日経新春杯2010予想
軽ハンデの先行流れ込み

KUROSHIMA
08期 予想歴15年

◎セラフィックロンプ
  8着/10人気

○メイショウベルーガ1着/2人
▲トップカミング2着/1人


 昨年はテイエムプリキュアの逃げ切りが衝撃的だったが、やはり軽ハンデかつ前々でレースのできる馬が怖い。その中で斤量面と好走実績が比較的リンクするセラフィックロンプに注目。

 人気薄で制した愛知杯は51キロ。その後馬券の対象には絡めていないが、よく走っていたマーメイドSでは53キロ、新潟記念でも52キロと斤量の恩恵をそのまま受けやすい側面を持っている。

 前走の敗因でもあるが折り合いにやや難があり、その点では小回り向きなのだが、今回はプリキュアが展開を引っ張ってくれる公算が高く、その懸念が解消されそうな方向性。手頃な頭数で揉まれる不安も少なく、スムーズに好位追走からの流れ込みで一考。あとは距離持てば。
 
 メイショウベルーガは京都外回り然り、直線の長いコースでこそ。エリザベス女王杯では5着とプリキュアの後塵を拝したが、今回は少頭数で他馬との摩擦も少なく追走自体も楽になる。54キロと追込に定評のある池添を鞍上に据えてきたのには好感触。


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日経新春杯2010回顧
牝馬52キロで明暗

KUROSHIMA
08期 予想歴15年

次走危険:メイショウベルーガ


 勝ったメイショウベルーガはどうも展開や距離にあまり左右されないようで、その代わり京都外回りを筆頭に直線の長いコースでこそ能力をフルに発揮する、かなり個性の立った牝馬なのだろう。展開も確かに向いたが、他馬との上がりの差を考慮すると、スローな流れでも差し切れていたのではと思う。

 GⅡ、牡馬相手に2400で好タイム勝ち。これだけの褒め言葉がそろえば、今後は長距離戦という牝馬にはやや異例な道のりを歩む可能性がある。ただ、今回の結果を機にステイヤー路線へ進んだとして、コースを約2周するような長距離戦独特の持久力勝負となった場合に対応できるかどうか。

 小回りコースでの持久力勝負で問われるスタミナは、今回の豪快な勝ちっぷりだけでは案外判断できないもので、もし阪神大賞典にでも出走するようならあえて嫌ってみたくなる。昨年の札幌では芝2600に出走して掲示板外。同じ中長距離戦でも小回りコースだと今回よりはパフォーマンスが落ちる懸念がある。

 2着トップカミングはやはり相手なり。もっとも、脚をためたところでメイショウを超える末脚を考えにくく、早めに前をつかまえに行ったのは納得が行く内容。普通に乗っていれば崩れないが、勝ち切るためには乗り難しい印象も。

 本命にしたセラフィックロンプは結果控える競馬も、展開を考えれば待機策は正解。それで最後伸び切れなかったのは外を通ったのもあるが、本質的に距離が長過ぎた故。

 対照的に同じ52キロの牝馬レッドアゲートが3着に善戦。こちらは3歳当時に2400前後の距離で善戦した実績の持ち主。この着順の差は2頭の距離適性の違いそのもの。軽ハンデの牝馬に注目しながらハズレを引いた私はまだまだ甘いとしか言いようがない。


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