阪神大賞典2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎サトノダイヤモンド
  1着/1人気

○シュヴァルグラン2着/2人
▲マドリードカフェ6着/9人
△ワンアンドオンリー7着/3人


 雨が降っていない中で散水がどの程度影響するかなというところだったけど、土曜はちょっと掛かっていたかな。ただしばらく晴れるし土曜開催後の中間で散水が無ければ日曜は高速状態にはなっていると思う。


 展開だが意外と逃げ先行馬自体は多く、ひとまずウインスペクトルがハナを主張する、その外からタマモベストプレイが突いていく形までは確定的かなと。スピリッツミノルは出脚が遅いので最内枠から外に出して2列目を狙えるかどうか、ワンアンドオンリーやマドリードカフェも外からある程度ポジションを取ってくるし、恐らく最序盤は前の方は多分縦長になるだろうと。59.5ぐらいで1000は入っていって中盤ゆったり、そこからの勝負になるかな。ポテンシャル戦というよりは恐らく馬場的には段階的に加速していく形になっていくと思う。 L2でしっかりといい脚を使える、L1まで踏ん張れる、ロンスパができる。この辺りを総合的にやれる馬を狙うのが基本。そのうえで前受出来て分散しながら一脚を使ってくる馬かな。ヒモは前に絞りたい。



◎サトノダイヤモンド

 見るレースにはなるね。単1.1倍に突っ込む資金力も度胸もないからね…。まあそれはともかく、ここはルメールがしっかりと仕留められる位置を把握して進められるかだけ。京都の外周り長距離だとその辺の怖さはあるけど、基本阪神の3000はポテンシャル型が圧倒できる舞台だから心配しなくていいかな。有馬記念はルメール会心の騎乗で、61.0-58.4とかなりのスローの中でスタンド前の段階で上手く中団から好位列まで押し上げてきた。そこからは13.4 - 12.8 - 12.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 12.1とポテンシャル戦の中で2列目の中目でキタサンブラックをマーク、そこから4角ではゴールドアクターにスペースに入られて3頭分外のロスがあった中、L2の最速地点では詰めきれなかったがL1でのバテ差し。この馬は総合力が非常に高く全く持って隙が無いのだが、その中で一番の武器はL1の踏ん張り。これはダービー、神戸新聞杯でも見せてきていて、あと一伸びをラストにしてくる。前に目標がいる状況だと最後は必ず伸びるし、有馬のあの競馬で最後まで伸びてきたことからもポテンシャルは現役最強レベル。なら負けるとしたら差し損ね以外はないし、動いてからサトノを差すのは恐らく他の馬も難しいだろう。シュヴァルグランが内枠に入ったこともあるし、最序盤の内にしっかりと前に出てしまえば後はそう苦労はしないだろう。


〇シュヴァルグラン

 これも便宜上の対抗、実質的には馬券としてはサトノダイヤモンド頭一択というところ。福永がここで勝つことを意識してギャンブル的に競馬してくるかどうか、そういう面を求めるのはちょっと違うかなと。この馬自体有馬記念でポテンシャル勝負の中で返り討ちにされた以上はアイデアが必要。具体的に言えば勝負所までにサトノダイヤモンドより前にいないといけないと。その中で最序盤の内にポジションを取って固定するのが福永的競馬だし、緩みに乗じて動くというようなことはないだろうからサトノダイヤモンドとの対決でとなるとちょっと苦しいかな。ただ他との比較でみても昨年の阪神大賞典はそのまま信用していいと思うし、中弛みからの13.3 - 12.6 - 12.3 - 11.9 - 11.6 - 11.6 - 12.4と4F戦で外々からしっかりと動いてタンタより先に動いてタンタをL1で突き放す。分散しながらポテンシャルで押し切る競馬が理想だし、そういう馬は阪神3000は合う。ただサトノダイヤモンドの方が段階的に足を使えるしかつ最終段階で鋭い脚も持っている、L1もシブトイとなると相当うまく乗らないといけない。サトノと近くにいる馬にサトノとの勝負で先着する可能性というのは難しいと思うんだよなあ。逆ブル的にサトノ2着軸で狙うならこの馬ではなくリードを作って前受して良さそうな馬になると思う。この馬もかなり強いんだけどね。


△ワンアンドオンリー

 その先行粘り込の一角を担うのはこの馬。このワンアンドオンリーは明らかに全盛期からは劣化しているんだけども、じゃあどこが衰えたか?って言われると個人的にはギアチェンジ面。これはずっと言ってきていて、ダービーでイスラを目標にしてスッと動いて勝ち切ったあのイメージは早い段階で無くしていたと。最近は要所で置かれて厳しい状況になることが多々あった。ただ、L1の踏ん張りは確かなので、後ろに対してリードを取った状況でかつしっかりと仕掛けていけるかどうか。今回は阪神3000で恐らく結構縦長になるだろうと。その中で3~4番手ぐらい、そして後ろのサトノやシュヴァルに対してリードを取っていけるチャンスは今回は大きい。早めに前に対して動きながら、後ろより先に仕掛けつつリードを保って粘れるだけ粘るという競馬を試せるし基礎スピード的にもこの距離なら先行策は楽にできるだろうと。前走のAJCCは悪くはないが59.6-60.0と平均ペースで基礎スピードを問われたし、11.9 - 12.3 - 11.8 - 11.9 - 12.2 - 11.8 - 12.3と淀みない流れになってしまったことも大きかった。この距離でゆったりからしっかりと後半自分でペースを引き上げてポジションも上げて行ければ。後は後ろが脚を余してくれればというところかな。


△マドリードカフェ

 この馬は逆に要所の一足が抜群に良いタイプで、かつある程度分散しての2段階加速ができる馬。そして何よりもこの馬にとって重要なのは高速馬場であるということ。この馬は典型的な高速馬場巧者で、2走前の万葉Sでは終始淀みない流れでかつ時計も掛かっていたので消耗してしまった。ただ結果を出した昨年の万葉Sでは高速馬場でスローからの12.6 - 12.9 - 12.4 - 11.7 - 11.2 - 11.7と3F勝負で2列目外から最速地点でスッと伸びて先頭に立ったしL1までしぶとく踏ん張れた。阪神2400でも大阪ハンブルクCでは大逃げ馬が12.2 - 12.2 - 12.2 - 11.7 - 12.4 - 12.7と途中までラップを刻む中でコーナーで脚を使わされる展開、恐らく離れた3番手以降はTS持続特化に近い競馬だが離れた4番手で進めながら直線序盤から鋭く伸びて外に誘導しながら単独の3番手に上がってくる。L1でもしぶとく伸び続けてクリプトグラムの僅差2着。これは正直思った以上に強い内容で、こういう厳しい早仕掛けの流れで後の目黒記念馬相手に戦えたのは意外だった。ゆったり入れた方が良いのでこの距離は理想、ペースが読みにくいところはあるがどこかで息は入ると思うし、その中でしっかりと前々に取り付いて仕掛けを待てる立場になれば。また仕掛けどころを待ちたい馬、要所で比較的動ける馬で前々を狙って内に入り込んで我慢ができる岩田というのもタイプとしてはかなり面白いと思う。穴馬で前で狙い目となると案外この馬かなと。


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