天皇賞(秋)2017予想
馬状態からスタミナよりの馬を評価

ぶらすぽ
15期 予想歴23年

◎シャケトラ
  15着/11人気

○ネオリアリズム13着/8人
▲サトノクラウン2着/2人
△リアルスティール4着/3人
×ソウルスターリング


今週も台風の影響で稍重~重馬場で行われそうな今年の天皇賞・秋。

個人的にも中距離とマイラーが集まるレースということで好きなレースのひとつで、馬券的に相性がいいかといわれるとそうでもない気もするが、毎年楽しみにしている。

できれば馬場状態を見てからの予想投稿にしたかったのだが、時間的に無理そうなので現時点(当日朝8:00)での見解と狙いを書かせてもらおうと思う。

例年の天皇賞・秋であれば、まず必要なのは東京実績と切れ味。マイルからの距離延長でも安田記念で勝ち負けできるほどの差し馬であれば十分通用するイメージ(モーリス・ジャスタウェイ・イスラボニータ・カンパニー・ウオッカなど)。なので、週初めで狙いたいと思っていたのは、サトノアラジンとグレーターロンドンの2頭。ただ、この雨続きの馬場では例年の傾向は通用しないと判断して、稍重~重馬場あたりを想定してスタミナよりの馬を選ぼうと思う。


本命は◎シャケトラ。

先週の菊花賞での勝利が記憶に新しい名門角居厩舎で、デビューも遅くじっくり使われてきた馬だが、今年に入ってはG2日経賞1着・日経新春杯2着、G1の宝塚記念でも4着とG1でも掲示板にのれるほどの成長を見せてきた。東京コース未経験で未知な部分が大きいが、重馬場での好走が期待できるマンハッタンカフェ産駒(土曜日のスワンS2着のヒルノデイバロー)ならこの大外枠もうまく流れに乗れればが逆にいい方にでる可能性もあると期待したい。Cデムーロも昨年(2016年)の札幌以来の来日だが、土曜日京都で3勝しているように田辺騎手からの乗り替わりもマイナスではない。例年なら無印にする馬だがこの馬場状態でこの人気(11人気)ならば積極的に狙ってみたい。

もう一頭狙ってみたい馬としては、〇ネオリアリズム。札幌記念1着やマイルCS3着、香港でのクイーンエリザベス2世カップ勝利も展開に恵まれての好走が多いように感じて、個人的にもはっきり強いとは言い切れない部分がある馬だが、条件戦とはいえ東京実績もあり、稍重・重実績の多いネオユニヴァース産駒なら展開次第で上位争いは可能とみる。

あとは、人気上位馬から重実績抜群の▲サトノクラウンと、去年2着で東京実績もある△リアルスティールを評価。


馬券的(3着)という意味で×評価としては、ソウルスターリング。

毎日王冠の時も感じていたが3歳牝馬にはこの時期の古馬挑戦はやはり厳しいと言わざるを得ない。確かにオークスの勝ち方は素晴らしかったが、あくまで同世代同士でのレース。人気薄なら狙ってもおもしろいかもしれないが、現在は4番人気。血統的にも一見馬場が渋った方がよさそうに見えて、桜花賞の時の負けたコメントが馬場が合わなかったという調教師のコメントが印象的で、実は渋った馬場は苦手の可能性が高い。古馬G1で底力も必要となるレースになるので今回は掲示板に載れれば大健闘という評価。


あと、印はつけなかったが、馬場状態次第ではキングカメハメハ産駒のヤマカツエースにも注意しておきたい。


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天皇賞(秋)2017回顧
不良馬場で重要なのは「スタミナ」と「底力」

ぶらすぽ
15期 予想歴23年

次走危険:マカヒキ


先週に続いて不良馬場でのレースとなった今年の天皇賞・秋。自分が競馬を見始めた1995年から思い出してもここまで悪い条件で行われたのは記憶にない。そういう意味でも記憶に残るレースとなったわけだが、レース内容でも十分に見どころのあるレースとなった。

まずひとつは、レースが底力勝負になったこと。馬場適性など関係ないほどの不良馬場になったことで、「スタミナ」と「底力」のあるキタサンブラックとサトノクラウンの力勝負になったのだと自分は見ている。

今年での引退が決まり、残りの3戦を秋の古馬王道路線へ決めたことでぶっつけでこのレースになったキタサンブラック。宝塚記念で謎の凡走(自分としては大阪杯・天皇賞・春の反動だと思っている)であとは無事に走りぬけてくれれば十分という見方もあったと思うが、馬の底力は全く衰えていなかったということを示してくれた。

もちろんこの馬場で力を出せなかった馬たちも多くいたとは思うが、レインボーラインやマカヒキなどは重馬場適性で上位に来れた馬、リアルスティールなどは底力で上位に残ったといった感じだ。自分の経験でも重馬場や不良馬場では着差がつきやすい(タップダンスシチーのジャパンCなど)イメージがあり、今回でも3着が2馬身半、4着がさらに5馬身離れたことがその表れだと思う。もちろん良馬場であればそこまで明らかな差は見られないが、ここまでの馬場になってしまうと底力がないと好走できないということ。

今回のレースではスタミナや重馬場適性を重視するよりも底力があるかどうかを考えることが大事だったと痛感し、今後このような状況になりそうな時には「底力があるかどうかが大事!」ということを心に深く留めておこうと思う。

蛇足だが、菊花賞のあの状況下で2馬身離したキセキにも「底力あり!」と判断し、ジャパンCでも重い印をつけようと思っている。


もう一つは、武豊騎手の騎乗ぶり。昨今では「神騎乗」といえばデムーロ・ルメール・ムーアといった外人騎手が相場だが、今回は「さすが武豊!!」と称賛される素晴らしい騎乗だったと思う。もちろんキタサンブラックに不良馬場をこなせる下地があったからだが、出負けしたにもかかわらずレース中の動きに迷う部分が全く感じられない落ち着きぶり、パトロール映像をみても仕掛けどころやコース取りも抜群で少しでも馬場の良い外へ回す馬が多いなかで距離のロスなくコーナーを回ってくる姿はひときわ目立っていた。20年ほど前はよく使われた言葉だが、今日は「武豊だから勝てた」という言葉がしっくりくる素晴らしい騎乗だったと思う。


ただ、個人的な見解をいわせてもらうと、キタサンブラックの勝利にケチをつける言い方になってしまい恐縮だが、今でも「良馬場の天皇賞・秋であればキタサンブラックは勝てなかった」と自分は思っている。東京2000mを勝つにはやはりスピードが足りないと思うし、現に去年はあえてこのレースを避けていることでも陣営もそう感じていると思う。だが競馬にタラレバは禁物で、キタサンブラックの天皇賞・秋の勝利は変えようのない事実である。

今年は負けるレースがあってもいいから古馬の王道路線を歩ませるという英断(自分はそう思っているが、もし本気で3戦とも勝てる気でいるのであれば申し訳ない・・)を褒めたたえたい。


最後に自分の予想の反省を。

自分の予想は菊花賞に続き完敗。この馬場では予想も見解もあてにできないとは思っていたが、結果的には1番人気と2番人気の決着で、これを本線で決めた方はお見事の一言。おめでとうございます。

本命にしたシャケトラは、騎手のコメントによると「終始ノメっていた」ようで、血統から判断した重馬場適性は持ち合わせてなかったという結果に。馬体重もプラス16キロでG1の舞台で通用するほど甘くはなかったということか。重馬場適性に期待したマンハッタンカフェ産駒が京都で9Rと11Rの重馬場の芝レースで1着という皮肉な結果、さらに同じ宝塚記念からの直行組が4頭いて、この馬以外の3頭で1着・2着・3着と独占したことからで、さらに残念な気持ちになった。

ただ、このレースで凡走した馬たちは決して悲観することはないし、逆に好走したからといって次走も期待できるとは限らないと思っているので、負けたことは度外視して次走は予想していいと思う。

好走した馬の中で危険馬としては、マカヒキをあげておきたい。

マカヒキは血統からも重馬場適性を示しており、おくりばんとさんの予想でも書かれていた(思わず拍手していしまいました)ように走るフォームも適性があったようで、今回後方から5着に追い込んで一見復調の兆しを示したように見えるが、あくまで重馬場の適性がほかの馬よりもあっただけ。決っして復活したわけではないと自分は強く感じた。次走はきっと人気するだろうが、積極的に消しにいきたい。


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