新潟2歳S2019予想
走法メインでの予想

スカイポット
14期 予想歴22年

◎ウーマンズハート
  1着/1人気

○ビッククインバイオ3着/8人
▲ペールエール2着/3人
△トライフォーリアル11着/9人
×グランチェイサー
×クリアサウンド


ご無沙汰しております。
今年から有料情報への提供をストップしましたので、また、若駒戦重賞のいくつかのレースで投稿させていただく方向となりました(おくりばんとさんご了解済)。

新潟2歳Sは走法が重要なレースですので、走法をメインにした個々馬診断をお送りします。

まず、前2走に上がり2位以内のないカイアワセ、グライユル、シコウ、トロワマルスは消去します。

残りは12頭。今年は頭数が揃いましたね。

ウーマンズハート{se}
本命を打つならこの馬で良いのではないでしょうか。新馬戦のレースのラスト3Fのラップは11.1-10.7-10.9ですが、ラスト1Fはそのままこの馬が刻んだものですが、ラスト2F目は先頭から3馬身程度後ろにいたので、10.2くらいの末脚は使っていると思われます。
走法的にも少なくとも{se}を付けられます。更に特筆すべきは新馬戦時の上がり2位との差が1.3秒もあること(レースレベルは高くなさそうですが)。SS系×ND系も好走の多い血統系統の組み合わせ。

ウインカーネリアン{fs}
走法は振り出しストライドで、レースの相性自体は良いと考えます。
あとは勝ち上がったレースのレベルがあまり高く見えないことと、キャリア2戦して上がり2位までの末脚では足りなさそうな点ですね。
血統的にもロベルト系×ミスプロ系なので好走系統ではないです。

エレナアヴァンティ{e}
走法は拡がっており良いですし、前走はダリア賞で上がり2位馬に0.5秒差の上がり差をつけています。一方で、父アドマイヤムーンで短距離を先行してきての臨戦はマイナスで、ダリア賞のレベルが高いということでなければ、ペルソナリテのような、良くて掲示板までになる気も。
ダリア賞勝ちから臨戦して好走した馬は、マイネルレコルト、コスモミール、マイネルレーニア、マリーゴールド賞を含めればエフティマイアがいますが、意外と先行タイプだったので、対応してきても不思議はありません。
(枠順確定後→外伸びが基本の条件で最内枠を引いたのは明らかにマイナス。消しでも良さそうですが、おさえに下げます)

クリアサウンド{p}
前走は直線半ばで手前を変えてからは良くなったものの、直線入口からしばらくは歩幅が小さいピッチ走法に見えました。消耗戦ラップでの勝ち上がりですし、ここでは評価を下げたいと思います。

グランチェイサー{k}
ダイワメジャー産駒で、掻き込み型です。新馬戦はパワーで最後の一足を使った感じでしたね。新馬戦のメンバーレベルは悪くなさそうですが、適性面で軽視したいと考えます。

サナチャン
走法的には特筆する点はありませんでした。この時期なので牝馬の穴は注意したいですが、父の血統がボールドルーラー系と淡泊なので、速い上がりは使えないと思われます(新馬戦も重馬場でした)。軽視で良いのではないでしょうか。

セツメンノトビウオ
未勝利戦の勝ち方は見ごたえがありましたが、上がり時計等は稍重馬場を考慮しても並みであり、脚質と血統系統的には向くのではというくらいで考えま
す。未勝利戦からの臨戦ならば、走法が良い馬か、持続系ブリブリの末脚の馬か、指数が抜けているような馬を選びたいので、違うと思います。

タイムマシン{f}
レースを見ての感想としては、2着のセイウンパワフルのほうが走法的に良いです。振り出し型で、持続系の末脚になりやすいタイプかと思います。上がり2位に0.7秒差をつけての上がり1位ですが、ラスト1Fで1.2秒も失速している中での差し切りなのであまり評価できないかと思います。

トライフォーリアル{s}
重馬場ですが、ストライドは評価できる走法でした。血統系統的にもSS系×ND系ですし、レースレベルも意外と下位の馬が芝で走れているので時計ほど低い評価はしないほうが良いと思われます。

ビッククインバイオ{fs}
走法は振り出しストライド。前走も抜け出せたのでラストは流していますし、前々で粘り込める可能性はあると思います。

ペールエール{s}
ダイワメジャー産駒で中京の重馬場を勝ち上がったということで、パワーを活かしたとも考えられますが、走法はストライドなので新潟マイルも通用できないことはなさそうです。新馬戦は上がりが加速ラップになっていること、下位の馬から次走以降穴をあける好走が複数見られることから、レベルは高かった可能性があります(単に重馬場だったからかもしれないが)。

モーベット{g}
前走は後方から馬を前に置きながら、直線でもしばらくは我慢させて、残り400mくらいから仕掛けるとあっという間に先頭に抜け出す快勝でした。上がり
は2位に0.5秒差をつける1位です。
センスの良さが見て取れます。強ければここも好走できそうですが、器用さがアダとなるレースでもあるので、軸にはしないほうが良い気がします。

評価をまとめると以下のとおりです。

◎ウーマンズハート{se}
△トライフォーリアル{s}
△ビッククインバイオ{fs}
△ペールエール{s}
△モーベット{g}
注ウインカーネリアン{fs}
注エレナアヴァンティ{e}
(同じ印は並列です)

なお、中弛み超高速上がりラップに該当する勝ち馬は現時点で出現していませんが、ウーマンズハートとモーベットはそれに近いラップを勝っているので人気でも軽視できません。

調教の要素を全く入れていないので、上記の情報は参考までにしていただければと思います。


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新潟2歳S2019回顧

スカイポット
14期 予想歴22年

次走狙い:ペールエール
次走危険:ビッククインバイオ


ラップタイム
12.5-11.1-12.5-13.0-12.3-11.0-11.0-11.6
ラップ形:中弛みスロー

テン3F36.1秒、上がり3F33.6秒は、近3年と類似したラップだが、上がり2F目で10秒台に入らないのは珍しい。

1着(1番人気)ウーマンズハート
新馬戦の内容からヨレる癖があるのはわかっていたから、ヨレなければという観点で補正すべきではないので、期待以上の内容とまでは言えない。
2歳時に新潟マイル戦でレースの勝ち時計が1分35秒以内かつ上がり2F目から1F目で0.5秒以内の失速にとどまっている中、上がり3F32秒台を計時した馬はその後重賞でも活躍することが多いのだが
(ハープスター、ゴットフリート、マイネルホウオウ、バッドボーイ)(注:このレースは0.6秒の失速)、今後は人気を被るだろう中、厩舎背景等を考えると成長力で社台系に対抗できるかは不安も。
特に新潟2歳Sから阪神JF直行で凡走した事例は多いだけに次走狙いまでの信頼はできない。

2着(3番人気)ペールエール
ストライド走法なのでこの舞台でもやれると思って3番手評価をしたが、ダイワメジャー産駒なので基本的には向いていない、というかよりパワーの要る条件で真価を発揮するとも考えられる。暮れのG1の阪神コースは得意とする血統だし、ノーザンファーム生産馬ということで今後逆転する可能もあると見る。

3着(8番人気)ビッククインバイオ
今回、逃げる可能性も含めて先行できること、走法が良いので簡単に止まらない可能性、穴馬の中では血統面に不安がないこと等から対抗に推し、結果を出してくれた。
逃げたのはエレナアヴァンティのほうで、走法的には甲乙という2者だったが、明暗を分けたのは血統だと思う。
今回は走法で抜擢しただけなので、この実績で人気となる次走は自信ない。

4着(7番人気)クリアサウンド
ピッチ走法を指摘したが好走した。キズナ産駒の勢いはなかなかのものという印象。

5着(5番人気)エレナアヴァンティ
展望通り、掲示板に載る程度好走できた。

8着(2番人気)モーベット
序盤、馬ごみに入り位置取りを悪くしたのが祟った。
回転・加速系の末脚を使う馬は位置取りを下げすぎるとそこそこ差し込んだところで脚が止まってしまうのがパターンだが、それに嵌った感じ。
負けて強しと思える内容ではなかったので、ルメール騎手が乗らないのに東京を待たずにここを使った理由は優先順位が落ちていたと考えるべきか。

13着(4番人気)タイムマシン
道中、かなり引っ掛かっていたので、そこでのロスが大きかったと思う。もう少し速い流れでのレースで評価をし直す必要はありそう。

総括して、予想は概ね狙い通りで、走法視点の有用性の証明に繋がり、来年が楽しみになった2019年の新潟2歳Sだった。

ご参考になれば幸いです。


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