ヴィクトリアM2020予想
身体はスプリント、心はマイル

夏影
14期 予想歴37年

◎セラピア

○ラヴズオンリーユー7着/3人
▲アーモンドアイ1着/1人


土曜日の総降水量は10㍉前後で夕方に止むという話、おそらく稍重が重馬場。
日曜日は晴れ予報で、馬場は回復すると見る。
土日は仕事につき、馬場の変化を見ながら悠長に予想を立てる事が出来ない。
ハードな良馬場に回復したものとして予想を立てておく。

ハード馬場では、アメリカンダート適性が問われ、最後の最後にスプリントのスピードが決め手になるのだが、走る距離はあくまでマイルだ。
アメリカンダートとスプリントのスピード適性はあるが、折り合いが付かずに矯めが利かないのであれば全く意味がない。
前残りの競馬は、「惰性」による速度維持が基本。
スタート時は効率的に加速し、速度に乗ったらフッと力を抜いて速度を維持する事が求められる。
力を抜いて惰性に身を任せて、体力を温存させる競馬を理想とするのだ。
先週のラウダシオンも道中の矯めが利いているが故に、最後持ち前のスピードを生かしてレシステンシアを差す事が出来た。
理想とするタイプは、スピード能力はスプリントで、マイルで折り合える気の良さがあるタイプ。
そんな訳で、「タピット」という血に注目して予想を立ててみた。

◎⑨セラピア

母父タピットの影響強く、気の良さとスピードを持ち合わす。
母父タピットと言えば、まず思い浮かぶのがグランアレグリアだ。
桜花賞では先行して速い上がりを繰り出し、阪神Cや高松宮記念で連対しているように、マイルの先行競馬で折り合える気の良さと短距離向きのスピードを持ち合わす。
セラピアも1400㍍のレースを2勝し、短距離向きのスピードを持ち合わせながら、デビュー戦や前走のように、1800㍍のスロー競馬で折り合って速い上がりを使うレースに対応出来る。
グランアレグリアが昨年ではなく、今年のマイルCに出走していれば、おそらく勝ち負けだっただろうし、この競馬に出走していれば、間違いなく本命だった。
性格面と物理的な長所のバランスが、今の馬場にマッチしていると見てこの馬を本命視したい。

相手は?…
まずメンバー的に見て、昨年の安田記念(インディチャンプ、アエロリット)ほど歯ごたえのある面子なのか?…という話になるだろう。
昨年の覇者ノームコアにしても、今年は大外枠を引いてしまいかなり厳しい状況。
ならば、力のある馬が普通に力で上位に押し上げて来ておかしくない。
安田記念のアーモンドアイは、適性と力の両方を持ち合わせた上位2頭がいなければ、素直に勝っていたはず。
ラヴズオンリーユーは、前残りの高速オークスを強引に差し切るだけの力とスピードがあり、且つ最内枠を引いた。

普通に考えれば、2頭の力量は抜けている。
ここは、最適性馬だけをピックアップして、素直にこの2頭を押さえておけば良いだろう。
ウォッカもエイジアンウインズに敗れはしたが、その他の馬には負けていない。
この2頭の馬連の配当8倍は、正直ご馳走。
馬場の回復が遅ければ、この2頭で決まる公算が高そうなので、しっかり押さえておきたい馬券だ。


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