オークス2019予想
遅れて来た大物2頭?…が入った7枠が面白い

夏影
14期 予想歴36年

◎フェアリーポルカ
  16着/11人気

○ラヴズオンリーユー1着/1人
▲クロノジェネシス3着/2人


今週も高速決着が濃厚と見て、スタート2ハロンに注目して話を進めたい。

・2018年 アーモンドアイ
12.6-11.1(34.9) ⑥⑥⑤(33.2) 2.23.8
・2017年 ソウルスターリング
12.7-11.6(34.2) ④②③(34.1) 2.24.1
・2012年 ジェンティルドンナ
12.6-10.9(35.8) ⑭⑭⑮(34.2) 2.23.6

過去10年のオークスで、好時計での決着となった事例は3回。
上記は、その年のスタート2ハロンのラップ(レース上がり)、勝馬2角3角4角の位置取り(勝馬の上がり)、走破タイムである。
2ハロン目のラップが11秒台ならば先行馬、11秒を切る流れならば差しが決まるようだが、2ハロン目11秒台前半のラップで理想的なポジションを掴めるようでないとかなり厳しい。
レース上がりが34秒台となるので、速い上がり脚も使える事も前提だ。

そんな高速オークスの傾向から、注目しているのはこの馬。

◎フェアリーポルカ
君子蘭賞
12.4-10.9(35.4) …⑥④(34.8) 1.46.8

逃げ先行馬と全く互角のスタートから、好位に控える競馬。
勝てるポジションを楽に取りに行けるだけのスタートダッシュを持ち、尚且つ末もしっかりキレる。
前走フローラSでは、距離ロスの大きい府中2000㍍の大外枠のスタートながら、2コーナーを8番手で通過しているように、ポジション争いに有利な加速力を持っている。
そして、追い出してからの加速もとにかく素晴らしい。
首の前後運動を生かして大きな推進力得る走りで、加速時はスパっとキレるし、キレが止まってからもしぶとい。
5着に敗れはしたが、前走は正にそんな感じの競馬だった。
スピード能力と力量もかなり高い馬で先週のノームコアとイメージがダブる。

展開のキーポイントは、やはりコントラチェックの "ロケットスタート" だろう。
正確に言えば、「ロケット」というよりは "小脚をちょこまか使って加速をみせる" …要は低速ギアの使い方が非常に上手い馬である。
ジョディーは "ゲートの出" ではどうしてもコントラに勝てず、二の脚をきかせてハナを主張する事になる。
そんな理由から、コントラがハナを譲るにしても、スタート2ハロンのラップはかなり速い時計になるのでは?…と見る。
先週のヴィクトリアマイルのスタート2ハロンのラップは、12.3-10.6。
2着のプリモシーンの位置取りは3角10番手で、最速上がり(33.0)を見せている。
半マイル距離が延びる分、そこまでは速くならないにせよ、2ハロン24. 0のラップで10番手以内を確保する事が望ましい。

そういう意味でも、桜花賞のレースは十分に「プレ・オークス」としての役割を果たしている。
ここ、2戦を前目の位置取りで競馬をしているクロノジェネシスも良い。
速い上がりも見せ、高速競馬をこの馬なりにしっかり対応している。

ラヴズオンリーユーは大きく滑らかな脚の回転を利用し、地面を真横に払うような感じの走り。
高速競馬の毎日王冠を勝った全兄リアルスティールに似たスピード感じさせる馬だ。
鞍上がジョッキーだったとは言え、エントシャイデンを並ぶ間も見せず抜き去った先週の追い切りは圧巻。
過去のラップ云々で説明出来なくとも、レース3戦と追い切りを見ただけで、他馬との速度差は十分に理解出来る。
タイム的根拠が無い分○印としたが、おそらく世代最強牝馬はこの馬なのかなぁ…とすら思っている。

キーポイントと目されるコントラチェックの評価。
菜の花賞のスタート2ハロンは、12.6-10.9。
この馬にしては珍しくスペキュラースにスタートを奪われ、二の脚をきかせてハナを奪う展開。
2ハロン目11秒を切ったのは、おそらくそんな展開からだろう。
前半46.1-後半47.7…と後半が止まり前傾ラップとなったレース。
逆に速い上がりを見せたサフラン賞のスタート2ハロンは13.1-12.0。
前半49.2-後半46. 5…と明らかな後傾ラップ。
ポジション争い後、惰性に任せた走りをした時に、いかにスピードを落とさずにいけるか?…高速競馬というのはそんな要素が問われる。
菜の花賞では、タフな流れで終いパッタリ。
サフラン賞では、前半しっかり息を入れる競馬からの上がり勝負。
高速馬場でなく、むしろ摩擦馬場で緩急のつけるレースで強い印象を受ける。
そんな理由から馬場不向きと見て、オークスでは評価を見送ってみたい。

前走ラップ的には合格点があげられるダノンファンタジーも、位置取り的に不利だったシゲルピンクダイヤやクロノジェネシスを押さえ込めずに差されてしまった内容に不満。
シゲルピンクダイヤに関しては、前走の位置取りが後ろ過ぎる嫌いもある。
距離延長を嫌うタイプでもないが、距離延びて決め手が甘くなるのはダイワメジャー自身と産駒の特徴でもある。
ダイワメジャー自身はダービー6着、有馬記念3着だった。


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