桜花賞2020予想
謎解きの鍵はメジャーエンブレム、2016年のマイルCは必見

夏影
14期 予想歴37年

◎マジックキャッスル
  12着/8人気

○デアリングタクト1着/2人
▲ヒルノマリブ15着/15人
△レシステンシア2着/1人


★血統

ここ4年の傾向を見てみると、脚質と血統の関係にはっきりした傾向が出ている。
下記は勝馬とその位置取りと血統。

・2019年
1着 グランアレグリア 3→1
(父ディープインパクト × 母父タピット)
2着 シゲルピンクダイヤ 15→12
(父ダイワメジャー × 母父ハイシャパラル)

・2018年
1着アーモンドアイ 15→16
(父ロードカナロア × 母父サンデーサイレンス)
2着ラッキーライラック 3→3
(父オルフェーヴル × 母父フラワーアレイ)

・2017年
1着レーヌミノル 4→4
(父ダイワメジャー × 母父タイキシャトル)
2着リスグラシュー 9→8
(父ハーツクライ × 母父アメリカンポスト)

・2018年
1着 ジュエラー 16→17
(父ヴィクトワールピサ × 母父ピストレブルー)
2着 シンハライト 8→8
(父ディープインパクト × 母父シングスピール)

ディープインパクト時代と言われる割に、連対馬の父は意外にも偏りがない。
むしろダイワメジャーが頑張っているとも言えよう。
しかしながら、母父にははっきりとした傾向がある。

そこで脚質別に分類してみると…

先行馬
・グランアレグリア(母父タピット)
・ラッキーライラック(母父フラワーアレイ)
・レーヌミノル(母父タイキシャトル)

差し馬
・シゲルピンクダイヤ(母父ハイシャパラル)
・アーモンドアイ(母父サンデーサイレンス)
・リスグラシュー(母父アメリカンポスト)
・ジュエラー(母父ピストレブルー)
・シンハライト(母父シングスピール)

連対した先行馬の母父の全てがアメリカ血統で、差し馬の母父のほとんどがヨーロッパ血統だ。

この距離では一般的に…

体力のある先行馬 VS スピードのある差し馬

…という傾向になりがち。
つまり、先行馬は粘り腰が求められ、差し馬には末脚のトップスピードが求められている。
しかし桜花賞では、先行馬は道中のスピードが求められ、差し馬は末脚の持続力が求められるのではないか?…と推測出来る。

そこで有力馬をピックアップすると…

先行馬
・クラヴァシュドール(母父ジャイアンツコーズウェイ)
・サンクテュエール(母父カナディアンフロンティア)
・マルターズディオサ(母父グランドスラム)
・ミヤマザクラ(母父ミスターグリーリー)

差し馬
・デアリングタクト(母父キングカメハメハ)
・マジックキャッスル(母父シンボリクリスエス)

この他に先行馬勢にレシステンシアやスマイルカナ、穴馬でナイントゥファイブが加わる。
有力の大半は先行馬で且つ数が揃うとなると、ここは差し馬に展開の利があるのではないか?…と考える。

★展開

スマイルカナが逃げ宣言を出しているが、テンのスピードはおそらく最内を引いたナイントゥファイブの方が速い。
フェアリーSのテン2ハロンのラップは、12.1-11.1。
一方、フィリーズレビューのテン2ハロンは、12.0-10.4 である。
スマイルカナとナイントゥファイブのスピード差は単純計算で2ハロンで5馬で近くの差が付いている。
更に、スマイルカナは前走のチューリップ賞で控える競馬をしてしまい、ゆったりとしたスタートのリズムが刻み込まれている。
その状態でハナを奪おうとするとなると、出ムチを入れ手綱をしごいて強引にハナを奪う事になる。
宣言通りなら、このような理由で激ペース必至。
控える形を取りペースダウンを目論もうものなら、その直後にスッとレシステンシアにハナを奪われる形になる。
人気のレシステンシアとしては、後続に脚を使わせる競馬が理想。
どのようなスタートにせよ、タフな競馬にならない訳はない。

考え方としては、「前が残るか?、前が潰れるか?」。
この展開で前が残るという事は、おそらく後続馬が脚を使わされ、全馬脚が上がった状態が予想される。
つまりがダート質の競馬になる訳で、超人気薄のヒルノマリブのようなダート血統馬が絡んで大波乱になる事が十分に考えられる。
非力なスピード馬は真っ先に潰れるが、スタミナ色のある差し馬が食い込んで来る余地はある。
メジャーエンブレムが勝った2016年のマイルCのようなイメージだ。

前が潰れるような競馬ならば、傾向通り欧州型の差し馬だろう。
ここ4年は安定して馬券に絡んでいる。

★結論

◎⑬マジックキャッスル

父ディープインパクト × 母父シンボリクリスエス

父、母父共に気の良いタイプではあるが、スローのサフラン賞では先行、ファンタジーSとクイーンCは馬ゴミを壁にしての競馬だった事からも、牝馬にありがちな闘志を前面に出したディープ産駒のように思われる。
今回のようなハイペース必至のレースなら、精神コントロールが利いて競馬がしやすい。
パワー馬レシステンシアが勝ったレースにしても、スピード馬ミヤマザクラが勝ったレースにしてもしっかり対応出来ているように、レースの質に左右されない部分も心強い。
非常に持続する末脚を評価している。
連複系馬券の軸として、この馬から馬券を攻めてみたい。

○デアリングダクト

父エピファネイア × 母父キングカメハメハ

極めて "現代日本型" な競走馬で、イメージ的にはドゥラメンテの牝馬バージョンといった感じだろう。

ドゥラメンテは、父キングカメハメハ × 母アドマイヤグルーヴ(サンデー サイレンス × エアグルーヴ)。
この馬は、エピファネイア(シンボリクリスエス × シーザリオ) × 母父キングカメハメハ、母母父サンデーサイレンス。
サンデーサイレンスとキングカメハメハというクラッシック向け種牡馬の血と天皇賞(秋)、ダービー、オークスの勝馬の血を満載している点共通しているが、脚質面もかなり似ている。
エピファネイア的なステイヤー色ではなく母の影響が強い。
ここ2戦、他馬とは明らかにエンジンが違うといった内容で、スピードとキレが際立っていた。
父エピファネイアという事で、おそらくは距離延長大歓迎なクチであろう。
ここでしっかり権利を取れれば、おそらくオークスを勝つのはこの馬だ。
但しダート適性は皆無に等しいと思われるので、前残りの競馬だと厳しい。

▲⑦ヒルノマリブ

父ゴールドアリュール × 母父シアトルダンサー2

父はダート界切っての名種牡馬。
母父はニジンスキー系でスピードの持続力に富んだタイプ。
マイルC3着のサマーキャンドルや、短距離路線で活躍したワンダーシアトルが代表産駒。
ダート血統ではあるが、ここ4戦は芝のレースで上がり1位or2位。
白菊賞のような内回りコースだけでなく、外回りコースでもしっかりと末脚を伸ばしており、かなり芝でのレースで柔軟性を見せているところがミソである。
ダート血統だからと侮るべからず。
むしろダート血統向きの「ハイペースでの前残り」の展開となれば一番怖い存在となり得る。
レシステンシアとの組み合わせで、必ず押さえておきたい1頭。

△レシステンシア
パワーで押しきれるようなら。

△マルターズディオサ
アメリカ型も、かなりパワー寄り。
レシステンシアのお供に。

△ミヤマザクラ
スピード色強く、後半でスピードが生かせる競馬なら。
能力はかなり高いので、府中の高速競馬で狙ってみたい。

日曜日の阪神競馬場は雨の予報。
上記の予想は良馬場~稍重想定のもの。
馬場が悪化し重・不良ならば、予想変更の予定。
仕事があり、当日の予想内容の書き換えが困難な為、予め下記に記しておく。

◎ヒルノマリブ
○レシステンシア
▲マルターズディオサ
△マジックキャッスル


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