天皇賞(春)2017予想

カタストロフィ
10期 予想歴20年

◎キタサンブラック
  1着/1人気

○ゴールドアクター7着/5人
▲ファタモルガーナ10着/15人


 ひとまず最内からキタサンブラックが出していく、ある程度主張しつつだが外からヤマカツライデンが一気に行き切ってペースを引き上げ単騎に持ち込む形になるだろう。その間を狙いそうなのがまず高い確率でタマモベストプレイ、そしてそこそこの確率でノリのゴールドアクターがタマモとキタサンの間ぐらいを狙うんじゃないかなと。キタサン武豊がこの辺りをどう乗ってくるかだが、恐らく4番手ぐらいで入っていくと思う。そのキタサンの後ろも展開上重要なポイントになるが、この枠の並びならラブラドライトが最も可能性が高い。ファタモル、シュヴァルが積極的に内の方に入ってくると思うし、シャケトラはそんなに二の足も速い方ではない、恐らくラブラドライトの直後にシャケトラ、シュヴァルグランは好位の中目で我慢する形になるかなと。その後ろの中団ぐらいにファタモルガーナになるかなとみる。シュヴァルとファタモルガーナの位置取り関係はちょっと読みにくいところはあるかな。外はアドマイヤデウスが好位ぐらいを狙う、外からサトノダイヤモンドもその後ろぐらいで中団外目。ペースは単騎のヤマカツで恐らく59秒台には入ってくる、少し離れているキタサンぐらいで大体60秒半ばぐらい、その前にいるであろうタマモやゴールドアクターの列の辺りで60秒ぐらいとみて、今の馬場で散水が無ければ(土曜途中に雨が降ったから恐らく散水しないだろう。)13秒台の時計も視野に入れてとなってくる。59.5-75-59.0ぐらいを想定、極端に緩まず平均的な競馬、それでも馬場が軽いので3~4角で速いラップをある程度踏む形を想定したい。


◎キタサンブラック

 ダービーの時に本命を打って唯一崩れたトラウマがあるんだが、まあここは必ず勝つというよりは連軸として信頼したいという感じかなと。もうちょっと現実的に極端な高速馬場でなければもっと自信があったけど、京都大賞典では62.0-58.6と超スローからの12.7 - 13.0 - 11.9 - 11.1 - 11.1 - 11.5と3F勝負で仕掛けを待って前受しながら抜け出したが、踏み遅れたアドマイヤデウスにL1で強襲されてしまってトップスピードの質を究極レベルまで問われるとちょっと危うい。ただ基本的に淀の3200で上がり3Fだけの競馬にというのは近年ではなりにくいし、3~4角で分散する形で中間的な競馬に持ち込めればそう不安はないかなと。それと今回は逃げ馬番手勢の出方が読みにくいが、この馬の良いところは菊花賞で馬群の中で閉じ込められてからもきっちり勝ち切れているというところ。ラップ推移的に見ても13.7 - 11.8 - 12.1 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 12.2 - 11.6と後半の超ロンスパ、その分前がしんどくなって直線前半で減速ラップを踏む中で内内で進路確保に少し苦しみながらもスッと反応してL2-1の12.2-11.6の加速ラップでギアチェンジでスッと抜け出してリアルスティールを封じ切った。この感じからも要所で包まれても機動性が高く問題ない。京都の長丁場で内を立ち回るリスクがほとんどない馬だし、明らかに昨年秋から今年にかけてパワーアップしてきている。多少不安が無いとは言わないが、それは他の馬も同じ。相対的に見ても決定的な不安材料がない、総合力では一番。有馬記念でもサトノダイヤモンドがスタンド前で押し上げてきたことが大きいが、そういう競馬をルメールができるかどうかもあるし、冬の有馬と比べても春の淀の3200は3~4角で速いラップを踏みやすいからここでの立ち回りが問われるのは言うまでもない。2強だけど、予想的には枠の段階でこちらを本命にせざるを得ない、という感じかな。馬体重が増えてきて見るからに力強くなっている分が距離でどうかというのはあるんだけど、ここは素直に。


〇ゴールドアクター

 予想の入り方としてキタサンを破るとしたらのパターンでノリも恐らく今回は積極的にポジションを取ってくるだろうと思う。恐らく逃げるヤマカツ、番手のタマモベストプレイまではある程度決め打っていいと思うし、そうなればこの枠でタマモを目標にしながらついていって先行、3角下りまでに内に入り切って壁を作って折り合ってという3番手を狙ってくる可能性は高いだろうと。有馬もそうだけど、本質的に仕掛けを待ちたいタイプ。61.0-59.4とかなりのスローで12.9 - 11.8 - 11.7 - 12.1 - 11.7 - 12.1と5Fのロンスパだが4角地点で少し緩んでというところで上手く外に持ち出しサトノの内に入り込む、そこからL2の再加速で一瞬良い脚を使ってキタサンに食らいついた。ただ結局はキタサン・サトノのポテンシャルに屈した。速いラップを踏んでこそで有馬を勝った時なんかはドスローからの12.6 - 12.0 - 11.9 - 11.5 - 11.3 - 12.2と2段階加速からのL2最速トップスピード戦で2列目のポケットで我慢して直線で抜け出しているように、トップスピード戦の方が適性が高い。それと基本的には高速馬場巧者ではあると思っているので今の淀の3200でしっかりと単独3番手ぐらいで前目で我慢、3~4角でも最内で我慢できれば。距離の不安もなくはないが、菊花賞3着時は終始淡々とした流れの中で好位中目、3~4角でも2頭分ぐらい外を回していたし、一足は使えていた。あの感じなら結構この距離での基礎スピードは持っていると思うしノリの腹を括った先行策が嵌る可能性は高いかなと。高速馬場でしかけを待ってL2最速、ゴールドシップが勝った時の3着に粘ったカレンミロティックみたいな競馬を期待したい。


▲ファタモルガーナ

 大穴というか、人気と実力、適性面で評価が不当に低い馬、という位置づけ。勝ち切るまではどうかと思うが、正直2番手グループの一角には入っているはずの馬。昨年は61.8-74.9-59.1と淡々としたスローの流れで後半は12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.4 - 11.7 - 11.9とL3の4角地点最速の中で後方外々となってしまったが直線での伸びがなかなかで、特に同じ様な外々で苦しい競馬になったフェイムゲームに内容的に上回ってきたのは評価したい。この馬は隠れ高速馬場巧者で、ギアチェンジは拙いがしっかりと段階的に動いていけば長くトップスピードを維持してくる。かなり昔にはなるがアイルランドTを4着したときなんかも高速馬場で2000は明らかに短い、そんな中で最高行から12.0 - 12.3 - 11.4 - 11.6 - 12.8と仕掛けが早く出し切りやすい流れの中で外々からグングン伸びてきてL1までしぶとく差を詰めてきた。速い脚を結構使える馬だけど、エンジンの掛かりが遅い。その点で前走はドスローからの12.5 - 12.3 - 11.6 - 11.3 - 11.5と3F勝負に特化して先行したことで勢いをつけられないまま直線一気のギアチェンジで脚が引き出せなかった感じ。京都の外回りは3角の下り坂で勢いに乗せやすいというのがあるし、この馬の場合は乗ってしまえば速度的には足りない馬ではない、中間的な脚を連続するのは上手い方。2走前なんかもこの路線では2番手グループかどうかの指標と言っていいモンドインテロに楽々先着の2着。この辺から見ても現時点でこの人気は明らかに不当に低い。高速馬場適性は高いはずで、外からサトノが動いてキタサンも昨年同様3~4角で動く、こちらは昨年と違って内目~中目を立ち回れそう。出来れば昨年よりいい位置を取ってほしいが3角以降仕掛けのタイミングが早くなれば通用していい。キタサンを喰ってくれとまでは難しいとは思っているけど、位置取り、コース取りで昨年以上を狙えるはず。シュヴァルもアルバートも京都向きではないと思うしね。


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