クイーンC2021予想
名は体を表す?

夏影
14期 予想歴38年

◎カナリキケン
  15着/13人気

○ハッピーオーサム8着/9人
▲アカイトリノムスメ1着/2人
△ミヤビハイディ11着/14人
×ククナ


ここ3戦の履歴から、カナリキケンに注目。

☆3走前(未勝利戦 1600㍍)
前半60.2→上がり35.4
2か月半の休み明けで、18kgの馬体増。
体力充填されたものの、気の抜けた状態でのスタートで、後ろからの競馬。
4角で外から捲くろうとするも、馬に気持ちがなく進出出来ず。
最後は、余力だけで雪崩れ込むといった内容。

☆2走前(未勝利戦 1800㍍)
前半58.1→上がり36.4
前走より1.8秒速い流れにも関わらず2番手に取り付く。
明らかに、一叩きされ気持ちスイッチが入ったといった感じの行きっ振り。
直線に出るとすぐ様先頭を捕え、そのまま力を抜く事なく全開でゴール板を駆け抜けて完勝。

☆前走(1勝クラス 1800㍍)
前半63.8→上がり37.1
少頭数+道悪により、前走より、5.7秒遅い流れ。
スタートは遅れたが、少頭数+ペースの遅さから、容易に2番手が取れてしまった格好。
体力充填出来ても、2か月の休み明けでスイッチが切れた状態では走らない。
気持ちの入らない走りでも、基礎体力が高い為にパタっとは止まらずといった内容。

ジャスタウェイ産駒も、カラテに似た癖の悪さを持つ。
ヴェロックスが良い例であるろう。
皐月賞で勝ち負けになるような馬でも、気持ちが乗らなければローカルG3ですら惨敗する。
カナリキケンも先行馬でありながら、リフレッシュ時ではなく、馬体を減らし体力を削ぎ落としてパフォーマンスを上げてくるあたり、かなり精神的な部分で競馬をしている印象。
気の抜けた走りで0.4秒差なら、本気モードに切り換わればこの着差はいくらでもひっくり返る。
精神部分は父親、体力部分は三冠馬を排出した母母の影響が強そうなイメージ。
「名は体を表す」というが、その名の通り、気難しく気持ちがキレやすいタイプだ。
故に性格のツボを突けば、穴馬券に巡り会わせてくれる馬でもある。
今回は一度叩かれたタイミング。
臨戦モードに切り替わった公算が高いと見て狙ってみたい。
今回は多頭数、格上げ、距離短縮と明らかなペース激化ステップで、道中気持ちに余裕を与えないような環境も整っている。
気持ちのスイッチさえ入れば、余計な事に気を取られる事なく走りに集中できるはずだ。

母父キングカメハメハの先行馬で、先週と同じ馬場なら物理的にも合う。
鞍上はデムーロを予定、素直に馬の力を活かす競馬をするジョッキーなので相性も良いはずだ。

他の有力馬と違い、○ハッピーオーサムは体力を生かした競馬が出来るタイプ。
前走の内容と距離短縮を評価。
テン3ハロンのラップは前々走と全く変わらずも、行きっ振りは明らかに良化。
前々走9番手→前走5番手とポジションを上げて前向きさ見せ、そしてパフォーマンスも上げた。
今回は距離短縮で多少位置取りを落とすだろうが、中段より前目で競馬をし、好走出来るようなら評価を大きく上げてみたい。
フォームが柔らかく、個人的に好みのタイプ。
ちなみに先週の東京新聞杯の2、3着馬は体力補完のあった主流タイプ血統。
この馬も、シャドウディーヴァ同様の距離短縮で挑む。
◎とほぼ同格の評価という事で。

▲アカイトリノムスメは2戦続けての最速上がり勝ち。
ディープインパクト産駒として良いリズムだし、今回は生涯初重賞と新鮮味もある。
馬場適性に関して押しの材料乏しいも、非アメリカ色で固められたククナとの比較ならば、母がアメリカ色であるこちらに軍配は上がる。
母アパパネもデビュー間もない頃は後ろからの競馬をしていたが、桜花賞やエリザベス女王杯では前目で競馬が出来ている。
おそらく母系の特徴が強いはずで、この馬も同じような感じになってくれるはず。

△ミヤビハイディも、ペースアップのステップでポジションを上げ、パフォーマンスをあげている。
逆に前走はペースダウンで、パフォーマンスもダウン。
格上げの今回ならば。

△エイシンヒテンの前走は、スローを気持ち良く逃げ切ったた後のペース激化で流石に厳しかった。
あのペースアップに対応出来るのだから、かなり前向きさはある。
格下げステップの今回は、楽に前に行ける環境下。

△リフレイムも良い馬だが、デビュー戦で見せた癖の悪さから、木幡ジョッキーが思い切った競馬が出来ないところが気になる。
馬場が馬場だけに前で競馬出来れば激走が期待出来るが、枠順が枠順だけに下げれば包まれて終わる公算も大きい。
単穴や連複系の紐で面白そうだが、軸には出来ない。

✕ククナは軽い凡走後で疲労が抜けたタイミングも、体力ではなく、ナスルーラ的なスピードのみに依存した走りになっているところに不安を覚える。
体力補完もなければ、マイル重賞3戦目、更には競馬内容も同じでフレッシュさも失せたタイミング。
アドバンテージのない状態でどこまでやれるか…

カラテは、ダート色の強い血統背景。
カテドラルとシャドウディーヴァはダンチヒの血を保有。
パワーが問われる前残り馬場で、パワー色の有無には注目したい。
ちなみに、カナリキケンの父母はダートのパワー色、母母もパワー+体力色が強い。
ハッピーオーサムは母フォーティナイナー系でパワー色が強い。
アカイトリノムスメは母がアメリカ色。
ミヤビハイディは父父がアメリカンステイヤータイプ。


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