皐月賞2017予想
皐月賞 共同通信杯好走馬を素直に信頼。

軍神マルス
08期 予想歴19年

◎スワーヴリチャード
  6着/2人気

○カデナ9着/3人
▲アウトライアーズ12着/7人
△ペルシアンナイト2着/4人


★傾向分析★
2012年 タイム 2’01”3 (稍重) 1FAve=12.13 3FAve=36.39
テン35.8-中盤47.1(3F換算35.33)-上がり38.4 『前傾・ハイレベル』
1着ゴールドシップ・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔16-h〕 17-6
2着ワールドエース・・・ディープインパクト×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕 17-15
3着ディープブリランテ・・・ディープインパクト×Loup Sauvage=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔1-b〕 4-4

2013年 タイム 1’58”0 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.1-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着ロゴタイプ・・・ローエングリン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔8-k〕 8-5
2着エピファネイア・・・シンボリクリスエス×スペシャルウィーク=ロベルト×サンデーサイレンス 〔16-a〕 5-3
3着コディーノ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-d〕 5-5

2014年 タイム 1’59”6 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン36.6-中盤48.7(3F換算36.53)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着イスラボニータ・・・フジキセキ×Cozzene=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔4-n〕 7-4
2着トゥザワールド・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 3-3
3着ウインフルブルーム・・・スペシャルウィーク×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12-f〕 1-1

2015年 タイム 1’58”2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン35.2-中盤48.3(3F換算36.23)-上がり34.7 『加速・中弛み』
1着ドゥラメンテ・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔8-f〕 11-7
2着リアルステイール・・・ディープインパクト×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔20〕 5-3
3着キタサンブラック・・・ブラックタイド×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-g〕 2-2

2016年 タイム 1’57”9 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.37
テン34.2-中盤48.1(3F換算36.08)-上がり35.6 『前傾・中弛み』
1着ディーマジェスティ・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔4-n〕 12-10
2着マカヒキ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔1-m〕 15-13
3着サトノダイヤモンド・・・ディープインパクト×Orpen=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔不明〕 9-5

 流れは、12年は『前傾・ハイレベル』、13年・16年は『前傾・中弛み』、14年・15年は『加速・中弛み』。『中弛み』の複合ラップにはなりやすいが、基本は『一貫』や『前傾』といった厳しい流れが中山芝2000mの基本と考えます。好走馬の位置取りは、4コーナー10番手前後の差し馬の好走が多いが、厳しいペースでも前で展開する逃げ馬の好走もありうる点にも要注意。

 また2分を切るかどうかで好走馬がガラッと変わる皐月賞。1'58秒台だとマイラーが好走し、1'59秒台前半ならサンデーサイレンス系が好走。2'00秒以降になると欧州型スタミナ血統(=ノーザンダンサー系・ロベルト系)向きの傾向。
 1'58秒台でマイラーが好走するのは、スピード勝負でそのまま押し切れてしまう流れになりやすいため。この流れの時には、ダートで好走歴のあった馬やミスプロ系が活きる流れとなる。この場合は逃げ・先行がよく好走する。
 1'59秒台なら、中盤が弛み上がりの速さを競うレースになりやすく、サンデーサイレンス系が得意のレース質になる。先行・差しが活きる流れとなる。
 2'00秒以降ならばスタミナの持続性能が問われ、距離適性が延びると好走しそうなスタミナ型のノーザンダンサー系(特にオペラハウス)やロベルト系向きとなる。

 ただ基本はサンデーサイレンス系のためのGⅠという様相が強く、やや欧州型の要素(=特に凱旋門賞血統)を含んでいる馬が一番適性に嵌るように思います。
 サンデーサイレンス系は、ディープインパクト、ステイゴールド、ネオユニヴァース、マンハッタンカフェ、スペシャルウィーク、アグネスタキオンなどスタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多く、やはりスタミナ型寄りの適性は必要と思います。
 その上で、欧州スタミナ型血統との配合馬ならなお良く、メジロマックイーン、ラムタラ、Sadler’s Wells、トニービン、ダンシングブレーヴなど凱旋門賞で好走している血統がポイントになっていると思われます。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。
成長力の充実度とスタミナの要る流れになりやすいコースということが好走に結びつくのでは?と考える。
また分枝記号は、l記号が特注。l記号は、クラシックで好走が多くトップクラスの能力を秘めている馬が多い。

 ステップの傾向は、トライアル好走馬(=弥生賞、スプリングS、若葉S)が好走しやすい傾向で、特に1着馬に関しては近5年で全て前走重賞1着馬。勢いは重要と考える。
また好走馬の多くが、これまでに2歳重賞や3歳重賞でも好走していた馬がほとんど。その上でトライアル好走馬を中心に考えるべし。

★予想★
①基本的には『前傾』や『一貫』の厳しい流れになりやすく、差し馬の好走も多い。
②1’58秒台より前ならマイラーが好走、1’59秒台ならサンデーサイレンス系、2”00以降なら欧州スタミナ型血統向き。ただし基本はサンデーサイレンス系。
③No.〔1〕〔3〕〔4〕〔8〕〔16〕の牝系の好走が多い。
④前走4コーナー3番手前後の馬の好走も多い。
⑤基本的には、前走ステップレース(=共同通信杯or弥生賞orスプリングSor若葉賞)好走馬。これまでの2歳・3歳重賞好走歴があるとなおよい。
⑥前2走続けて4着以下の馬は好走しにくく、勢いと実績がポイント。
⑦中山芝コース実績が良い馬に注目。
⑧阪神芝2000m好走実績もポイント。
⑨1着馬は、前走重賞1着馬(=弥生賞、スプリングS、共同通信杯など)が多い。軸にすべき馬を熟考すること。
⑩共同通信杯好走からのステップ馬は、上がり2位以内での好走馬が好走しやすい。
⑪外枠の馬の好走が多い。

◎スワーヴリチャード・・・ハーツクライ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-a〕
 前走共同通信杯1着(=東京芝1800m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-1-0-0)。共同通信杯好走馬は、過去5年で4勝とステップでは抜群の相性で、そこで上がり上位を繰り出していたなら、なお信頼性は増す傾向。今回は人気的にも伏兵の立場で臨める点はハーツクライ産駒の特性を活かしやすいと考えて、好走に期待して評価する。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Unbridled’s Songはミスプロ系で、ダートの一流馬を出す一方で、ためると芝で斬れるのもアンブライドルド系で、また満遍なく活躍馬を輩出するわけではないが、大一番になると無類の強さを発揮するのもアンブライドルド系。先行力とためての一瞬の脚に優れ、軽いダートも強いが芝・ダート不問。短距離から中距離をこなし、3~4歳時が最も充実する。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

○カデナ・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔16-h〕
 前走弥生賞1着(=中山芝2000m)。中山芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(2-1-0-0)。京都2歳S1着(=京都芝2000m)と芝2000mの重賞2勝している点は評価すべきで、能力の証明がされている馬。弥生賞好走馬も皐月賞では素直に信頼出来るステップとなるので、好走に期待して評価する。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳秋以降に本格化する成長力があり、また叩き良化型のステイヤー特性がある。そのため距離延長で本領発揮のタイプが多い牝系。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベストで、器用さには欠けるが、広いコースでの持久戦は得意。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。

▲アウトライアーズ・・・ヴィクトワールピサ×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔14-f〕
 前走スプリングS2着(=中山芝1800m:0.1秒差)。中山芝コースは(2-1-0-0)、芝2000m戦は(1-0-1-0)。前走スプリングS2着は休み明けでの好走だったが、ヴィクトワールピサ産駒は休み明けが実は苦手で、叩き2戦目の上昇が見込める傾向がある。そのため前走以上の状態で臨めると考えて、また中山芝コースでの好走も多い馬なので、好走に期待して評価する。
 ヴィクトワールピサ産駒はサンデーサイレンス系で、ネオユニヴァース産駒同様にややパワー寄りの中長距離型で、速い上がりも繰り出せるタイプ。ネオユニヴァース産駒は「レースにに使えば使うほど気性が難しくなる」と言われ、活躍時期の早さも特徴。同じような傾向が出るかもしれない点は注意が必要。ダートも走り、時計のかかる馬場は合うはず。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意。
 No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△ペルシアンナイト・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔9-h〕
 前走アーリントンC1着(=阪神芝1600m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初。中山芝コースと芝2000m戦が初という点は不安もあるのだが、ハービンジャー産駒の特性が活かしやすいコースが中山芝2000mでもあるので、好走に期待して評価する。上がりも毎回上位を繰り出す馬にて、好走の可能性は高いと考える。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号hは、揉まれ弱く、基本的には広いコースがベスト。小回りコースの場合は外枠か先行策が必須。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >