フィリーズレビュー2019予想
フィリーズR 欧州型血統がポイント。

軍神マルス
08期 予想歴21年

◎プールヴィル
  1着/3人気

○キュールエサクラ11着/2人
▲ホウオウカトリーヌ10着/4人
△メイショウケイメイ5着/5人


★傾向分析★
2014年 タイム 1’22”3 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.27
テン34.6-12.1-上がり35.6 『前傾』
1着ベルカント・・・サクラバクシンオー×ボストンハーバー=プリンスリーギフト×ボールドルーラー 〔3-c〕 4-4
2着ニホンピロアンバー・・・スウェプトオーヴァーボード×デヒア=フォーティナイナー×ヴァイスリージェント 〔7-c〕 1-1
3着エスメラルディーナ・・・Harlan’s Holiday×Spanish Steps=ストームバード×ミスプロ 〔不明〕 4-4

2015年 タイム 1’22”5 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン34.7-12.0-上がり35.8 『前傾』
1着クィーンズリング・・・マンハッタンカフェ×Anabaa=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-t〕 14-13
2着ペルフィカ・・・ゼンノロブロイ×Sky Mesa=サンデーサイレンス×エーピーインディ 〔3-o〕 12-13
3着ムーンエクスプレス・・・アドマイヤムーン×メジロライアン=フォーティナイナー×ノーザンテースト 〔1-h〕 2-2

2016年 タイム 1’22”1 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.19
テン35.0-12.2-上がり34.9 『一貫』
1着ソルヴェイグ・・・ダイワメジャー×ジャングルポケット=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔17-b〕 3-3
2着アットザシーサイド・・・キングカメハメハ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔A1〕 10-10
3着キャンディバローズ・・・ディープインパクト×タイキシャトル=ディープインパクト×ヘイロー 〔1-o〕 1-1

2017年 タイム 1’21”0 (良) 1FAve=11.57 3FAve=34.71
テン33.5-12.0-上がり35.5 『前傾』
1着カラクレナイ・・・ローエングリン×アグネスタキオン=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔10-a〕 17-14
2着レーヌミノル・・・ダイワメジャー×タイキシャトル=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔2-c〕 9-6
3着ゴールドケープ・・・ワークフォース×デュランダル=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔1-m〕 18-18

2018年 タイム 1’21”5 (良) 1FAve=11.64 3FAve=34.93
テン33.7-11.7-上がり36.1 『前傾』
1着リバティハイツ・・・キングカメハメハ×Dubawi=キングマンボ×ミスプロ 〔1-s〕 6-7
2着アンコールプリュ・・・ディープインパクト×ウイニングチケット=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔3-l〕 16-12
3着デルニエオール・・・ステイゴールド×メジロマックイーン=サンデーサイレンス×マイバブー 〔8-c〕 6-5

 流れは『前傾』が基本形。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
逃げには厳しく、先行・差しが好走多く、追込はやや届かないというような傾向あり。
4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬というような組み合わせが多い。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多く(母父サンデーサイレンス含む)、スピード持続型血統(=ダンチヒ系、ノーザンテースト系、プリンスリーギフト系など)との配合が好走している傾向。
また『前傾』のダート型の流れに近いことから、ミスプロ系も好走多し。ダート実績馬も好走が多いです。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔7〕〔9〕が複数好走馬を出しています。
その中でもNo.〔1〕や〔2〕の牝系は完成度が高く、この時期では成長力でアドバンテージがあるため好走しやすいのではないか?と考えます。

 ステップの傾向は、ミスプロ系が父か母父の阪神JF好走馬(=03年2着ヤマカツリリー、05年3着ラインクラフト、07年2着アストンマーチャン、12年1着アイムユアーズなど)は崩れず、好走の中心。軸には最適と考えます。
 前走ダートの若菜賞(=京都D1400m)勝ち馬が好走(=07年2着アマノチェリーラン、08年2着ベストオブミー)。ダート実績が重要な証明と考えます。ただし近年は、前走ダート組は好走馬は少ないです。しかしダート好走実績がある馬は侮れず注意は必要(=13年3着ティズトレメンダス、14年2着ニホンピロアンバーなど)。
 またエルフィンS組は、好走馬も大敗馬も好走していますが、特にサンデーサイレンス系なら要注意と考えます(=05年2着デアリングハート・3着エアメサイア、06年3着エイシンアモーレ、07年3着ハギノルチェーレ、08年1着マイネレーツェル・3着レジネッタ、09年2着アイアムカミノマゴなど。非サンデーサイレンス系の好走は、04年2着マルターズヒート、10年1着サウンドバリアー)。

★予想★
フィリーズRのポイントは、
①『前傾』が基本の流れ。展開的に追込が有利なのだが、追込はやや届かずが多いので、ヒモ扱いにすべし。
②4コーナー5番手以内の先行馬と10番手前後の差し馬の組み合わせが多い。
③ダート好走実績のある馬もよく好走するので、要注目。
④キングマンボ系、グレイソヴリン系、大系統ノーザンダンサー系など欧州型の要素もポイント。
⑤ミスプロ系を父か母父に持つ阪神JF好走馬は特注。先週のチューリップ賞で阪神JF好走馬が好走していれば、信頼性は高く軸にすべし。
⑥ファンタジーS好走馬も好走しやすく、オープン実績(=芝1400m)も評価すべし。
⑦距離延長馬は軽視。圧倒的に距離短縮馬の好走が多い傾向がある。

◎プールヴィル・・・Le Havre×Kendargent=レッドゴッド×グレイソヴリン 〔2-f〕
 前走紅梅S2着(=京都1400m:0.0秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝1400m戦は(2-1-0-0)。
 Le Havre産駒はレッドゴッド系で、芝向きのマイル中距離血統。「勢いのある産駒に乗れ」はブラッシンググルーム系のお約束事。母父Kendargentはグレイソヴリン系で、詳細は不明。Kenmareの特性としては、コンスタントのマイラーを出し、距離にも融通性がある。仕上がり早く2歳から走り、古馬になっても活躍できる。芝の良馬場でこそ活きる。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

○キュールエサクラ・・・マンハッタンカフェ×Gone West=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔13-b〕
 前走500万条件戦1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは初で、芝1400m戦は(2-0-0-0)。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父Gone Westはミスプロ系で、芝の時計勝負にも強く、吹き上がりの良い2サイクルエンジンを備えたマイラー血統。平均ペースより速いペースから上がりが少しかかる展開が向く。芝の中距離以上で狙うなら、中央よりもローカル。ダートもこなすが、信頼性からいえば芝になる。仕上がり早く、3歳が成長曲線の山となり、あとはそれをどこまで維持できるかである。
 No.〔13〕の牝系は、クラスの壁をキャリアを積みながら超えていくタイプが多い牝系。叩き良化型でもある。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

▲ホウオウカトリーヌ・・・マツリダゴッホ×Henrythenavigator=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔20〕
 前走フェアリーS2着(=中山芝1200m:0.0秒差)。阪神芝コースは初で、芝1400m戦は(0-1-0-1)。
 マツリダゴッホ産駒はサンデーサイレンス系で、中山の鬼だった現役時代のイメージとは異なり、中山芝は苦戦傾向。福島や函館など小回りの成績が良いので、たまたまなのか、急坂が合わないのか。距離的には忙しい距離の芝1200mや1400mの成績が良く、2歳戦も好調。この仕上がりの早いスピード感は、マツリダゴッホの母父のボールドルーラー系の特性が前面に出ているものと思われる。これなら平坦コースが得意なのも納得。もちろん自身と似た中距離型も出るだろうが、早くから走れるマイラー型とみるのが正解かも。速めのペースで先行して踏ん張れるスピードの持続力が武器。母父Henrythenavigatorはキングマンボ系で、パワーとスタミナを備え、マイル〜2400mを得意とする。一瞬の脚こそ欠くかもしれないが、全体的な速い流れからのレコード決着は望むところ。
 No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

△メイショウケイメイ・・・ワークフォース×デュランダル=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕
 前走紅梅S1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは(1-0-0-1)、芝1400m戦は(1-0-0-0)。
 ワークフォース産駒はキングマンボ系で、牡馬は中長距離型、牝馬は短距離マイル型だが、どちらもジリっぽく、人気馬をアタマから買うのは危険が伴う。それでもそこは欧州血統。消耗戦や泥試合の展開ともなれば、昇級戦でも突き抜ける力がある。芝の道悪競馬は悪いはずがなく、開催終盤の荒れた馬場も追い風。母父デュランダルはサンデーサイレンス系で、走ることに前向きな性格で、2歳戦から走り、芝・ダートを問わず走れるパワーも秘めている。古馬の成長力は、父母父ノーザンテーストということもあり期待でき、成長すると一気に上昇するマイル中距離血統。中でも3歳夏秋に身が入る例が目立つ。短距離の勝利数も多いが、スプリントに優れたタイプではなく、芝1400~2000mで鋭い差し脚を使うタイプが出世する。長い直線の得意なタイプと、短い直線でキレを活かすタイプがいる。外枠変わりとブリンカー着用に注意。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >