フィリーズレビュー2010予想
フィリーズレビュー ダート実績は必要だが、専用馬では...。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎ハニーメロンチャン
  14着/8人気

○ニシノモレッタ4着/7人
▲レディアルバローザ3着/5人
×ラブミーチャン


★傾向分析★
2004年 タイム 1'21"3 (良) 1FAve=11.61 3FAve=34.84
テン34.2-11.9-上がり35.2 『前傾』
1着ムーヴオブサンデー・・・サンデーサイレンス×Primo Dominie=サンデーサイレンス×マイナー 〔9-f〕 3-3
2着マルターズヒート・・・Old Trieste×Sunshine Forever=ボールドルーラー×ロベルト 〔12-b〕 15-14
3着フィーユドゥレーヴ・・・サンデーサイレンス×リアルシャダイ=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-f〕 14-12

2005年 タイム 1'21"2 (良) 1FAve=11.60 3FAve=34.80
テン34.4-11.7-上がり35.1 『前傾』
1着ラインクラフト・・・エンドスウィープ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔9-f〕 9-9
2着デアリングハート・・・サンデーサイレンス×Danzig=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔1-l〕 4-5
3着エアメサイア・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-r〕 6-6

2006年 タイム 1'23"1 (やや重) 1FAve=11.87 3FAve=35.61
テン34.8-11.7-上がり36.6 『前傾』
1着ダイワパッション・・・フォーティナイナー×シェイディハイツ=ミスプロ×ネヴァーベンド 〔1-l〕 4-4
2着ユメノオーラ・・・マイネルラヴ×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 9-8
3着エイシンアモーレ・・・エイシンワシントン×サンデーサイレンス=ダマスカス×サンデーサイレンス 〔2-n〕 2-1

2007年 タイム 1'21"8 (良) 1FAve=11.73 3FAve=35.19
テン34.8-11.7-上がり35.3 『前傾』
1着アストンマーチャン・・・アドマイヤコジーン×Woodman=グレイソヴリン×ミスプロ 〔2-n〕 3-3
2着アマノチェリーラン・・・デザートキング×Mtoto=ダンチヒ×スターリング 〔7-a〕 2-5
3着ハギノルチェーレ・・・ダンスインザダーク×Seeking the Gold=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-x〕 11-11

2008年 タイム 1'22"5 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36
テン34.8-11.9-上がり35.8 『前傾』
1着マイネレーツェル・・・ステイゴールド×サクラユタカオー=サンデーサイレンス×プリンスリーギフト 〔9-c〕 13-13
2着ベストオブミー・・・ブライアンズタイム×Nashwan=ロベルト×レッドゴッド 〔2-n〕 13-13
3着レジネッタ・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-m〕 10-10

2009年 タイム 1'22"4 (良) 1FAve=11.77 3FAve=35.31
テン34.3-12.0-上がり36.1 『前傾』
1着ワンカラット・・・Falbrav×Pistolet Bleu=ノーザンダンサー×マイナー 〔1-n〕 3-2
2着アイアムカミノマゴ・・・アグネスタキオン×Danzig Connection=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔14-a〕 5-5
3着レディルージュ・・・ブライアンズタイム×Kingmambo=ロベルト×ミスプロ 〔2-p〕 3-2

流れは『前傾』が基本形。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
逃げには厳しく、先行・差しが好走多し。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系の好走が多く(母父サンデーサイレンス含む)、スピード持続型血統(=ダンチヒ系、ノーザンテースト系、プリンスリーギフト系など)との配合が好走している傾向。
また『前傾』のダート型の流れに近いことから、ミスプロ系も好走多し。ダート実績馬も好走が多いです。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔2〕〔4〕〔9〕が複数好走馬を出しています。
その中でもNo.〔1〕や〔2〕の牝系は完成度が高く、この時期では成長力でアドバンテージがあるため好走しやすいのではないか?と考えます。

ステップの傾向は、ミスプロ系が父か母父の阪神JF好走馬(=03年2着ヤマカツリリー、05年3着ラインクラフト、07年2着アストンマーチャンなど)は崩れず、好走の中心。軸には最適と考えます。
また近年は、若菜賞(=京都D1400m)勝ち馬が連続して好走しています(=07年2着アマノチェリーラン、08年2着ベストオブミー)。ダート実績が重要な証明と考えます。
またエルフィンS組は、好走馬も大敗馬も好走していますが、特にサンデーサイレンス系なら要注意と考えます(=05年2着デアリングハート・3着エアメサイア、06年3着エイシンアモーレ、07年3着ハギノルチェーレ、08年1着マイネレーツェル・3着レジネッタ。非サンデーサイレンス系の好走は、04年2着マルターズヒートのみ)。

★予想★
フィリースレビューのポイントは、
①『前傾』が基本の流れ。馬場状態で差しが活きる馬場(=前日も良馬場)なら差し中心で考えること。
②ダート実績馬はよく好走する。
③前走エルフィンS組が好走しやすく、特にサンデーサイレンス系が好走しやすい。
④ミスプロ系を父か母父に持つ阪神JF好走馬。休み明けならなお良い。
⑤ファンタジーS好走馬も好走しやすい。

流れは『前傾』を想定。馬場は良馬場。ダート質な流れで先行なだれ込み型の好走を期待して考えています。

◎ハニーメロンチャン・・・サウスヴィグラス×サンデーサイレンス=ミスプロ×サンデーサイレンス 〔1-w〕
前走500万条件戦1着(=京都芝1400m)。サウスヴィグラス産駒はフォーティナイナー系のミスプロ系で、軽快な先行力を武器とし、ダートが得意なパワー型。フォーティナイナー系は優等生タイプのエンドスウィープ型とヤンキー度満点のフォーティナイナー系とがあり、本馬はエンドスウィープ系の流れを受け継ぐ。2戦2勝の戦績だが逃げと先行と脚質に幅はあり、このあたりはエンドスウィープ系の能力の片鱗だと考える。母父サンデーサイレンスで、鮮度と勢いが重要なポイント。前走好走の勢いはあるし、重賞初挑戦・初芝と鮮度を活かせる条件もあり、好走可能と考えて期待する。
No.〔1〕の牝系は、クラシック好走が多く春シーズンには完成することの多い成長力と仕上がりの早い牝系。分枝記号wは、典型的なローカル巧者だが、中央競馬なら固く時計の速い馬場に強い。

○ニシノモレッタ・・・タイキシャトル×Nashwan=ヘイロー×レッドゴッド 〔2-i〕
前走500万条件戦1着(=阪神芝1400m)。タイキシャトル産駒はヘイロー系で、好調期に連続して好走して、使い詰めて勢いがなくなるとスランプになる。近走成績が重要で、不振な馬は間隔を開けるか、距離変更ショックを与えると変わり身を見せる。またフレッシュがキーワードで、休み明けも得意。前々走は11着と勢いにやや不安点はあるもののそのレースは芝1600m。芝1400mは3戦(1-1-1-0)と好相性で阪神芝1400mだとオープン戦も含めて(1-1-0-0)と崩れていない。母父Nashwanはブラッシンググルーム系で、底力のある芝向き中長距離血統。強くなる馬はとことん強くなる成長能力を有するが、本格化するまでは詰めの甘さが同居する。
No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。直線の長いコースでの末脚勝負にも強い。分枝記号iは、かなり一本調子なタイプで器用な脚に欠けるが、小回りなら開幕週などが狙い目となる。芝1400m戦は緩急のあるペースではなく、一定のペースになりやすい傾向もあるので、1400mのスペシャリストがよく好走するので、この点にも期待する。

▲レディアルバローザ・・・キングカメハメハ×Tejano Run=ミスプロ×グレイソヴリン 〔12-d〕
前走500万条件戦1着(=阪神芝1400m)。キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有する。母父はCaro系のグレイソヴリン系で、淀みない流れで持ち味を活かすタイプと考える。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走るタイプもいるが本格化は3歳秋以降の成長能力を有し、比較的タフな流れに強く厳しい流れで本領発揮のタイプが多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△カレンチャン・・・クロフネ×トニービン=ヴァイスリージェント×グレイソヴリン 〔13-c〕
前走萌黄賞1着(=中京芝1200m)。クロフネ産駒はヴァイスリージェント系で、距離に融通性のある芝・ダート兼用型。ヴァイスリージェント系にはセカンドステージが存在し、牝馬は牡馬混合戦でも活躍する特性がある。本馬はまだ3戦目で成長途上のためセカンドシーズンではないが、3戦(2-1-0-0)と崩れていなく、ヴァイスリージェント系には完成度の高さと仕上がりの早さも特性としてあり、3歳春に好走も多い。母父トニービンはスタミナもあり、強敵相手に好走しやすい特性や連続好走しやすい特性を持っている。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。分枝記号cは、高い心肺機能を持ち、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負で力を発揮する特性がある。

サウスヴィグラス産駒のラブミーチャンは、母父アサティスなのでバリバリのダート型。人気だが、初芝を器用にこなせるとは思えず、危険な人気馬ではないか?と考えて嫌います。
No.〔5〕の牝系なので、早い時期から走れる能力を有するが、もまれ弱く不器用なので直線の長いコース向き。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、こちらも不器用なタイプが多く厳しい流れでこそのタイプ。ダートで強いパワー型は、この点に起因していると考える。


tipmonaとは?

フィリーズレビュー2010回顧
フィリーズレビュー 桜花賞展望②

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:ラナンキュラス
次走狙い:レディアルバローザ
次走危険:サウンドバリアー


2010年 タイム 1'22"8 (良) 1FAve=11.83 3FAve=35.49

ラップ
①12.2-②11.0-③11.8-④12.1-⑤11.8-⑥12.0-⑦11.9
1FAveとの誤差
①+0.4 ②-0.8 ③±0 ④+0.3 ⑤±0 ⑥+0.2 ⑦+0.1
テン35.0-12.1-上がり35.7 『前傾』

『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎

1着サウンドバリアー・・・アグネスデジタル×Seattle Slew=ミスプロ×ボールドルーラー 〔22-d〕 13-12
2着ラナンキュラス・・・スペシャルウィーク×ブライアンズタイム=サンデーサイレンス×ロベルト 〔13-a〕 6-4
3着レディアルバローザ・・・キングカメハメハ×Tejano Run=ミスプロ×グレイソヴリン 〔12-d〕 3-4

流れはテン-上がりのラップ差から『前傾』。フィリーズレビューは毎年この『前傾』の流れになりやすく、今年もこの傾向が当てはまったと思われる。展開的には追込が最も有利な展開で、次いで差し、逃げ・先行には厳しい流れと考える。

1着サウンドバリアーは、前走エルフィンS9着(=京都芝1600m:0.5秒差)からの好走。前走エルフィンSからは好走馬も大敗馬も過去に好走しているので相性の良いステップでしたが、今年は
エルフィンSに出走した馬は全16頭中2頭だけで(=本馬とエルフィンS12着アマファソン、しかもアマファソンはその後こぶし賞7着からのステップで今回出走)、今回はこの傾向から考えると狙うべき馬でした。9着(=0.5秒差)が引っかかって嫌ってしまいましたが、このステップの出走馬が少ないときには対戦ストレスが少ないと考えて狙うべきなのかもしれません。と反省します。
アグネスデジタル産駒はミスプロ系で、アグネスデジタルは現役時代に芝・ダート兼用型でマイル~中距離で強さを発揮した異能のオールラウンダー。産駒もその特性を受け継いでいるようでマイル~中距離で強さを発揮し、また軽いスピードを披露しながらすぐに差しを覚える産駒も多く、脚質の幅と学習能力の高さを有している。基本は人気馬が信頼にこたえて好走することが多く、人気薄での好走がかなり稀であり、またローテーションも間隔を詰めたときに好走が多いのも特徴。今回は展開に恵まれたこともあり異例の好走と思われる。母父Seattle Slewはボールドルーラー系で、芝向きの中距離血統。スピードの持続能力にも優れている。
No.〔22〕の牝系は、ビリーヴやサンアディユがいる牝系で、高速決着に強いスピードに優れた牝系。芝1400mはやや短距離寄りの適性が必要なので、そのスピードを活かせたと思われる。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。前哨戦好走なので本番の桜花賞での好走も期待可能と思われるが、フィリーズレビューの出走馬のレベルや展開に恵まれた分の好走を考慮すると良くて△扱いが妥当かと考える。

2着ラナンキュラスは、前走阪神JF4着(=阪神芝1600m:0.3秒差)からの好走。阪神JF好走馬で父か母父がミスプロ系の場合(=03年2着ヤマカツリリー、05年3着ラインクラフト、07年2着アストンマーチャンなど)は崩れず好走していた傾向だったが、本馬は非ミスプロ系配合。この傾向はやや緩く考えて、阪神JF最先着馬(=といっても掲示板内)なら信頼しても良いのかもしれません(=◎はつけられないが、▲△などの評価)。
スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は34秒台の末脚を繰り出していて性能の良いエンジンは積んでいる様子。母父ブライアンズタイムはロベルト系で、、タフな展開や目一杯に仕上げられた時にMAXの能力を発揮するスパルタ型。ペースの緩まないマイル戦はプラス要因となることや、休み明けから叩いた効果もあると思うこと、母は桜花賞・秋華賞の2冠馬ファレノプシスから桜花賞では期待したい馬。今回も展開的には厳しい中での好走は評価したい。
No.〔13〕の牝系は、距離が延びて本領発揮型で、キャリアを積み上げながらクラスの壁を越えていくタイプ。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多くいが、父親よりもスケールが小さくなる傾向。父スペシャルウィークは桜花賞でも好走馬を出していて(=05年2着シーザリオ、09年1着ブエナビスタ)相性は良いと思うので、好走に期待。

3着レディアルバローザは、前走500万条件戦1着(=阪神芝1400m)からの好走。キングカメハメハ産駒はミスプロ系だが、凱旋門賞での好走も多いキングマンボ系で欧州型の要素を兼ね備えている。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領を発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有する。母父はCaro系のグレイソヴリン系で、淀みない流れで持ち味を活かすタイプと考える。ここまで6戦(2-1-2-1)の戦績となり毎回僅差で好走している事実から相手によらず好走するタイプと考え、また展開的にも厳しい中での好走を評価し桜花賞でも期待する。チューリップ賞で上位独占したキングカメハメハ産駒ということにも期待。
No.〔12〕の牝系は、早い時期から走るタイプもいるが本格化は3歳秋以降の成長能力を有し、比較的タフな流れに強く厳しい流れで本領発揮のタイプが多い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。
この特性からも期待する。

チューリップ賞・フィリーズレビューの結果からは、現時点では2歳女王アパパネが叩いた効果もあり上積みが期待できるため本命候補、2番手候補がショウリュウムーン、ラナンキュラス、レディアルバローザと評価したいと思います。フラワーCからの新星に期待。


tipmonaとは?

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