函館記念2017予想
函館記念 「ローカルコースの鉄則」を基本に。

軍神マルス
08期 予想歴19年

◎サトノアレス
  6着/1人気

○マイネルミラノ11着/4人
▲ステイインシアトル15着/2人
△ダンツプリウス14着/10人


★傾向分析★
2011年 タイム 2'00"3 (良) 1FAve=12.03 3FAve=36.09
テン34.7-中盤49.7(3F換算37.28)-上がり35.9 『前傾・中弛み』
1着キングトップガン・・・マヤノトップガン×マルゼンスキー=ロベルト×ニジンスキー 〔12〕 9-8
2着マヤノライジン・・・マヤノトップガン×Danzig=ロベルト×ダンチヒ 〔2〕 4-2
3着アクシオン・・・サンデーサイレンス×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔13-c〕 11-12

2012年 タイム 2’00”4 (良) 1FAve=12.04 3FAve=36.12
テン34.9-中盤49.0(3F換算36.75)-上がり36.5 『前傾・中弛み』
1着トランスワープ・・・ファルブラヴ×リアルシャダイ=ノーザンダンサー×ロベルト 〔8-f〕 7-8
2着イケトップガン・・・マヤノトップガン×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔1〕 12-9
3着ミッキーパンプキン・・・ダンスインザダーク×Alzao=サンデーサイレンス×リファール 〔8-h〕 2-1

2013年 タイム 1’58”6 (良) 1FAve=11.86 3FAve=35.58
テン34.9-中盤48.0(3F換算36.00)-上がり35.7 『前傾・一貫』
1着トウケイヘイロー・・・ゴールドヘイロー×ミルジョージ=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔9-f〕 1-1
2着アンコイルド・・・Giant’s Causeway×Alzao=ストームバード×リファール 〔4-n〕 2-2
3着アスカクリチャン・・・スターリングローズ×ダイナレター=ミスプロ×ノーザンテースト 〔3-n〕 12-6

2014年 タイム 2’00”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.8-中盤47.5(3F換算35.63)-上がり36.8 『前傾・一貫』
1着ラブイズブーシェ・・・マンハッタンカフェ×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔1-l〕 11-3
2着ダークシャドウ・・・ダンスインザダーク×Private Account=サンデーサイレンス×ダマスカス 〔A4〕 7-7
3着ステラウインド・・・ゼンノロブロイ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔4-m〕 7-7

2015年 タイム 1’59”1 (良) 1FAve=11.91 3FAve=35.73
テン34.9-中盤47.4(3F換算35.55)-上がり36.8 『前傾』
1着ダービーフィズ・・・ジャングルポケット×サンデーサイレンス=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔16-c〕 5-4
2着ハギノハイブリッド・・・タニノギムレット×トニービン=ロベルト×グレイソヴリン 〔9-c〕 3-3
3着ヤマカツエース・・・キングカメハメハ×グラスワンダー=キングマンボ×ロベルト 〔2〕 2-2

2016年 タイム 1’59”0 (稍重) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.3-中盤48.2(3F換算36.15)-上がり35.5 『一貫・中弛み』
1着マイネルミラノ・・・ステイゴールド×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-c〕 1-1
2着ケイティープライド・・・ディープインパクト×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔7-f〕 6-4
3着ツクバアズマオー・・・ステイゴールド×Giant's Couseway=サンデーサイレンス×ストームバード 〔不明〕 10-8

 流れは、テンが速く上がりのかかる傾向になりやすく『前傾』になりやすいと考える。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
 しかし、小回りローカルコースなので直線が短く基本前が有利ということもあり、「ローカルコースの鉄則」が当てはまり、先行・差しが中心。特に4コーナー2番手以内に位置した馬が、毎年1頭は好走することが多く、逃げ馬の見極めがポイントと思われる。

 血統の傾向は、ニジンスキー系・ダンチヒ系・ノーザンダンサー系・ロベルト系・グレイソヴリン系などから欧州スタミナ型が強い傾向。これらの血統は、凱旋門賞でも好走の多い系統。そのため函館芝コースはスタミナがいる馬場と考える。
 特にマヤノトップガン産駒は好走が多く(=09年2着・11年2着マヤノライジン、11年1着キングトップガン、12年2着イケトップガンなど)、ロベルト系×レッドゴッド系配合と欧州型の要素が強い配合からも、裏付けになると考える。

 牝系の傾向としては、No.〔2〕〔3〕〔4〕〔7〕〔8〕の牝系の好走馬が多いです。これらの牝系は、本来東京コースなどの直線の長いコース向きのはずなのだが、好走している事実から位置取りと分枝記号に着目しようと思います。位置取りは皆先行タイプで、流れが持続型になりやすいことからロングスパートとなることで好走するのでは?と考えます。ただ位置取りが後ろ過ぎると小回りコースの外を通らされることになるので届かずという結果になると考える。
 また分枝記号で好走が多いのが、分枝記号f。分枝記号fは休み明けを苦にしないが、叩いて一変も少なく、間隔を詰めて出走したときに好走が多いのが特徴(=特に中一週のローテーションは特注)。この特性が巴賞→函館記念につながるものと考えます。

 ステップの傾向は、前走巴賞組の好走が多いです。惨敗でも激走することも多く、巴賞の内容をよく考える必要あり。

 またエリモハリアーはそのうち過去3年で連続好走(05年1着・06年1着・07年1着、08年は僅差の4着)していて、函館巧者は要注意。その上で函館芝2000mのコース実績があればなお良いと思います。老馬の法則から考えて着順は良くて前年と同じで、基本的には前年いりは着順は下がる傾向になるのではないかと考えます。

★予想★
函館記念のポイントは、
①『前傾』になりやすく、「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、基本前で展開する内枠の馬に注意。
②4コーナー2番手以内の逃げ馬の好走が多く、逃げ馬を中心に据えるべし。
③欧州型スタミナ型血統中心。特に凱旋門賞好走血統。ニジンスキー系・トニービン系は特注、リボー系要注意。基本的にトニービン重賞。
④函館巧者は特注、2000m巧者に要注意。特に夏のローカル重賞好走歴のある季節労働馬にも注目。
⑤巴賞からのステップ馬は注目。巻き返しが可能なタイプは、巴賞を後方から外を回して届かずのタイプ。位置取りショックが期待できるなら狙うべし。先行していたタイプは連続好走が可能なタイプかを吟味すること。特に高齢馬の連続好走は多くない(=函館記念は4・5歳馬が強い傾向もあり)。
⑥近走好調な重賞好走馬(=目黒記念や鳴尾記念好走馬)にも注目。

◎サトノアレス・・・ディープインパクト×デインヒル=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔8-c〕
 前走巴賞1着(=函館芝1800m)。函館芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(0-0-0-1)。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父デインヒルはダンチヒ系で、優れたスピードに加え、中長距離でも勝負できるスタミナと底力を備えている。本格化すると連勝街道を走り、一気に登り詰める爆発力と勢いを持つ。ハイペースでもバテないスピード能力が売りで、マイラーは下手に溜めるよりも突っ走らせたほうが強い内容を見せ、高速決着にも強い。弱点は揉まれた時の脆さと、勢いが止まるとしぼんでしまうこと。不調期に入った馬は嫌う方が良い。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○マイネルミラノ・・・ステイゴールド×Polish Precedent=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔4-c〕
 前走エプソムC7着(=東京芝1800m:1.1秒差)。。函館芝コースは(2-0-0-1)、芝2000m戦は(5-1-1-9)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Polish Precedentはダンチヒ系で、力任せに短距離を走る産駒も出るが、基本は晩成の芝向き中長距離血統。短距離で頭打ちとなった馬が中距離を使ってきたときこそ注意が必要。1800mや2200mといった半端な距離も得意。パンパンの馬場よりも時計のかかる馬場に向き、ダートはこなす程度。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、秋シーズン以降は成長力も豊富で本格化する。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。

▲ステイインシアトル・・・ステイゴールド×Belong to Me=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔3-l〕
 前走鳴尾記念1着(=阪神芝2000m)。函館芝コースは初で、芝2000m戦は(3-1-0-2)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Belong to Meはダンチヒ系で、基本はダンチヒのスピードを受け継いだ短距離、マイラー血統。芝・ダートともこなし、軽いスピードと仕上がりの早さがある。産駒によってマイルも守備範囲に入るが、上級条件で坂のあるコースは不安あり。3歳時が成長曲線の山となり、古馬はローカルで復活できるかが鍵。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

△ダンツプリウス・・・ブライアンズタイム×マンハッタンカフェ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔14-f〕
 前走巴賞4着(=函館芝1800m:0.3秒差)。函館芝コースは(0-0-0-1)、芝2000m戦は(1-0-0-1)。
 ブライアンズタイム産駒はロベルト系で、スタミナ豊富な持久力血統で、タフな展開に強く、ペースの緩まない流れで本領を発揮する。強い相手や厳しい展開こそ秘めた能力が発揮され、間隔を詰めたローテーションやマイルの忙しい競馬をはさむなど、スパルタ的な刺激で調子を上げる。母父マンハッタンカフェはサンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
 No.〔14〕の牝系は、早い時期にも活躍する馬もいるが、総じて晩成型で古馬になって強さを発揮する。分枝記号はなしにて、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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