クイーンS2020予想
クイーンS 欧州型血統を重視。

軍神マルス
08期 予想歴22年

◎フェアリーポルカ
  6着/2人気

○スカーレットカラー3着/1人
▲リープフラウミルヒ7着/6人
△ビーチサンバ2着/4人


★傾向分析★
2015年 タイム 1’47”1 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.5-中盤36.5-上がり35.1 『中弛み』
1着メイショウスザンナ・・・アグネスデジタル×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-j〕 7-7
2着レッドリヴェール・・・ステイゴールド×Dixieland Band=サンデーサイレンス×ノーザンダンサー 〔2-d〕 3-3
3着イリュミナンス・・・マンハッタンカフェ×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔11-d〕 4-4

2016年 タイム 1’47”7 (良) 1FAve=11.96 3FAve=35.90
テン36.5-中盤36.9-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着マコトブリジャール・・・ストーミングホーム×ブライアンズタイム=ミスプロ×ロベルト 〔22-b〕 4-4
2着シャルール・・・ゼンノロブロイ×Kaldoun=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-p〕 2-2
3着ダンツキャンサー・・・アドマイヤジャパン×サクラバクシンオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔12〕 7-7

2017年 タイム 1’45”7 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.23
テン35.2-中盤35.0-上がり35.5 『一貫』
1着アエロリット・・・クロフネ×ネオユニヴァース=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔6-a〕 1-1
2着トーセンビクトリー・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 6-5
3着クインズミラーグロ・・・マンハッタンカフェ×In Excess=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔2-b〕 10-7

2018年 タイム 1’46”2 (良) 1FAve=11.11.80 3FAve=35.40
テン34.4-中盤37.2-上がり34.6 『中弛み』
1着ディアドラ・・・ハービンジャー×スペシャルウィーク=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔B3〕 10-7
2着フロンテアクイーン・・・メイショウサムソン×サンデーサイレンス=サドラーズウェルズ×サンデーサイレンス 〔1-w〕 8-6
3着ソウルスターリング・・・フランケル×Monsun=サドラーズウェルズ×スターリング 〔不明〕 3-2

2019年 タイム 1’47”0 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン36.2-中盤36.3-上がり34.5 『加速・中弛み』
1着ミッキーチャーム・・・ディープインパクト×Danesili=ディープインパクト×ダンチヒ 〔22-d〕 4-4
2着スカーレットカラー・・ヴィクトワールピサ×ウォーエンブレム=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-c〕 10-10
3着カリビアンゴールド・・・ステイゴールド×Cape Cross=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔13〕 6-6

 流れは『中弛み』『前傾』『加速』『一貫』と様々だが、好走馬の多くに共通して言えることは、「連対するには4コーナー5番手以内」で、「ローカルコースの鉄則」が活きると思われます。札幌芝コースのコース形態と開催前半の馬場ということが要因と思います。

 ラップは中盤から加速したり、又は一定のラップが持続するような流れが多く、芝2200mのようなスタミナがいる流れと思われる。ここで好走した馬はエリザベス女王杯でも好走することが多いから、芝2200mの適性=持続型スタミナのタイプ向きの流れが問われる適性と考えます。
 
 また着順の前後はあるが、リピーターの好走も多く、適性重視の重賞と考えます(=オースミハルカ、ヤマニンシュクル、レクレドールなどリピーターの好走が多い)。
エルノヴァとヘヴンリーロマンスは馬自体は別だが、サンデーサイレンス×サドラーズウェルズという配合は一緒。アプリコットフィズやアヴェンチュラなどもジャングルポケット×サンデーサイレンス配合で一緒。過去に好走した配合は要注意。

 血統の傾向としては、ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系などの大系統ノーザンダンサー系の好走が多く、欧州スタミナ型血統向き。キングマンボ系も好走が多く、やはり欧州スタミナ型血統がポイントになるはず。
またサンデーサイレンス系はスタミナ型サンデーサイレンス系に合う傾向。母父サンデーサイレンスなら、父系に欧州スタミナ型血統なら適性が合うと考えます。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔3〕〔4〕のクラシック好走の多い牝系がよく好走しています。
分枝記号cも好走が多く、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強いタイプから開幕週の馬場と力の要る洋芝に合うのだと考えます。

 近年3歳馬の好走も多いクイーンSだが、軽い斤量で3歳クラシック路線の重賞好走馬がその斤量を活かして実力を発揮して好走しやすい傾向にあるようです(=07年2着イクスキューズ:クイーンC1着、08年2着レジネッタ:桜花賞1着・オークス3着、10年1着アプリコットフィズ:クイーンC1着、11年1着アヴェンチュラ:札幌2歳S2着、12年1着アイムユアーズ:11年阪神JF2着・12年桜花賞3着、17年1着アエロリット:NHKマイルC1着など)。
 古馬に関しても、東京芝1600m重賞好走実績もあるとなお好走しやすい傾向にも思います(=06年1着デアリングハート:05年NHKマイルC2着、07年1着アサヒライジング:クイーンC2着・07年ヴィクトリアマイル2着など)。

★予想★
クイーンSのポイントは、
①「ローカルコースの鉄則」が活きやすく、4コーナー5番手以内に位置取りそうな馬。特に内枠の先行馬。
②過去に好走した血統は要注意。洋芝適性が試される。
③3歳重賞好走歴のある3歳馬は堅軸。軽い斤量で古馬に対して有利。前に行く馬なら特注。また前走オークスからの距離短縮はプラス要因になりやすい。
④東京芝重賞実績があるとなお良い。
⑤リピーター重賞。ただしリピーターは近走内容の勢いが必須。

◎フェアリーポルカ・・・ルーラーシップ×アグネスタキオン=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔9-f〕
 前走福島牝馬S1着(=福島芝1800m)。札幌芝コースは初で、芝1800m戦は(3-0-0-0)。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父アグネスタキオンは、スピード型サンデーサイレンス系で、前走0.5秒差以内で5着以内だと好走しやすい特性を持ち、サンデーサイレンスの瞬発力を最も活かしやすい。基本的に人気馬や好調馬を素直に評価すべき順張り血統。高速馬場や瞬発力が得意で、スタミナ豊富とは言えないが芝2200mや2500mの重賞成績も悪くなく、華やかで完成の高いクラシック型。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門で、広いコース変わりはプラス要因。3歳秋以降は本格化が始まり、堅実に走るタイプとなるが、人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

◯スカーレットカラー・・ヴィクトワールピサ×ウォーエンブレム=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔2-c〕
 前走ヴィクトリアM15着(=東京芝1600m:2.2秒差)。札幌芝コースは(0-1-0-0)、芝1800m戦は(2-1-0-3)。
 ヴィクトワールピサ産駒はサンデーサイレンス系で、ネオユニヴァース産駒同様にややパワー寄りの中長距離型で、速い上がりも繰り出せるタイプ。ネオユニヴァース産駒は「レースにに使えば使うほど気性が難しくなる」と言われ、活躍時期の早さも特徴。同じような傾向が出るかもしれない点は注意が必要。ダートも走り、時計のかかる馬場は合うはず。母父ウォーエンブレムはミスプロ系で、速い流れに乗って、1600~2200mでスピードを持続する能力が抜群に高い、レコード決着に強い屈指のハイペース適性を有した血統。最初から活躍するのは芝馬で、古馬になって充実するのはダート馬という傾向もある。ダートの人気馬は安定感があり、特に稍重と重のダートの成績は素晴らしく、良で足りない馬も、ひと雨来れば着順を上げる。気性が繊細で折り合いに難のある馬も少なくないが、下手に抑えるくらいなら行かせて前で勝負した方が強い。内回りコースが得意で、内枠もプラス要因。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

▲リープラウミルヒ・・・ステイゴールド×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔2-n〕
 前走マーメイドS11着(=阪神芝2000m:1.2秒差)。札幌芝コースは(2-0-0-1)、芝1800m戦は(2-2-3-9)。
 ステイゴールド産駒はスタミナ型のサンデーサイレンス系。ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号nは、仕上がり早で素軽いスピードと立ち回りの上手さが持ち味。底力には欠けるが器用さでカバーする。また短距離向きの馬が多く、中距離馬は洋芝開催向き。

△ビーチサンバ・・・クロフネ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔20-a〕
 前走ヴィクトリアM9着(=東京芝1600m:1.4秒差)。札幌芝コースは初で、芝1800m戦は(0-1-0-0)。
 クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。母父サンデーサイレンスは、前走の勢いをそのまま活かして好走することの多い特性がある。瞬発力を武器に上がり特化のレースで強く、勢いのあるときには重賞挑戦はプラス要因。
 No.〔20〕の牝系は、フサイチエアデールやフサイチリシャールなどがいる、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。


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