フィリーズレビュー2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎アルミューテン
  18着/17人気

○レーヌミノル2着/1人
▲ビーカーリー8着/12人
△アズールムーン15着/5人


 馬場はちょっと驚くぐらいで、未勝利でも34.7-35.1と平均で1:21.5というえげつない時計が出ていて、しかも勝ち馬がぶっちぎったとかそういう類のもんでもない。11.5 - 11.7 - 11.7 - 11.4 - 12.0とL2で再加速する余力もあって2着も1:21.7。今年のレベルで考えると20秒台まで視野に入れないといけないかなと思う。


 そのうえで展開だがこれだけの馬場状況を考えれば否応なく前掛かりになるのはやむを得ないだろうと。アズールムーンの石橋がスピードを活かした逃げを展開しそうで、それを目標にベルカプリやゴールドケープといったところもある程度追走、その外からレーヌミノルも逃げの意識を持ちつつも基本の策と言える番手~2列目外を狙ってくる。レーヌはこの面子だとスピードをある程度活かしたいだろうからまずペースを引き上げてくると思うし、放っておいてもアズールムーンは速い。すぐに縦長になって前半は恐らく34.0前後とみておいた方が良いかなと。一応34.5ぐらいまでは幅を持たせるが、それでも一番遅いイメージでも34.5-11.5-35で平均ぐらいにはなるだろうし、34まで行けば34-11.5-34.7~8ぐらいでややハイ。アズールは33.3という実績があるし3角までの距離がそれなりにはある阪神1400なら33秒台の入りも視野に入れておく必要が当然出てくる。いずれにせよ基礎スピードを高いレベルで持っていないといけないので、時計的に通用しそうな内容の馬を狙いたい。


【予想】
◎08アルミューテン
〇15レーヌミノル
△02アズールムーン
△14ビーカーリー
×06ジューヌエコール10ラーナアズーラ
3連複◎軸〇▲△BOX
3連単F◎〇▲→◎〇▲△→◎〇▲△×

◎アルミューテン

 現時点で単勝万馬券の馬だが特にふざけているつもりはなくて、まず入りとして土曜の馬場を見てレーヌもカラクレナイも嫌な枠に入ったなという中で穴目から狙っていたらこの馬になったという感じ。個人的にはフェアリーSで前にいながらしっかりと一足を使えた馬は高く評価したい、というのがあってアエロリットがクイーンCで強烈だったのは流石に予測しきれなかったが、それでも上位で先行して粘っていた馬は結果が出ている。というのもあのフェアリーSはペース的には46.1-48.6と超ハイに肉薄するレベルの基礎スピードを要求されていながらも、11.4 - 11.9 - 12.4 - 12.0 - 12.3とコーナーで大きく緩んでアエロリットやこのアルミューテンはここで息を入れざるを得なくなって、そうしているうちに外からライジングリーズンに押し上げられてしまった。それでもこの馬もアエロリットもそこから一足は使って再加速ができていた、そのうえでこの馬は坂の上りでの踏ん張りが目立って最後はアエロリットに食らいついての5着と内容が濃かった。それとここ2走を見ても46秒台の流れの中で結構楽々入っていけて、そのままコントロールしているぐらいで基礎スピードが高い印象。前走のクイーンCの場合あそこまで崩れたのは3~4角で内内で包まれてしまって中弛みでブレーキしていたし、そこからの12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6と急激な加速に対応できなかった感じ。この馬の場合この辺からみても基礎スピードが最大の武器で、マイルでハイペースでもコントロールしながらだとちょっと難しい感じ。1400に短縮はプラスに働く可能性が高いのと、一本調子でない中で新馬戦では中山1800を逃げてドスローからではあるが12.6 - 12.0 - 11.7 - 11.7 - 11.3とL1の上り坂で加速ラップで締めている。本来使える脚は長いのに府中でダメな理由は恐らく一気のギアチェンジが苦手なんだろうと。基礎スピードがあって不器用で素材としては一級品の可能性がある馬。フェアリーSの内容からアエロリットと互角とまではいわないがかなり頑張った、1400色が強そうで基礎スピードが強く要求されやすい高速馬場の阪神1400は条件的にはかなり面白いかなと思う。アズールムーンがぶっとばしてくれそうで、内のスペースは最序盤に結構空くと思うし、そこを取っていきながら上手く2列目内で前にスペースを置く。3~4角でレーヌミノルが外から勝ちに行く形になったところで脚を残しながらアズールを交わして一脚を直線入りで引き出すぐらいの感覚で入ってくれれば面白い。まあ流石にレーヌミノルに対して勝てるかどうかまでは相手も強敵で簡単には言えないけど、ここで通用していいだけの競馬をしてきているはず。17番人気単150倍前後は流石に舐められ過ぎだと思う。


〇レーヌミノル

 ちょっと外過ぎかなという感じはある。これが普通の馬場ならそこまで気にならなかったけど、如何せんかなりの高速馬場状態。これだけ軽い馬場だと前も意識的にペースを引き上げていって序盤の内にスペースを広げてくるから、こちらが内に入り込むまでに番手、2列目あたりまでを決められてしまうと好位外々から3~4角でロスを作りながらというケースもあり得るなと。まあそれでも基礎スピード的にかなりのレベルにある馬で、2歳夏の段階で小倉2歳Sでも33.3-34.7と超ハイを番手追走から4角先頭で突き抜ける競馬ができているように流れてしまっても問題ない。前走のクイーンCでは今回の本命のアルミューテンをポケットに控えさせてハナを取り切って、そこから46.8-46.4と平均ペースながらも高いレベルで基礎スピードを要求させつつ12.0 - 12.3 - 11.3 - 11.2 - 11.6と息を入れての再加速で出し抜いた。ただTS持続と基礎スピード面の両面で高いパフォーマンスを見せてきたアドマイヤ、アエロリットには完敗を喫したので少なくとも現段階で桜花賞戦線からは一歩後退している。その中での1400への短縮はもちろんプラスなんだが、今回は相手もレーヌミノル一頭と思われてもおかしくないし、その中で先行各馬もこの枠の並びで高速馬場で、意識的にハイペースに持ち込んでレーヌが内に入れるスペースを無くしてしまう、というケースもある。その辺を考えると頭まで絶対とは言えんかなと。まあそれもあるしその辺とのバランスを考えてもアルミューテン本命を予想の象徴として置きたかったというのもあるけどね。3複2頭軸で大きいのを狙っても良いかなというような感じ。アルミューテンが淀みない基礎スピード戦で上げてきそうな感じだし、そのうえで内外の差というのをきっちり埋めきれるかどうか。


△アズールムーン

 まあ時計的に阪神1400でこの馬がぶっとばせば20秒台後半ぐらいは行けそう、というのはあるので押さえておくという感じ。3走前の新潟1400は超々ハイで33.3-36.2と2.9、それで1:21.2は開幕週と言えどもかなり速い。それでも新潟内回りらしい11.0 - 11.7 - 11.8 - 11.5 - 12.9とコーナーでの減速でどうしたって時計勝負で理想的に速い時計を出すのが難しい。L2で再加速する余力を持っていたのは立派だしこれで1:21.2も良い。スプリント色が強い。タフな馬場になってしまうと難しかったかなと思うが、これだけ高速馬場ならまず自分の持ち味である基礎スピードを引き出すためにも飛ばしていってくれるだろうと。出来れば淀みなく入ってほしいが、レーヌなんかもこれを突いていくと共倒れになるリスクが流石に出てくるので無理はしないだろうし、まあこれなら粘り込警戒したい。逆に下手に緩めて平均まで来ると正直りんどう賞の末脚から他の脚を削げなければ圏内まで残るのはちょっと難しいかなと思う。遅くとも33秒台で入ってほしいね。


△ビーカーリー

 この馬は京都1200の勝ち方、小倉1200の崩れ方から純正スプリンターではないなと感じ、デイリー杯、エルフィンSからマイルはこなせるけど要所の動きに難があるなと感じ、2走前の紅梅Sでは悪くないけど馬場が重いと良さが削がれるな、と感じた。この感じを総合すると高速馬場の1400で良さが出そうな感覚になる。この馬の場合意外とトップスピード持続力が侮れなくて、デイリー杯はTS持続型が手ごわいレースだったと思っていい、ラップ推移的にも48.4-46.2と2.2でかなりのスローというのもあったが12.0 - 12.5 - 12.1 - 11.5 - 11.2 - 11.4とL1も前がほとんど落としていないとなると加速性能と質が問われた。それでもL1までジリッと来ていたので質では見劣ってもTS持続は結構やれる。そのうえで5走前の京都1200では自身がフラットに進めて末脚を引き出し切った形。自身平均ぐらいが恐らく理想だと思うし、今回はハイペースの中でこの馬が中団ぐらいで進められそうな枠の並びやメンバー構成。基礎スピード面を持った馬なので、適性と展開が噛み合いそうな今回は穴で拾いたい。


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