皐月賞2017予想
ファンディーナの取捨

ぶらすぽ
15期 予想歴23年

◎ペルシアンナイト
  2着/4人気

○レイデオロ5着/5人
▲ウインブライト8着/6人
△スワーヴリチャード6着/2人
×ファンディーナ


皐月賞の予想と見解を。

桜花賞の的中(個人的な馬券で恐縮です。的中馬券のアップも何度か試してみましたがエラーでできませんでした・・)で気持ちのいい流れのまま皐月賞へ向かいたいところですが、正直かなり難解なレース。


まずは、牝馬ながら追加登録料を払ってまで皐月賞に出走してきたファンディーナをどう評価するかでまず分かれると思う。自分はフラワーCの回顧でも書いたように無事にいけば将来的にはG1馬になる可能性は高いと思っている馬で能力は高く評価しているが、個人的にはここは勝てなくてもいいレースだと思っている。確かに牝馬の身で皐月賞を勝つことができれば歴史的快挙だが、オーナーの要望ということ以外「ここを使ってきた理由」がはっきりしないし、普通に桜花賞を使ってから牝馬には敵がいないことをはっきりさせてから「さあダービーへ」という流れを自分は見たかったこともある。

あと、オッズ(当日昼の時点)の並びを見て桜花賞とは違う違和感を感じている。

1人気 ファンディーナ  (フラワーC)
2人気 カデナ      (京都2歳S・弥生賞)
3人気 スワーヴリチャード(共同通信杯)
4人気 ペルシアンナイト (アーリントンC)
5人気 レイデオロ    (ホープフルS)
6人気 ウインブライト  (スプリングS)
7人気 サトノアレス   (朝日杯FS)
8人気 アウトライアーズ (スプリングS 2着)
9人気 アルアイン    (毎日杯)
10人気 アダムバローズ  (若葉S)
14人気 アメリカズカップ (きさらぎ賞)


今年は牝馬が強い、牡馬が弱いといわれているが、個人的にはそんなことは全然ないと思っているし、その判断はまだ早いと。カデナ・スワーヴリチャードはダービーでも勝負になる馬だと思っているし、伏兵の馬たちも曲者がそろったという印象。

牡馬路線の王道といわれるステップレースの勝ち馬たちがほぼそろって皐月賞に駒を進めてきているだけでも珍しいのに、直接対決したわけでもないのに魅力だけで人気してしまっていることに大きな不安を感じる。自分はバッサリ切ることも考えようかと思っているほどだ。

なので、本命はファンディーナ以外からいきたい。


カデナ・スワーヴリチャードは能力は高く評価しているが、この中山2000m皐月賞という舞台ではタニノギムレットやジャングルポケットのようなすごい脚で突っ込んで3着とイメージが抜けない。

やはり立ち回りのうまい馬ということで、狙ってみたいのは3頭。

ペルシアンナイト
レイデオロ
ウインブライト


3頭とも魅力と不安があり甲乙つけがたいが、◎ペルシアンナイトで。

皐月賞ジョッキー4勝であり、デムーロがここ一番で最高の騎乗をすれば、馬も道悪のシンザン記念以外は上りの最速を出せる能力を示していること、ハービンジャー産駒の中山2000mの適性の高さから十分に1着の可能性はあると思っての本命。

対抗は〇レイデオロ。ホープフルSの勝ち方を見た時に皐月賞はこの馬だと思った能力に期待する。もちろん休み明けはマイナスだが、先週の藤沢厩舎のソウルスターリングが負けたことで逆にここではサトノアレスともども狙ってみたい。


▲はウインブライト。正直もっと人気するかと思ったが、華が足りないのか6人気。まだ底を見せていない上に、ステイゴールド産駒の中山適性に期待すれば十分1着も狙える。


あと、現時点でダービーの本命にしようと思っている△スワーヴリチャードは、休み明けと脚質の面から今回は評価を下げたい。


一応印はつけたが、自分の感覚では10人気くらいまでの馬までなら1着の可能性はあると思っているので、馬券の買い方はWIN5を購入してからゆっくりと考えたい。

かなり辛い評価をしたが、ファンディーナがどんな走りをするのかは楽しみにしてレースを待ちたい。


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皐月賞2017回顧
レコード決着も馬場の影響が大きかった

ぶらすぽ
15期 予想歴23年

次走狙い:スワーヴリチャード
次走狙い:カデナ


皐月賞の回顧と感想を。

レースは1.57.8というレコード決着だったが、馬場がかなり良かったことが多大に影響していたのは否めない。レースタイムが前半59.0-後半58.8と平均ラップ。ただ、この高速馬場とアダムバローズの単騎逃げを考えると実質的には先行有利のスローの上り勝負という感じ。

牝馬の身で果敢に皐月賞に挑戦してきたファンディーナは、レース前から感じていた違和感は残念ながら直線に入って失速し7着という結果で、不安が的中した形となってしまった。正直マスコミが持ち上げすぎだった感は否めないが、決っして悲観する内容ではなかったと思う。岩田騎手のコメントからも「現時点での力負け」を認めており今回の舞台では残念な結果となってしまったが、ここで負けたからと言って「大物ではなかった」とか手の平を返すような意見をする人たちを見かけると少し憤りを感じるのは自分がまだ若いからなのか・・。レース前にも書かせてもらったが、このレースに勝てなかったからといって、この馬が大したことないという判断を下すのは間違っていると思う。名牝と言われた馬たちでさえ負けた経歴があるし、この敗戦だけで評価を落とすのは愚の骨頂といえる。ただ、ダービーに出てくるとなると軽視せざるを得ない。まずは背伸びをせずにオークスあたりでのびのびと走らせてみて、成長を促したうえで秋の飛躍につなげてもらえたらと切に願う。


レコードタイムだったということもあり、大阪杯の回顧でも行った有力各馬の前後半の実際のラップを見比べてみた。

1着 アルアイン     1.57.8 59.9-57.9 -2.0 3-4-5-5
2着 ペルシアンナイト  1.57.8 60.7-57.1 -3.6 15-15-5-5
3着 ダンビュライト   1.57.9 60.1-58.3 -1.8 6-6-5-3
4着 クリンチャー    1.58.1 59.6-58.5 -1.1 3-3-3-1
5着 レイデオロ     1.58.2 61.4-56.8 -4.6 16-16-16-14
6着 スワーヴリチャード 1.58.2 60.7-57.5 -3.2 6-9-11-10
7着 ファンディーナ   1.58.3 59.7-58.6 -1.1 3-4-4-3
8着 ウインブライト   1.58.3 60.5-57.8 -2.7 10-9-8-5
9着 カデナ       1.58.3 61.2-57.1 -4.1 16-17-11-10
-------------------------
11着 サトノアレス   1.58.4 61.5-56.9 -4.6 18-17-18-14


これをみると4,5番手あたりの先行馬有利の流れだったことがわかる。向こう場面では各馬ががっちりと手綱を締めていることからもスローな流れだったと思われる。3コーナーあたりからファンディーナに競りかけるようにダンビュライトが押していった形だが、パトロールやレース映像を見返すとその時にアルアインの松山騎手も手を動かしてファンディーナとダンビュライトの間に入ろうとしていることがわかる。だが、馬が動かなかったのか武豊騎手のコーナーリングがうまかったのか並びかけることができず一度下がる形になり、その結果としてクリンチャーとファンディーナの間のコース取りができ、外を回らずに済んたことが勝因につながった形。クリンチャーも直線に入って寄れまくりでまともに走っていれば内を回ってきた馬たちのスペースがなくなって追えずに終わった可能性もあったことを考えると、残念ながら直線の攻防はいいレースだったとは言えないと思う。

個人的には関西では注目をしていた松山騎手ではあったが、中山ということで評価を下げてしまったのは自分のミス。ただ、G1初勝利に水を差してしまうようだが、3コーナーでの勝負所で仕掛けが遅れたのはたまたまであり、最高の結果を出したとはいえ会心の騎乗だったとは決っしていえないことは本人のコメントでも伝わってくるので、今後の活躍に期待したい。

クリンチャーが右へ左へ寄れたその一瞬の隙を突けたデムーロはさすがに一言。ただ、危険なシーンだったことも正直なところで、もしそのタイミングで馬が伸びなかったとしたら事故が起きていてもおかしくなかったほどのギリギリのコース取りだっだと自分は思っている。スタートで後手を踏んだペルシアンナイトがスローとみてインから差を詰めてきたあたりはさすがで、本来なら勝っていたレースだったと思う。同じように内へ切り込んで同じような進路を取ろうとしたカデナだが、ペルシアンナイトのような器用なコーナーリングができずに結果としてコース中央に出しての追い出しとなり、それが差となったように思われる。

今回の皐月賞はレコード決着とはいえ、馬場の影響からかスタミナが必要なレースにはならなかったと思われるので、ダービーへの申し送りとしては、上位入選の馬たちよりも血統的にも距離に融通が利く4-9着あたりに負けた最後脚を伸ばしてきた馬たちの中から選ぶつもり。中でも今後の動向に注目したいのは、直線だけで内の空いたコースを伸びてきたレイデオロよりも、休み明けで中団につけて外を回って脚を伸ばしてきたスワーヴリチャードと末脚は確かなカデナの2頭。乗り方の工夫は必要だが混戦のメンバーであれば十分チャンスはあると思う。

あとは、直前までの上昇度がどれだけあるか、1カ月の間の各馬の動向には注目していきたい。


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