安田記念2021予想
ラウダシオンから・・・

下彦
15期 予想歴35年

◎ラウダシオン
  14着/7人気

○サリオス8着/3人
▲グランアレグリア2着/1人
△ケイデンスコール10着/5人


府中の直線坂でスピードが持続する(或いは落ちない)血筋としてエリモピクシー(ダンシングブレーヴ×テスコボーイ×ヴェイグリーノーブル)の仔達がいますね。マイルG1で言うとレッドアヴァンセ(ヴィクトリアマイルを7人気で3着)、レッドヴェイロン(NHKマイルC を9人気で3着)、クラレント(NHKマイルCを15人気で2着、安田記念を12人気で3着、G2ながら京王杯SCを11人気で2着)等が代表格であり、凱旋門賞馬にテスコボーイ×ヴェイグリーノーブルのハイペリオン色濃い底力配合がスピードの下支えとして付与されている事が想像されます。そこ迄は顕著ではないもののトキオリアリティー(メドウレイク×インリアリティ×クロジール)直仔或いは2代母に持つ馬もリアルインパクト(NHKマイルCを4人気で3着、安田記念を9人気で1着)インディチャンプ(安田記念を4人気で1着、2人気で3着)、アイルラヴァゲイン(NHKマイルCを4人気3着)等を輩出、マイル以外でもネオリアリズム、レアリスタ、アウィルアェイ、アペルトゥーラ等を出している良牝で、底力というよりは持続するスプリント性のスピードを伝える感じになっているようです。
当馬はそのトキオリアリティーの仔リアルインパクトを父に持ち、母父にソングアンドアプレーヤー(アンブライドルズソング)、母母父キャットシーフ(ストームキャット)×スタードナスクラ(ナスルーラ系)と完全米血スピード配合でスプリントよりはマイル寄りが良さそうな趣です。
府中成績は(3-1-0-0)で古い順に・・
3歳OPクロッカスS1400mは3F前後半35.4-33.5の1.9秒のスロー、12.3迄緩んでの3F戦を逃げて位置的優位を保ち33.5で上がっての2馬身差勝利。
NHKマイルCは前後半46.0-46.5の0.5秒ハイ、初っ端からレシステンシアだけを相手に絞ってのレース運びで事前のレースプラン通りの勝ちで、レシステンシアの調子やマイルG1としてのレース質云々言われていますが、思い通りのレースで勝ち切るのは機動力と操作性に秀でている証左ですね。
富士Sは45.4-48.0で2.6秒ものハイ(因みに過去の安田記念に於いて前半45.4より速かったのは2013年のロードカナロアが勝った年にシルポートが飛ばし逃げで殿に沈んだ45.3迄遡ります)、スマイルカナとシーズンズギフト2頭で離してのものでしたが、それにはつきあわずに離れた3番手から進め、そのまま押し切りたかったとこらをヴァンドギャルドのキレ(と言っても34.6)に屈した形でしたがラスト3Fのレースラップが11.5-12.2-12.3と減速消耗気味の流れで2着に食い込んだのは内容としては強かったと言えると思います。
前走京王杯SCは3F前後半34.3-34.3のイーブンペース、ビオグラフィーの離れた番手から進め、1頭次元の違う脚で追い込んで来たトゥラヴェスーラをクビ差抑え込んでの勝利で、レースラップは減速していても高速特有のスピードを問われるレース質となりました。
・・・と振り返ると、単に流れたり前傾のペースを前から押し切るだけの持続力型という訳ではなく、サンデー系ディープの血も入っているわけで、思っているよりも長く脚を使えるし、最後は伸びるわけではないが垂れない良さが府中のストレートで生きて今迄の良績に繋がっているのだと思われます。
当レース、メンバー的にグイグイ引いてくれそうなトーラスジェミニ(マイル戦で逃げて勝ったのは全てハイラップ)もいますし、明らかな後傾のトップスピード戦は無い中(もし明確なスローからのTS戦なら絶望的)、持ち前の機動力と操作性の良さから良い位置から測ったレースが出来そうで、当馬のキャラクターに合ったコース特性からも狙い処という事で本命に。

◯サリオス
前走大阪杯はコース取り、前前走マイルCSは大外枠から遅れをとってそのまま下げた(流れる方に張ったとも・・)という明確な敗因がありました。
半姉のサラキア(ディープに母ロミタス)同様実が入ると距離、馬場、コース、ペース不問でどんなレースにも対応出来る様になる様な気がするんですが。
マイルは久々ですが極端なスローからのトップスピード戦だった新馬戦、ある程度前から進めたトップスピード戦でレコード勝ちのサウジアラビアRC、45.4-47.6のハイラップを前から行って他馬を捻じ伏せた様なレースだった朝日杯FS、いずれも強い勝ち方でした。適性とかではなく強さという点で対抗に。

▲グランアレグリア
△ケイデンスコール
アーモンドアイ、ダノンスマッシュ、ステルヴィオ等ファーストクロップから活躍馬を輩出し成長力にもさしたる問題ない傾向のロードカナロア産駒に、成長と底力のサッシュ牝系で2代母はバランスオブゲーム(毎日王冠勝ち、安田記念3着)やフェイムゲーム(アル共、目黒記念勝ち、ダイヤモンドSを3勝)を産んだホールオブフェームがいるラインを持つ当馬。そんなキャラクターが今年の金杯を機に馬が本格化、NHKマイルCで上がり最速で追込みアドマイヤマーズの2着に食い込んだ戦法を引きずり後方から末を生かすレースを続けてきましたが、中団に構えて差すレースで連続好走し、ここまで変わるかとう程の見事な成長、母父にハーツクライを挟んでいる事も影響あるのか完全に一皮剥けた印象。前走マイラーズCはあまり安田記念には直結しない(例年京都で今迄の殆どがスロー)レースですが今年は44.5-46.9の超高速でのハイペースを自身の上がり33.8で差し切っており、メンバー的にどうかという事もありますが本番に近い様な速さ一辺倒ではない強さが感じられた一戦でした。ここも侮れずという事で。


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