京成杯2021予想
京成杯 欧州型血統を上位に。

軍神マルス
08期 予想歴23年

◎プラチナトレジャー
  5着/5人気

○グラティアス1着/1人
▲タイムトゥヘヴン2着/2人
△ディクテイター12着/7人


★傾向分析★
2016年 タイム 2’01”4 (良) 1FAve=12.14 3FAve=36.42
テン36.6-中盤49.1(3F換算36.83)-上がり35.7 『加速・一貫』
1着プロフェット・・・ハービンジャー×タニノギムレット=ダンチヒ×ロベルト 〔9-f〕 5-3
2着ケルフロイデ・・・キングカメハメハ×Monsun=キングマンボ×スターリング 〔22-d〕 3-3
3着メートルダール・・・ゼンノロブロイ×Silver Hawk=サンデーサイレンス×ロベルト 〔9-e〕 13-13

2017年 タイム 2’02”5 (良) 1FAve=12.25 3FAve=36.75
テン36.9-中盤49.3(3F換算36.98)-上がり36.3 『加速・一貫』
1着コマノインパルス・・・バゴ×フジキセキ=レッドゴッド×サンデーサイレンス 〔7-d〕 10-7
2着ガンサリュート・・・ダノンシャンティ×クロフネ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔10-d〕 11-11
3着マイネルスフェーン・・・ステイゴールド×ジェイドロバリー=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A29〕 11-11

2018年 タイム 2’01”2 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.36
テン35.4-中盤48.8(3F換算36.60)-上がり37.0 『前傾』
1着ジェネラーレウーノ・・・スクリーンヒーロー×ロックオブジブラルタル=ロベルト×ダンチヒ 〔2-f〕 2-2
2着コズミックフォース・・・キングカメハメハ×ネオユニヴァース=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-g〕 12-11
3着イェッツト・・・カンパニー×キングカメハメハ=グレイソヴリン×キングマンボ 〔7-f〕 9-8

2019年 タイム 2’01”2 (良) 1FAve=12.12 3FAve=36.36
テン36.2-中盤49.7(3F換算37.28)-上がり35.3 『加速・中弛み』
1着ラストドラフト・・・ノヴェリスト×ディープインパクト=スターリング×ディープインパクト 〔9-f〕 2-1
2着ランフォザローゼス・・・キングカメハメハ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔8-f〕 2-2
3着ヒンドゥタイムズ・・・ハービンジャー×ディープインパクト=ダンチヒ×ディープインパクト 〔2-s〕 5-4

2020年 タイム 2’02”1 (稍重) 1FAve=12.21 3FAve=36.63
テン37.0-中盤48.9(3F換算36.68)-上がり36.2 『加速』
1着クリスタルブラック・・・キズナ×タイキシャトル=ディープインパクト×ヘイロー 〔1-s〕 10-10
2着スカイグルーヴ・・・エピファネイア×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔8-f〕 2-1
3着ディアスティマ・・・ディープインパクト×ストリートセンス=ディープインパクト×ミスプロ 〔5-h〕 4-4

 馬場状態も流れも様々だが、連対馬の多くは4コーナーで5番手前後の位置取りが多い傾向。最近は4コーナー10番手前後の差し馬の好走も増えてはいるが、追込に位置しては届かずの結果が多いように感じます。これは中山芝2000mのコース形態に起因するもので、直線が短いため溜めてキレるタイプ寄りも早めに仕掛けて押し切るタイプに向く流れになりやすいのが原因と思います。『加速』や『中弛み』は逃げに有利な展開だし、『一貫』なら先行が有利なことから、コース形態も相まって好走しやすいのだと考える。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系×スピード持続型血統(=ダンチヒ系・リファール系・ニジンスキー系などの大系統ノーザンダンサー系)の配合がよく好走しているように思います。またサンデーサイレンス系は、スタミナ型のサンデーサイレンス系(=ステイゴールド、アグネスタキオン、ディープインパクト、ゼンノロブロイなど)の好走が多く、スタミナが問われやすい適性と感じます。また地味目の渋いサンデーサイレンス系(=エイシシンサンディ、バブルガムフェロー、ニューイングランドなど)も好走していて、パワータイプのサンデーサイレンス系も侮れず。
 ロベルト系(=ブライアンズタイム、マヤノトップガンなど)やノーザンダンサー系はもちろん好走多く、欧州型スタミナ血統は要注目。
 ミスプロ系も好走していますが、エンドスウィープやエルコンドルパサーなど中長距離の持続型の流れに強いミスプロ系からもスタミナが重要と考えます。

 ステップの傾向は、前走ホープフルS好走馬や葉牡丹賞好走馬。中山芝コース経験している強みとさらに同距離ということで、好走が多いと思われます(=07年1着サンツェッペリン、08年1着マイネルチャールズ、11年1着フェイトフルウォー、12年3着アドマイヤブルー、14年2着キングズオブザサン、15年2着ブラックバゴ、16年3着メートルダール、17年1着コマノインパルス、17年3着マイネルスフェーン、18年1着ジェネラーレウーノ、19年2着ランフォザローゼスなど)。

★予想★
京成杯のポイントは、
①小回りコースの中山芝コースのため、基本は内枠の先行馬。
②スタミナ型サンデーサイレンスの好走が多い。血統的にはやや欧州型の要素が必要。
③葉牡丹賞好走馬は信頼性が高い。
④ホープフルS好走馬も好走しやすく、軸に向く。
⑤前走芝2000mで、上がり2位以内の末脚を繰り出している馬は好走が多い。

◎プラチナトレジャー・・・キングカメハメハ×クロフネ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔4-d〕
 前走東京スポーツ杯2歳S4着(=東京芝1800m:0.4秒差)。中山芝コースは初で、芝2000m戦も初。
 キングカメハメハ産駒はキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。母父クロフネはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが好走に非常に重要なポイントとなる。芝もダートも走れる兼用型だが、同系のフレンチデピュティと比べるとややパワー型で、持久力も豊富。勢いがある時には連勝も多く、上昇馬はクラスの壁を突き抜けて短期間にまとめて稼ぐ特性を持つ。“ダートから芝に転じて急上昇”や“詰めの甘かったマイラーが地力先行勝負で本格化”という成長パターンを示す。充実期は連勝が多く、積極的に狙える。重不良の成績も抜群で、“雨のダートのクロフネ”には要注意。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始め、秋シーズン以降は成長力も豊富で本格化する。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

◯グラティアス・・・ハーツクライ×Lizard Island=サンデーサイレンス×ダンチヒ 〔9-g〕
 前走新馬戦1着(=東京芝2000m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-0)。
 ハーツクライ産駒はサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。母父Lizard Islandはダンチヒ系で、詳細は不明。母母父Danehill Dancerはダンチヒ系で、マイルを中心に幅広い距離をこなし、底力も十分に備えている。勢いに乗ると、ポン、ポンと勝つところはディンヒル産駒と似る。仕上がり早く2歳から走り、その勢いのままクラシックへ突入する。他馬はほっといて自分の競馬に徹してこそ結果が出る。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。

▲タイムトゥヘヴン=ロードカナロア×アドマイヤベガ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔2-r〕
 前走未勝利戦1着(=中山芝2000m)。中山芝コースは(1-0-0-1)、芝2000m戦は(1-0-0-1)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父アドマイヤベガはスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

△ディクテイター・・・ルーラーシップ×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-l〕
 前走未勝利戦1着(=阪神芝2000m)。中山芝コースは初で、芝2000m戦は(1-0-0-1)。
 ルーラーシップ産駒はキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意とする。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。


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