菊花賞2020予想
バビットから・・・

下彦
15期 予想歴34年

◎バビット
  10着/3人気

○コントレイル1着/1人
▲ヴェルトライゼンデ7着/2人
△サトノインプレッサ12着/11人


◎バビット
ナカヤマフェスタ(ステイゴールド)×タイキシャトル(デヴィルスバッグ)×ヌレイエフ(ND)×ミルリーフ(ネヴァーベンド)でヘイローのクロス4×4、タッチ・スペシャルの全兄弟クロス5×4からイメージされるのはパワー、スタミナ、底力。母父タイキシャトルで走ったと言えばストレイトガール、ワンアンドオンリー、レーヌミノル等のG1馬達でスピードを身上とする馬が多く事菊花賞におけるBMSとしては心許ない感じが致します。しかしながら父ナカヤマフェスタは周知の通り凱旋門賞を2着した馬で、しかも前哨戦フォア賞も凱旋門賞も雨の残る重たい馬場を先団から王道的レース運びで真っ向から抜けてくる強いレースでした。そんな欧州レースに適した父に母母父がヌレイエフ、4代にミルリーフと中、長距離向の胆力とスピード血脈を配された構成になっています。◯コントレイルのオーナー自ら「チームノースヒルズで戦う」と名言しているのだから楽なレースをさせてもらえるわけもありませんし、胆力ある血統だからと言って長距離向きかどうかはまた別の話であり現にナカヤマフェスタ自身菊花賞では沈んでます。推す理由としては逃げてもバリエーションがある点・・・3走前新潟1800m早苗賞は4F前後半49.7-45.7で4秒の超スローからの3F戦を自身逃げて33.8の上がりで勝利。重賞初挑戦となったラジオNIKKEI賞は福島1800m稍重、4F前後半47.3-47.7のややハイながらラスト6Fから11.9近辺を淡々と走り後続が微妙に消耗していく厳しい流れを作り尚且つ上がり最速で2着馬を5馬身離すレースでレベル云々言われたレースですが、これで世代間ではどの位置にいるのかが朧げながら見えて来た強いレースでした。そして前走セントライト記念中山2200m、時計が掛かる良馬場で4F前後半50.1-48.6で1.5のスロー、早々とラスト6Fから上げ始め5F過ぎからはハッキリと追い始めロンスパ誘導、4角では捕える勢いでサトノフラッグが詰めてきたものの脚はそこまででゴール迄差を詰させずの完勝。と同じ逃げでもペース、馬場を問わず勝ち切っている点、気を抜いてフラフラ走っている様なところからもまだ成長余力がありそうな点、馬場も高速とは程遠い状態からも距離から最後は消耗戦気味になりそうという点等々の理由から本命に。

◯コントレイル
ディープインパクト×アンブライドルズソング(ファピアノ系)×ティズナウ(マンノウォー系)×ストームキャット(ND系)でファピアノのクロス4×5と母方は完全なる米血スピード型で母父アンブライドルズソングと言えば超高速だった馬場で菊花賞馬となったトウホウジャッカルがいますね。前走神戸新聞杯もまわりがズルズル下がっていく中を1頭だけ涼しい顔して余力タップリに抜け出すという力差が歴然のレースでしたし、スローと見紛うレースでもありました。やはりディープインパクトなので菊花賞で走るには母父か3代にND系の太い幹が欲しいところですし、少しくらいヨーロピアンな血も欲しいところですが、そこは世代筆頭の力の違いで圧倒する事も。もし勝てば牝馬牡馬共に無敗の3冠馬が一緒の年にという非常に稀有な年になりますね。

▲ヴェルトライゼンデ
ドリームジャーニー(ステイゴールド)×アカテナンゴ(ズルムー)×ビーマイゲスト(ND)×エレクトラント(ブランドフォード系)で半兄に昨年の菊花賞馬ワールドプレミア、ワールドエースがいます。父ドリームジャーニーは3冠馬オルフェーブルの全兄にして自身も有馬記念、宝塚記念、朝日杯FSのG1を制した実力馬。母方はドイツ血統で母父アカテナンゴはハンプトン系なのでステイゴールドの母父ディクタス共々欧州のスタミナ&スピードを持つという点では時計の掛かる3000mならイメージ的には一番適した血統かなとも思います。

△サトノインプレッサ
ディープインパクト×シャム(ミスプロ)×プレザントタップ(リボー系)×ジョリージョー(プリンスキロ系)で母サプレザは欧州で活躍したマイラーで日本でも3度マイルチャンピオンシップに出走し3着2回4着1回の成績をおさめています。そして母父母が愛ダービー、英オークス、仏ヴェルメイユ賞を勝った名牝サルサビル、母母父にタップダンスシチーの父として知られているリボー系のプレザントタップ。昔から言いますねぇ、大舞台に強いリボーの血って・・消耗戦に強いイメージですね。本馬の特徴としては追ってからスピードに乗るまで時間が掛かる点で、勝ったレースは皆やっと間に合った様な小差のレース。近3走については、NHKマイルカップは忙しすぎて全く不向きなレース、ダービーは内に潜んで直線でソコソコのいい脚を使い4着に好走、前走毎日王冠はゲートで遅れてそのまま後方でおかれたレースでした。スタートが不味く直ぐに動けないというディープ産駒の良くない部分を継いではいますが新馬から3連勝で重賞勝ちしているように能力自体はなかなかのものを持っているのだと思います。その能力はどんなレースで生きるのか、と考えると不味い部分が致命傷とならないココが良いのでは・・という事で。


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