の利点はもちろん距離ロスなしで回ってこれることですが、直線の長い超スローとなれば内を通るのはマイナスとなることもあります。
1F12秒後半から一気に11秒台前半にペースアップしなければならないため、少々距離ロスしても外を回して加速した方が有利になります。また、ハイペースなら自然と馬群がばらけるのに対して全馬脚を余している状態では内にいても前は中々開きません。結果的に内を回しても、トーホウアランのような瞬発力タイプのサンデーで、かつ運よく馬群が開けなければ来れません。マンハッタンスカイ、デルタブルースなどの持続力タイプの先行馬は脚を持続させる状況が一度も無いため厳しい展開となってしまいます。

しかしながら今年のメンバーには、何が何でもハナタイプが3頭もいます。例年のような外差しの瞬発力勝負、とはならないでしょう。むしろ開幕週らしい、内有利のレースとなりそうです。

前置きが長くなりましたが、このことを踏まえ◎トーセンキャプテン。
ジャングルポケット産駒らしい持続力タイプで、内枠の先行できる馬です。オールカマーはスローペースの直線だけの瞬発力勝負でした。ヨーイドンの競馬が苦手なこの馬にとってはノーカウント。札幌記念は展開こそ向きましたが休み明けで、しかも大外をぶん回して上位に来れたのはこの馬とブエナビスタのみ。その前の新潟大章典は瞬発力レース、JC・秋天はメンバーが強い上適性のない東京コース。力を完全には出し切れていないレースが続いおり、久しぶりの好条件となっています。メンバーも毎日王冠に比べると薄く、人気所は追い込み馬のここでは一発ありそうです。
不安点は高速決着にやや疑問が残ることと、騎手が折り合い重視で脚を余させることが多いという2点です。


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