小倉記念2019予想
小倉記念 トニービン重賞。

軍神マルス
08期 予想歴21年

◎メールドグラース
  1着/1人気

○アイスバブル7着/3人
▲ノーブルマーズ3着/5人
△クリノヤマトノオー5着/8人


★傾向分析★
2014年 タイム 1’59”8 (稍重) 1FAve=11.98 3FAve=35.94
テン34.7-中盤49.3(3F換算36.98)-上がり35.8 『前傾・中弛み』
1着サトノノブレス・・・ディープインパクト×トニービン=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔9-f〕 5-2
2着マーティンボロ・・・ディープインパクト×Nureyev=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔12-c〕 8-5
3着メイショウナルト・・・ハーツクライ×カーネギー=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 1-1

2015年 タイム 1’58”0 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.0-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.3 『前傾』
1着アズマシャトル・・・ゼンノロブロイ×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔10-d〕 10-9
2着ベルーフ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 10-7
3着ウインプリメーラ・・・ステイゴールド×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔12〕 3-2

2016年 タイム 2’00”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン36.2-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.1 『一貫』
1着クランモンタナ・・・ディープインパクト×トニービン=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔3-l〕 2-2
2着ベルーフ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔1-t〕 10-9
3着エキストラエンド・・・ディープインパクト×Garde Royale=ディープインパクト×ネヴァーベンド 〔4-p〕 10-9

2017年 タイム 1’57”6 (良) 1FAve=11.76 3FAve=35.28
テン34.4-中盤47.3(3F換算35.48)-上がり35.9 『前傾』
1着タツゴウゲキ・・・マーベラスサンデー×シングスピール=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔4-i〕 3-5
2着サンマルティン・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔2-u〕 6-2
3着フェルメッツァ・・・ディープインパクト×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11-d〕 5-6

2018年 タイム 1’56”9 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.07
テン35.6-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり33.5 『加速・中弛み』
1着トリオンフ・・・タートルボウル×ダンスインザダーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔7-c〕 2-1
2着サトノクロニクル・・・ハーツクライ×Intikhab=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-c〕 3-3
3着マウントゴールド・・・ステイゴールド×Mt. Livermore=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔13-c〕 1-2

 流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』が基本。中盤弛むことが多く、『中弛み』の複合ラップになることが多い傾向。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
『中弛み』・・・逃げ◎ 先行△ 差し× 追込○
 小倉記念も小回りのローカルコースのため「ローカルコースの鉄則」が当てはまるためか、展開的には先行・差しにはきついはずだが好走馬の多くは先行・差しが多い。逃げての好走は少ないが、4コーナー5番手以内の馬の好走が多く、先行馬を中心に据えるべし。

 血統の傾向は、グレイソヴリン系やネヴァーベンド系の大系統ナスルーラ系の好走が非常に多い傾向。
 サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系のステイゴールド、ゼンノロブロイ、スペシャルウィーク、ディープインパクトなどが好走しています。欧州スタミナ型のトニービン系の好走が多いことから、スタミナが問われるため、スタミナ型サンデーサイレンス系も好走しやすいと考えます。
 ミスプロ系も好走していますが、『前傾』の流れがダート質な流れに近いことが好走要因で、先行タイプの好走が多い。
 
 牝系の傾向は、No.〔1〕の牝系の好走馬が多い傾向。No.〔1〕の牝系は、クラシックの時期に成長し完成することが多く、古馬は相手との力関係で好走が決まることの多いタイプ。そのNo.〔1〕の牝系は6歳や7歳の高齢馬(=もう成長力は少ないはずなのに)が好走しているので、コースとの相性が良いのでは?と思います。
No.〔8〕の牝系も好走馬が出ていて、06年・08年・11年と1'57秒台での決着での好走から高速馬場に強い特性が活きていると思われる。
分枝記号は、なし・c・fが近年好走馬が多い。
分枝記号なしは、産駒ごとに得手・不得手があるものの平均的に能力を発揮する。やや晩成傾向で、好走馬が5歳・6歳での好走が多いことからもこの特性も活きやすいのだと考える。
分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。マクりつつ好走しているタイプが多い。
分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。前走差しが不発な馬が、得意コースで一変という感じか。

 またこのレースは、メイショウカイドウやニホンピロキース、メイショウナルト、ベルーフなどリピーターがよく好走します。特に前述の2頭は母父ハビタット系。ハビタット系はメジャーな血統ではないのに好走馬をだしていることから、相性が良いと考えます。

★予想★
小倉記念のポイントは、
①流れは『前傾』や『一貫』といった厳しい流れと、中盤の弛む『中弛み』の複合ラップになりやすく、コース形態からも追込は届きにくい。
②グレイソヴリン系が好走しやすい重賞。トニービン系には要注目。トニービン系に似た適性を秘める馬(=タニノギムレットなど)も適性は合うはず。ハビタット系も要注意。
③グレイソヴリン系の出走が少なければ、スタミナ型サンデーサイレンス系が好走しやすい。ハーツクライ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系だけでなくトニービン系の要素もあるので好相性。
④持ち時計の確認が必要。芝2000mで1'57秒台のタイムがあれば期待できる。タイムの裏付けがないときには割引きの必要あり。コース巧者ならなお良い。
⑤前走七夕賞なら3着あたりの惜敗馬が反撃しやすい傾向。ステップ的には要注目。
⑥近走芝2400m以上の距離経験馬にも注目。

◎メールドグラース・・・ルーラーシップ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔16〕
 前走鳴尾記念1着(=阪神芝2000m)。小倉芝コースは(2-0-0-0)、芝2000m戦は(4-1-1-3)。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号なしは、やや晩成気味ながらも、平均的に能力を発揮するタイプと考える。

○アイスバブル・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔2-r〕
 前走目黒記念2着(=東京芝2500m:0.2秒差)。小倉芝コースは(1-1-0-0)、芝2000m戦は(1-2-1-1)。
 ディープインパクト産駒はディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

▲ノーブルマーズ・・・ジャングルポケット×Silver Hawk=グレイソヴリン×ロベルト 〔1-s〕
 前走宝塚記念6着(=阪神芝2200m:1.6秒差)。小倉芝コースは(1-0-1-0)、芝2000m戦は(0-1-2-2)。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、小回りコースが得意なタイプと広いコースで末脚を繰り出すタイプとがいる。本馬は新潟や中京や京都芝コースで好走が多く、速い上がりも繰り出せるので広いコースで末脚を活かすタイプ。しかし阪神Dコースでも好走していて、小回りの持続型も対応可能なタイプと考える。総じて産駒のの特徴としては、緩い流れで瞬発力勝負より、持続した流れでスタミナを活かす方が強さを発揮しやすい。ジャングルポケット産駒は菊花賞でも好走しているし、スタミナの豊富な馬が多くステイヤータイプも輩出する。母父Silver Hawkはロベルト系で、1800m&2200m&2500mの半端な距離を得意とし、堅実に走るも詰めの甘さのある芝向き中長距離血統。母父としてはマイルGⅠ勝ち馬(=ブラックホーク、ピンクカメオなど)を出しているが、やはり半端な距離が得意で、さらに配合種牡馬を尊重しながら、惜敗癖は抜けきらない。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

△クリノヤマトオー・・・ジャングルポケット×アグネスタキオン=グレイソヴリン×サンデーサイレンス 〔2-n〕
 前走七夕賞7着(=福島芝2000m:1.0秒差)。小倉芝コースは(1-0-0-0)、芝2000m戦は(1-1-0-5)。
 ジャングルポケット産駒はグレイソヴリン系で、長い直線を伸びる加速力と、ハイペースでの強さ、一瞬の反応のもたつきなど、トニービン系の長所と短所を有している。長い直線で本領発揮のタイプと、上がりの速くない小回り向きのタイプを見極めるのが大事。中山向きなら函館・札幌でも走り、東京向きなら新潟・京都も得意。差し馬は安定感が低く、基本は穴血統。展開が向かず不発に終わった差し馬が、ハイペースになって届く穴パターンがある。内伸び馬場で不発→外伸び馬場に変わっての穴も狙える。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >