オークス2020予想
武豊、ルメール、デムーロの馬場に合わせた騎乗に期待

夏影
14期 予想歴37年

◎ミヤマザクラ
  7着/4人気

○サンクテュエール13着/5人
▲クラヴァシュドール15着/3人
△リリーピュアハート9着/6人
×デアリングタクト
×デゼル


土曜競馬で気になったのは、下記の2レース。

・土曜11RメイS1800㍍

1着 アイスストーム(5番人気)
父ストーミングホーム × 母父レッドランサム × 母母父サマースコール

父はヨーロッパ色も、母父はロベルト×ダマスカス、母母はストームバード×ファピアノとダート色が強い上に、そもそも主流の血が入っていない。

9着 ブレステイキング(1番人気)
父ディープインパクト × 母父メディシアン 母母父 デインヒル

父は主流血統 母はマキアヴェリアン系×デインヒルとコテコテのヨーロッパ色。


・土曜7R古馬1勝クラス2000㍍

1着 バイキングクラップ(2番人気)
父ハーツクライ × 母父ストームキャット × 母母父ファピアノ

父ハーツクライはほぼ主流血統だが、母は完璧なアメリカ血統。

2着 マイネルミュトス(1番人気)
父 ディープインパクト × 母父ブライアンズタイム × 母母父ザビール

父は主流血統。欧州色の強い米国馬、母母父はオセアニア系。

3着 リゼブルー(4番人気)
父ダンカーク × 母父スペシャルウィーク 母母父フレンチデピュティ

父はファピアノ系×エーピーインディ系のコテコテなアメリカ血統。
母父は欧州色強いも、母母父はフレンチデピュティ。

差しが決まるものの、血統的な傾向はアメリカ色の味付けをされた馬が人気以上のパフォーマンスを見せており、ヨーロッパ色一色の馬はパフォーマンスを落としているようだ。
馬場は硬く、昨年と同じような結果になるのかなぁ?…といった感じだろう。
やはり、アメリカ色の味付けがなされた血統背景を持つ馬に注目してみたい。
速い上がりが出ているように、終いがパタっと止まるようなタイプは論外。
先行して、尚且つ終いに伸び脚を見せるタイプが良い。
結局は、ディープインパクト × アメリカ血統 という事になろう。

◎⑩ミヤマザクラ

おそらくクイーンCで見せた競馬が、この馬の本質であろう。
位置取り的には、スローの逃げと同等の内容。
1000㍍通過59.7のゆったりとしたペースで、前に壁を作らずとも折り合える。
33秒台では無かったものの、矯めがあっての伸び脚は見せている。
物理的にはアメリカ的な持続力が向く。
理想は昨年のカレンブーケドールのような競馬だろう。

この馬には、他の有力馬には無い絶対的なアドバンテージがある。
それは、「中距離競馬」と「距離延長」の経験である。
特に1600㍍の経験しかない馬は、今回も当然1600㍍を走らされるものとして構える。
しかし、オークスは桜花賞の1.5倍の距離を走らされる。
「そろそろ、ゴールなはずだが…」と思い始める頃から、更に1分ほどレースが続く。
そのうち、「いつまで走らせれば気が済むのか?」と気になり苦痛と感じるようになるだろう。
しかし、過去に長い距離の体験や距離延長の体験をしていれば、慣れからある程度その思いは緩和される。
この馬は、2000㍍という距離経験だけでなく、1800㍍→2000㍍という距離延長ステップをも体験している。
つまりが距離のギャップだけでなく、「距離延長」に対する慣れというのも持っている。

○⑱サンクテュエール
ミヤマザクラよりも、流れに素直に対応出来るタイプで、速い上がりも使える。
前走のように、流れがハードになれば自然な形で位置取りが下がり、おそらく今回は距離延長で少しはペースが緩む分位置取りは前目になるはず。
中弛みのラップになり上がりが速くなるようなら、ミヤマザクラよりもこちらになるのかな?…といった感じ。

▲②クラヴァシュドール
馬体減りが心配だったが、どうやら戻して来そうでひと安心。
馬体が戻れば、良いポジションが取りやすい枠に入ったので、競馬はしやすい。
馬場状態と鞍上から、おそらく前に出してくるはず。

△⑰リリーピュアハート
ヨーロッパ色の強い馬で一番面白そうなのがこの馬。
キャリアが浅く疲労皆無の状態で、且つ初重賞初G1というテンションが最高潮に上がるタイミングでデアリングダクトが桜花賞を制したが、これに極めて似た状態で出走出来そうなのがこの馬。
勝鞍が、京都外回り1800㍍少頭数、府中2400㍍少頭数と伸び伸びと走れる環境で実力を発揮しやすい。
前走は、阪神の内回りへの距離短縮。
4コーナーでの激しい攻防や、馬体を併せてガッツを見せる馬でもない。
ダンチヒやフォーティナイナーの血を持っている訳でも無いので、小回り競馬の勝負所でガツンと加速しろと言われても無理な話。
前走は単勝1.9倍での凡走だったが、不利な要素が満載のレースで致し方無い結果だと思っている。
オークスでは最後の直線で横にバラけやすく、持続力で勝負するこの馬には、伸び伸び走れる環境になる。
すなわち、メンバー中で一番「苦→楽」的なステップになり得そうなのがこの馬。
前々走で、このコースに対する「得意意識」を植え付けているのも良い。
距離経験、距離実績は、他馬にはない極めて異端なアドバンテージだと思っている。
気の良さ素直さがあり、矯めが利くタイプ。
揉まれ弱いところもあるので、勝負所で素直に外に持ち出してくれる福永騎手との相性もバッチリだろう。

今回は、武豊やルメールといったトップジョッキーが先行馬に跨がる。
当然両者は、例年の傾向で競馬をするのではなく、間違いなく「馬場に合わせた」レースを組み立てて来るだろう。
そんな理由から、過去の傾向に捕らわれない予想をしてみた。

スマイルカナは、流石に前走頑張り過ぎで反動必至。
中間はかなり馬体を緩めた形跡あり。
そもそもが、矯めの利くタイプでもなく。
デアリングタクト前走のレースがあまりにもハード過ぎた。
激走後の反動も心配あり。
今回は輸送もあり、かなり馬体を減らしての出走になりそうだ。
正直桜花賞を凡走していれば、もっと評価を上げていたが。
デゼルはレース間隔を詰めての出走。
前走の疲労が癒えていない模様で、馬体を大きく減らして来そう。

サンクテュエールはちょっと外過ぎだが。
ミヤマザクラは悪くない。
2つ内にスマイルカナがいる。
これならスタート時は、スマイルカナに進路を作ってもらいながら内に切れ込める。
リリーピュアハートも、この枠なら内過ぎず外過ぎずベスト。
スタートはスマイルカナとミヤマザクラに進路を作って貰える。
抽選をしっかり突破し、"持っている運" みたいなもの…をちょっと感じる。
意外に「藤原英昭・ディープ丼」とかあり得そうな…


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