天皇賞(秋)2009予想
好メンバーハイペースは必至

スナフキン
09期 予想歴26年

◎オウケンブルースリ
  4着/3人気

○ウオッカ3着/1人
▲ドリームジャーニー6着/4人
×アサクサキングス
×サクラメガワンダー


京都と東京で行われた前哨戦は音無厩舎が東西を制し、スタミナ型と瞬発力型の両刀使いで盾へ挑戦。
どっちの転んでもいいような展開に、リーディング上位の厩舎の思惑は?
東京の2000mをスピード決着ならカンパニーが優位、タフな流れならオウケンブルースリ。
過去の勝ち馬には、マイル~中距離路線と中距離~長距離路線の両極端なタイプがレースの流れによって入れ替わっているようです。
さて今年は?

土曜日のレースと枠順により考えを変更。
内中枠に先行馬が揃った中にウォッカとカンパニーが入った。
2000mならウォッカはあまり前には行かない、コスモ、フジ、キングリー、
アサクサ、トゥーレがスムーズに前へ、外からマツリダ、デピュティが。
先団の後ろにウォッカ、シンゲン、内側にスペースができ包まれることなく追走できるカンパニー。

馬場と枠順から
前走の再現をと狙っているカンパニーにとってウォッカをマークしながら行ける願ってもない出走配置。


展開のカギ
マツリダの動き出しに先行陣が乗せられれば、先行馬にとっては辛い。
馬場を読むウォッカ武豊は離されず追走が頭に、逃がすまいと早めになる可能性あり。前崩れを生みスタミナ型決着ならオウケンブルースリ。
高速馬場を考えればどうかだが、馬場を読み切っている現在の内田騎手なら対応させる策ありに期待。
ある程度の先行も視野に。

好枠が不安
スタートのいいキャプテントゥーレ、半数近くいる先行馬の中に位置取れば
自ずと速い流れに乗る。
これまでにはスローでのレースが多く、先行激化の激しい競馬の経験値が・・・。戦って来た相手を見れば今回はかなり骨っぽい。

こぼれ話
ドリームジャーニーの父ステイゴールドは秋の天皇賞2着と惜敗、母父メジロマックイーンは1着から18着に降着させた当事者がライバルウォッカ騎乗の武豊。
父の無念とおじいちゃんの雪辱を誓い、年度代表馬争い候補にも名乗りを上げる。

(結論)オウケンブルースリを本命
先行馬が多いので、スタミナ勝負に持ち込めれば・・・
前走2000m通過を1.59秒台を6ヶ月半明けと59kを背負い、上がり34.1で豪快に差し切る内容。
うまく立て直したその走りは、昨年の秋の比じゃないような。

〇ウォッカ
△ドリームジャーニー
△カンパニー
注エアシェイディ

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2年連続で出走したウォッカの毎日王冠の比較
08年
12.7 - 11.5 - 11.6 - 11.9 - 11.6 - 11.5 - 10.5 - 11.3 - 12.0
09年
13.0 - 11.3 - 11.5 - 12.2 - 12.0 - 11.7 - 10.9 - 11.1 - 11.6

08年は、スタートしてやや速めの平均的な流れに終いの1Fが遅い。
09年は、3~4Fを抑え込んで上がりの速いもの、08年に比べ前半は楽な流れ
にもかかわらずまた差される内容は09年の方が悪い。
4角手前からペースが同じように上がり、3角からの下りの勢いを持続しながら
抑えているようで実は長めにいい脚を使い終いに影響が・・・。
ウォッカとてちゃんとペースを守らなければ失速する恐れ、09年の楽な入りを考えれば逃げ切れて当然の舞台を不意にした、原因は?
陣営や騎手が言うほどのデキではなったということと、鞍上の馬への自信過剰が生んだ騎乗でしょう。

さて思惑通りの叩き2戦目に陣営は不安のない出走でしょう、ですが

昨年接戦のカンパニーに敗れ
力を付けたドリームジャーニー、サクラメガワンダー
新勢力のシンゲン
同距離のG1馬キャプテントゥーレ
昨年外から半馬身差のエアシェイディ
左回り巧者のスクリーンヒーロー、スマイルジャック
JCで着差のなかったマツリダゴッホ
菊花賞馬オウケンブルースリの復活
と敵は昨年を凌ぐ好メンバーが虎視眈々と様々な脚質、勢い、好条件が揃う。ウォッカを目掛けて襲いかかって来るレースは容易なものと判断しづらい。

ウォッカを一切無視するワケにも行かず、コーナーからスタートを切る特異なG1は枠順も考慮に入れたい。

メジロマックイーンの件以降コース改善され、騎手の間でも暗黙の了解はあるようですから、包まれるというより脚質で差し馬には中枠の方が無難。

(空想)
マツリダかコスモが逃げるなら、アサクサ、デピュティ、トゥーレ、ウォッカが追走し、好位からヤマニン、フジ、メガワンダー、スマイル、あまり離れずカンパニー、中団からヒーロー、シンゲン、オウケン、後方からドリジャニ、シェイデイ、オリオン。
コスモが最後の果敢な逃げ込みを図るなら、ハイペースは必至。
昨年のJCで東京をこなせたマツリダは、3角からペース落としは難しく、4角までに捕まえに行く馬がいると先行勢には息の入らない展開か?
長く脚が使えないヤマニン、フジ、メガワンダーよりスマイルの早めの動き出しはありそう。
ウォッカマークのカンパニーも動き出せば、直線の坂下から激しい攻防となる。
シンゲン、オウケン、ドリジャニには有利な展開に棚ぼたエアシェイディ。
先行勢には厳しい流れの空想から、差し馬有利と見てはいますが。

京都同様時計の出るの東京の馬場、スピード競馬になるのは避けられず馬場読みが今週も問われそう。

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1週前追い切り
【アサクサキングス】7Fの長めを追うも集中力の欠ける走りで6~7分のデキ。
【ウォッカ】併用追いの坂路を軽めに真っすぐ駆け上がって来る、順調。
【エアシェイディ】3頭併せ追いかけ併入、鋭く伸び切り軽快。
【エイシンデピュティ】坂路で見た目より時計は速い、7~8分のデキ。
【サクラメガワンダー】坂路で軽快に上がるも終い脚が上がり気味、今ひとつ。
【シンゲン】実にスムーズに併走、調子の良さは見て取れる、9分以上。
【スクリーンヒーロー】左回り巧者なだけにスムーズな伸び脚。
【ドリームジャーニー】文句の付けようがない迫力ある動き、体を大きく見せる。

アサクサ、メガワンダー以外は順調な仕上がり、ウォッカにとってドリジャニはかなり手強い相手になりそうな。
もう東京コース云々は今のドリジャニには無用なのかもしれない、むしろ長い方がいいぐらいにも感じる。

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秋の天皇賞はペースの速さと長い直線、仕上がりの面は重要でしょうから、休み明けにはつらい舞台。
過去に休み明けで挑んだトウカイテイオーは速いペースを先行し、ダイタクヘリオスを捕まえに行って伸びず、前崩れの展開を後方から人気薄レッツゴーターキンとムービースターが外からワンツーを決めました。思わず「えっ嘘だろう」と絶句。

カンパニーが色気を持って来れば、ウォッカの早めの動き出しを
誘いペースが落ち着かず、オウケン、ドリジャニ、シンゲンの差し脚に屈するのか?

あるいはスピードに任せたニッポーテイオーとレジェンドテイオーや、ダイワメジャーとコンゴウリキシオーとの先行押し切りのような流れなら、ウォッカとキャプテントゥーレの行ったもの同士になるのだろうか?

毎日王冠のようなSペースはまずなく、Mペース以上にはなりますから上がり33.0のカンパニーの姿は想像できない。
人気馬たちの攻防を横目に差して来るオウケンブルースリが、JCで見せた前目のポジションで来るなら昨年からの成長を加味すれば十分に戦えそう。
距離も2000~2400mがいいでしょうし、長くいい脚が使えるこの舞台はタフな流れを望むところ。

同世代のライバルDスカイがウォッカを追い詰めた昨年、休み明けと厳しい条件だったDスカーレットを鼻差差す内容、あと少しでカンパニーにもチャンスがあった。
得意の東京でも2000mとなれば絶対的存在ではないような・・・、現実に前走の負けがあり豊が馬の力を過信し、早めの勝負に出ると再度足元を救われるようにも思う。

休み明けSメガワンダーと長い直線に不向きなドリジャニの
条件はどうだろう。


tipmonaとは?

天皇賞(秋)2009回顧
進化していたのはカンパニーの方

スナフキン
09期 予想歴26年

次走狙い:オウケンブルースリ
次走狙い:ドリームジャーニー


東京9R2000mを見て、天皇賞は素人のわたしでも前は抑えた逃げになることは何となく予想が着きましたが、武豊は何をそのレースで学習したのでしょう?
戸崎、蛯名がスローに落とし上がりの早いレースに持ち込み、前有利なスピード決着に持っていきワンツーを決めました。
武は4番手の好位から3着、3歳牝馬のアドバンテージはあるものの力負けと踏んでしまった印象。メインで戸崎、蛯名が先行しある程度レースを組み立てる側にいること(何とかペースを落とせれば・・・と考えるのは2人とも一緒のはず)。武は9Rの騎乗で戸崎がメインでマイペースの逃げに持ち込む作戦になるとどうして感じなかったのか、案の定距離を考え控える競馬で内と外からの先行陣に押されて後方に、4枠の好運とペース予想のキッカケを棒に振った。

2着の北村は同レースで後方から前残りを許し敗退、キチンとそれを踏まえて
内枠から追っつけてでも行く構えがあったはず。
武と北村はスタート前から準備の違いがあり、それが僅差でももう後戻りのできない状況判断の大きな差でした。

内枠を見方につけたカンパニーは、周りの先行陣がまるでペースメーカーのように4角までけん引してもらい、スローの上がり勝負の願ったり叶ったりのスピード決着となりミスターシービー並みの32秒台の末脚を繰り出し勝利。
枠順の配置を遺憾なく発揮した、運も引き入れる若々しい古豪に喉から手が出るほどほしい勲章を手に入れました。
カンパニーは今後の競走馬の育成にとって「進化」という軌跡を残してくれました。

「進化」の2文字を掲げたウォッカ陣営、カンパニー陣営はこれぞ
「進化の真価」を見せつけた、お株を奪ったな!


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