七夕賞2020予想
七夕賞 ローカルコースの鉄則から内枠の先行馬を中心に。

軍神マルス
08期 予想歴22年

◎ウインイクシード
  5着/8人気

○クレッシェンドラヴ1着/3人
▲ジナンボー9着/1人
△ヒンドゥタイムズ4着/2人


★傾向分析★
2015年 タイム 1’58”2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン34.8-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり34.5 『一貫・中弛み』
1着グランデッツァ・・・アグネスタキオン×Marju=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔9-f〕 2-2
2着ステラウインド・・・ゼンノロブロイ×スピニングワールド=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔4-m〕 10-9
3着マデイラ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔8-f〕 5-2

2016年 タイム 1’58”4 (良) 1FAve=11.84 3FAve=35.52
テン34.3-中盤46.9(3F換算35.18)-上がり37.2 『前傾』
1着アルバートドック・・・ディープインパクト×Unusual Heat=ディープインパクト×ヌレイエフ 〔不明〕 7-4
2着ダコール・・・ディープインパクト×Unbridled=ディープインパクト×ミスプロ 〔4-m〕 9-6
3着オリオンザジャパン・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 15-9

2017年 タイム 1’58”2 (良) 1FAve=11.82 3FAve=35.46
テン33.9-中盤47.7(3F換算35.78)-上がり36.6 『前傾』
1着ゼーヴィント・・・ディープインパクト×ブライアンズタイム=ディープインパクト×ロベルト 〔13-a〕 5-3
2着マイネルフロスト・・・ブラックタイド×グラスワンダー=サンデーサイレンス×ロベルト 〔15-a〕 2-1
3着ソールインパクト・・・ディープインパクト×Exchange Rate=ディープインパクト×ダンチヒ 〔不明〕 5-5

2018年 タイム 2’00”8 (良) 1FAve=12.08 3FAve=36.24
テン34.4-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり38.6 『前傾』
1着メドウラーク・・・タニノギムレット×クロフネ=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔9-f〕 8-6
2着マイネルサージュ・・・ハービンジャー×サンデーサイレンス=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔3-j〕 10-6
3着パワーポケット・・・エンパイアメーカー×タマモクロス=ミスプロ×グレイソヴリン 〔4-i〕 4-3

2019年 タイム 1’59”6 (稍重) 1FAve=11.96 3FAve=35.88
テン34.3-中盤47.8(3F換算35.85)-上がり37.5 『前傾』
1着ミッキースワロー・・・トーセンホマレボシ×ジャングルポケット=ディープインパクト×グレイソヴリン 〔10-e〕 9-4
2着クレッシェンドラヴ・・・ステイゴールド×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 10-8
3着ロードヴァンドール・・・ダイワメジャー×Storm Cat=サンデーサイレンス×ストームバード 〔22〕 3-3

 流れはコース形態からなのか、『前傾』や『一貫』の厳しい流れになりやすい。基本的には前にきつい流れだが、好走馬の多くは前に位置していることが多く、小回りコースで直線が短いことがその要因と思われ、「ローカルコースの鉄則」が嵌りやすいと考える。4コーナー5番手以内に位置する馬や、3コーナー→4コーナーで番手を上げて捲りが出来るようなタイプの好走が多い。

 血統の傾向は、福島競馬場の馬場が欧州型の馬場のようで、欧州スタミナ型血統の好走が多い。特に大系統ノーザンダンサー系(=リファール系、サドラーズウェルズ系、ニジンスキー系、ノーザンテースト系など)が好走しやすい。グレイソヴリン系やロベルト系などの好走からも、スタミナ適性が問われると思われ、持続型の流れに向くタイプを重視したい。
 サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系(=ステイゴールド、ディープインパクト、ゼンノロブロイ、ハーツクライなど)が好走。

 ステップの傾向は、前走新潟大賞典やエプソムCで敗退した馬の激走が多い傾向。
また福島TVオープン好走馬も好走が多く、近走で福島芝コースで好走している馬はやはり馬場適性が高いということかもしれません。
 それから近年の好走馬をみると、前走芝2000m以下の馬の好走が多く、芝2000mよりも長い距離からの距離短縮馬が苦戦している傾向。

 また外枠よりも内枠の馬の方が好走が多く、外々を回すよりも内をうまくさばく馬が穴になりやすい。

★予想★
七夕賞のポイントは、
①流れは、『前傾』や『一貫』といった厳しい流れになりやすいが、ローカルコースのため「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内の馬の好走が多い。
②欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系、グレイソヴリン系、ロベルト系など)が好走しやすい。
③スタミナ型サンデーサイレンス系も注目。
④福島芝コース実績も重要。近走好調で、春の福島コース好走実績のある馬は要注目。
⑤新潟大賞典やエプソムCからの凡走馬の反撃は可能。
⑥内内を回る馬(=特に馬番11番よりも内の馬)。先行馬ならなお良いが、外外を回す馬よりも、内をうまくさばく馬が穴になる。
⑦外枠よりも内枠重視。

◎ウインイクシード・・・マンハッタンカフェ×ボストンハーバー=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-l〕
 前走福島民報杯3着(=福島芝2000m:0.2秒差)。福島芝コースは(1-0-1-1)、芝2000m戦は(2-3-3-3)。
 マンハッタンカフェ産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。母父ボストンハーバーはボールドルーラー系で、早熟のスプリンター血統で、2歳夏の早い時期から好走は多いのだが、成長力やスタミナに乏しい。高速決着には強いが、スタミナは劣るので、骨っぽい相手や距離が延びると苦戦し、降級や再び短距離戦など元の距離に戻って好走する傾向がある。もまれ弱いため、外枠での好走が多く、前走内枠でもまれて惨敗した馬が、外枠に入った時は穴の狙い目。また休み明けや叩き2戦目の好走が多く、仕上がり安い血統でもあり、使い詰めのローテーションは下降線を描く。
 No.〔3〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強く、東京や京都芝コースでの好走も多い。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

◯クレッシェンドラヴ・・・ステイゴールド×Sadler's Wells=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔9-e〕
 前走中山金杯7着(=中山芝2000m:0.4秒差)。福島芝コースは(1-3-0-0)、芝2000m戦は(3-2-0-3)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Sadler's Wellsは、成長力豊かで底力がある。力の要る馬場や厳しい展開でこその血統で、大レースでの強さ、底力に優れ、消耗戦は望むところ。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号eは、気性が荒く、平均ペース以上での雪崩れ込みが得意で、上がりのかかる消耗的な流れに強い特性がある。また重馬場やダートなど時計のかかる馬場に強いが、一旦調子を崩すと復活が難しく、調子のピークが短い。

▲ジナンボー・・・ディープインパクト×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕
 前走大阪杯6着(=阪神芝2000m:0.5秒差)。福島芝コースは初で、芝2000m戦は(2-1-0-2)。
 ディープインパクト産駒はサンデーサイレンス系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△ヒンドゥタイムズ・・・ハービンジャー×ディープインパクト=ダンチヒ×ディープインパクト 〔2-s〕
 前走下鴨S1着(=京都芝2000m)。福島芝コースは初で、芝2000m戦は(4-2-2-1)。
 ハービンジャー産駒はダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。


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