ダービー卿CT2010予想
ダービー卿CT 中山芝コースの厳しい流れと血統適性。

軍神マルス
08期 予想歴12年

◎マイネルファルケ
  2着/4人気

○トライアンフマーチ10着/1人
▲セイクリッドバレー5着/6人
×タケミカヅチ


★傾向分析★
2004年 タイム 1'33"4 (良) 1FAve=11.68 3FAve=35.03
テン34.2-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり36.5 『前傾・ハイレベル』
1着マイネルモルゲン・・・Mt. Livermore×Seeking the Gold=レッドゴッド×ミスプロ 〔5〕 9-5
2着マイネルソロモン・・・トウカイテイオー×ロドリゴデトリアーノ=マイバブー×ノーザンダンサー 〔9〕 14-13
3着ウインラディウス・・・サンデーサイレンス×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔1-b〕 4-5

2005年 タイム 1'32"3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン34.9-中盤22.9(3F換算34.35)-上がり34.5 『一貫』
1着ダイワメジャー・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 2-2
2着チアズメッセージ・・・サンデーサイレンス×アンバーシャダイ=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔13-c〕 12-13
3着トレジャー・・・ブライアンズタイム×Caerleon=ロベルト×ニジンスキー 〔4-d〕 5-3

2006年 タイム 1'32"4 (良) 1FAve=11.55 3FAve=34.65
テン35.1-中盤23.0(3F換算34.50)-上がり34.3 『加速・一貫』
1着グレイトジャーニー・・・サンデーサイレンス×Mr. Prospector=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔A4〕 8-7
2着キングストレイル・・・サンデーサイレンス×ノーザンテースト=サンデーサイレンス×ノーザンテースト 〔4-d〕 5-4
3着キネティクス・・・フォーティナイナー×Stop the Music=ミスプロ×ターントゥ 〔4〕 3-2

2007年 タイム 1'33"1 (良) 1FAve=11.64 3FAve=34.91
テン35.0-中盤22.7(3F換算34.05)-上がり35.4 『ハイレベル』
1着ピカレスクコート・・・ジェイドロバリー×コリムスキー=ミスプロ×ノーザンダンサー 〔1-b〕 9-7
2着コイウタ・・・フジキセキ×ドクターデヴィアス=サンデーサイレンス×ヘロド 〔4-r〕 10-10
3着マイネルハーティー・・・マイネルラヴ×シンボリルドルフ=ミスプロ×マイバブー 〔4-i〕 15-15

2008年 タイム 1'34"2 (良) 1FAve=11.78 3FAve=35.33
テン36.0-中盤23.6(3F換算35.40)-上がり34.6 『加速』
1着サイレントプライド・・・フレンチデピュティ×サンデーサイレンス=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-r〕 1-1
2着ドラゴンウェルズ・・・Dynaformer×Hero's Honor=ロベルト×ノーザンダンサー 〔13-c〕 4-3
3着ダンスフォーウィン・・・ダンスインザダーク×Housebuster=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔1-r〕 1-1

2009年 タイム 1'33"7 (良) 1FAve=11.71 3FAve=35.13
テン35.2-中盤23.5(3F換算35.25)-上がり35.0 『一貫』
1着タケミカヅチ・・・ゴールドアリュール×マルゼンスキー=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔13-c〕 5-6
2着マイネルファルケ・・・ムタファーウエク×パークリージェント=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔4-l〕 3-2
3着マヤノライジン・・・マヤノトップガン×Danzig=ロベルト×ダンチヒ 〔2〕 5-4

中盤が弛みにくいコースのため、流れがきつくなりやすく持続型の流れになりやすい傾向。『一貫』や『ハイレベル』になりやすいため、先行・差しに好走馬が多い。

血統の傾向は、サンデーサイレンス系×ノーザンテースト系の持続型の配合馬の好走が多い(=06年2着キングストレイル、05年1着ダイワメジャー・2着チアズメッセージ)ように思います。近年では、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合と考えても良いと思います。
ターントゥ系(サンデーサイレンス系含む)×ミスプロ系の先行馬なだれ込み型、マイバブー系やレッドゴッド系、ロベルト系の好走も増えています。

牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔13〕が複数好走馬を出しています。
特にNo.〔4〕の牝系は、その中でも好走が多く、古馬での成長力に富みスタミナ豊富な牝系。厳しい流れになりやすいことがこのスタミナを活かしやすい条件となり、好走要因となるのでは?と考えます。
またNo.〔13〕の牝系では、分枝記号cのNo.〔13-c〕が特注。

ステップの傾向は、前走東風S組の好走が多いですが近年は勝ち馬の好走はなく、ちょい負け組(=2桁着順の巻き返しもあり)が好走しています。

★予想★
流れは『一貫』を想定。中盤の弛みは少なく、先行抜け出しまたは差し脚が鋭い馬をイメージしています。

◎マイネルファルケ・・・ムタファーウエク×パークリージェント=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔4-l〕
前走東風S2着(=中山芝1600m:0.2秒差)。09年ダービー卿CT2着馬。ムタファーウエク産駒はロベルト系で、グラスワンダーの父Silver Hawk直仔。詰めの甘いグラスワンダー産駒といった様相で、マイル~中距離での活躍が多く上がりのかかる展開が望ましいので、中山コースの厳しい流れになりやすい展開はプラス要因なはず。中山芝1600mは5戦5連対(2-3-0-0)と得意コースでもあり、好走に期待する。母父パークリージェントはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが重要。また高齢でも力の衰えが少ない成長力を有す。
No.〔4〕の牝系は、古馬での成長力が豊かな牝系で、強くなった馬はとことん強く堅実な成績を残す。分枝記号lは、能力の高いトップクラスの馬になる可能性の高いポテンシャルを秘めている。

○トライアンフマーチ・・・スペシャルウィーク×ダンシングブレーヴ=サンデーサイレンス×リファール 〔7-d〕
前走阪急杯4着(=阪神芝1400m:0.4秒差)。スペシャルウィーク産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、本来はエンジンの掛かりが悪く末脚が不発に終わることも多いのが産駒の特徴なのだが、本馬は33秒台~34秒台の末脚を繰り出していて性能の良いエンジンを積んでいる様子。母父ダンシングブレーヴはリファール系で、瞬発力勝負や緩急のある競馬を苦手とするが、淀みなく流れる展開になると本領発揮するタイプが多く、ここ一番に強い。中山芝コースは皐月賞2着以来となるが、淀みない流れを得意とする母父ダンシングブレーヴの特性と、得意のマイル戦ならば好走可能と考えて評価する。
No.〔7〕の牝系は、京都コースや阪神コース、東京コースなどでの好走が多く、間隔を詰めて使ったり距離変更のショックが効きやすい牝系。古馬の成長力もまずまず。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。前走は実績のない芝1400m戦で4着だったが、今回は得意距離に戻ることからも、好走に期待する。

▲セイクリッドバレー・・・タニノギムレット×フジキセキ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔21-a〕
前走中山記念4着(=中山芝1800m:0.8秒差)。タニノギムレット産駒はロベルト系だが、母父グレイソヴリン系の影響で長い直線の広いコースで強さを発揮する。小回り急坂の中山コースは本来鬼門のコースで苦手とする産駒が多いが、本馬は中山芝コースは(1-2-1-4)で好走も多い。今回は2歳戦以来のマイル戦となるが、距離短縮でずっとエンジンを吹かしっぱなしの状態での好走が多いのはロベルト系の特性から、距離短縮は活きると考える。母父フジキセキは、好位のイン突きが得意な器用さが売り。小回りコースが苦手なはずのタニノギムレット産駒だが、好走しているのは母父の影響が強く出ているものと考える。また母母父ノーザンテースト系も中山コースとは相性が良い。中山マイルの流れにも向くはず。
No.〔21〕の牝系は、ダンツフレームやチアズグレイスやアローキャリーなどがいるスパルタ型の牝系。休み明けはやや割引と思うが、分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。今回は叩き2戦目で上積みがあると思われ、好走に期待する。

△フィフスペトル・・・キングカメハメハ×Bahri=ミスプロ×ネヴァーベンド 〔19-b〕
前走東風S1着(=中山芝1600m)。キングカメハメハはキングマンボ系で、ミスプロ系ながらも欧州型の要素を兼ね備えた凱旋門賞血統。格の高いレースでの究極のスピード競馬になると本領発揮し、厳しい展開ほど持ち前の底力を活かす。ダンシングブレーヴ系に近い特性を有している。母父Bahriは芝向きの中距離血統で、成長力もあり、高齢まで力の衰えが少ない。マイルで勝ち負けできるスピードを有し、スタミナも兼ね備えている。またタメると一気に突き抜ける末脚繰り出せるリヴァーマン系の特徴もよく受け継いでいる。
No.〔19〕の牝系は、淡々と流れる厳しい流れにに強いタフな牝系。分枝記号bは、基本的に晩成傾向で使い減りしないタイプが多く、重賞初挑戦などの鮮度の高い時に好走が多い。今回は鮮度は高いとはいえないが勢いはあるので、使い減りしない傾向から調子は維持と考えて期待する。ただし前走東風S1着馬は好走しにくい傾向から評価を落としました。


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ダービー卿CT2010回顧
ダービー卿CT 中山芝1600mはコース実績が重要。

軍神マルス
08期 予想歴12年

次走狙い:サニーサンデー


2010年 タイム 1'34"3 (良) 1FAve=11.79 3FAve=35.36

ラップ
①12.4-②11.8-③12.1-④12.0-⑤12.0-⑥11.4-⑦11.1-⑧11.5
1FAveとの誤差
①+0.6 ②±0 ③+0.3 ④+0.2 ⑤+0.2 ⑥-0.4 ⑦-0.7 ⑧-0.3
テン36.3-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり34.0 『加速・中弛み』

1着ショウワモダン・・・エアジハード×トニービン=プリンスリーギフト×グレイソヴリン 〔10-a〕 2-2
2着マイネルファルケ・・・ムタファーウエク×パークリージェント=ロベルト×ヴァイスリージェント 〔4-l〕 1-1
3着サニーサンデー・・・マーベラスサンデー×トニービン=サンデーサイレンス×グレイソヴリン 〔1-l〕 5-4

流れはテン-上がりのラップ差から『加速』と中盤の弛みから『中弛み』の複合ラップ。例年中盤が弛まない傾向になりやすいレースなのだが、今年はテンも中盤も緩い上がり特化の瞬発力勝負に。展開的には逃げが最も恵まれ、次いで先行、差し・追込には厳しい流れ。その展開で逃げ・先行馬も上がり33秒台を繰り出した結果では、後方に位置した馬にはノーチャンス。

1着ショウワモダンは、前走東風S3着(=中山芝1600m:0.2秒差)からの好走。東風Sからのステップは、例年勝ち馬よりも2~5着あたりに負けていた馬の好走が多く、その中でも速い上がりを繰り出しても届かなかったような馬が良く好走している。これは前走負けたことで、ハンデが軽くなったりしていることも影響がありそうと考えます。
エアジハード産駒は、基本芝向きのタイプが多く古馬での成長力に優れていて、速い上がりを使えるようになると本格化の兆しあり。この時期はクラスの壁を感じさせずに好走する。母父トニービンは、強敵相手にひるまず好走しやすい特性があり、連続好走しやすい特性も併せ持つ。中山コースでの好走実績もあり、侮ってはいけませんでした。また前々走の中山記念の好走馬がその後重賞で好走していることから(=1着トーセンクラウン→次走日経賞2着好走、2着テイエムアンコール→次走産経大阪杯1着、3着ショウワモダン→今回1着好走)、不良馬場で行われた中山記念だったがレベルの高いレースだったと反省する。
No.〔10〕の牝系は、スピードの持続性能に優れた牝系。ペースの弛まない淡々としたペースに向く。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く好走可能と考える。また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

2着マイネルファルケは、前走東風S2着(=中山芝1600m:0.2秒差)からの好走。09年ダービー卿CT2着馬で、中山芝1600mは5戦5連対(2-3-0-0)とコース巧者でもあった。ムタファーウエク産駒はロベルト系で、グラスワンダーの父Silver Hawk直仔。詰めの甘いグラスワンダー産駒といった様相で、マイル~中距離での活躍が多く上がりのかかる展開が望ましいので、中山コースの厳しい流れになりやすい展開はプラス要因。今回はペースは緩いがそれでもコース適性が抜群な上、展開的にも非常に恵まれたと考え、このレースはコース実績が非常に重要だと再確認。母父パークリージェントはヴァイスリージェント系で、鮮度と勢いが重要。また高齢でも力の衰えが少ない成長力を有す。
No.〔4〕の牝系は、古馬での成長力が豊かな牝系で、強くなった馬はとことん強く堅実な成績を残す。分枝記号lは、能力の高いトップクラスの馬になる可能性の高いポテンシャルを秘めている。

3着サニーサンデーは、前走中山記念13着(=中山芝1800m:2.6秒差)からの好走。前走は不良馬場の影響もあったと考えれば、前々走中山金杯6着(=中山芝2000m0.1秒差)をもう少し評価すべきでした。中山コースは6戦(2-0-1-3)で、中山芝1600mに限ると2戦2勝とコース実績もあった馬。
マーベラスサンデー産駒はスタミナ型サンデーサイレンス系で、成長力と丈夫さが最大の持ち味。3歳ではまだ成長途上で4歳秋から本格化する馬が多い。本格化した馬は崩れにくく高齢でも侮れない。また母父トニービンは、強敵相手にひるまず好走しやすい特性があり、連続好走しやすい特性も併せ持つ。この特性にも期待して評価する。
No.〔1〕の牝系は、3歳春にある程度完成し、その後緩やかに成長する。父は晩成型のマーベラスサンデーから、その成長過程が3歳秋以降に完成する可能性も高く、今が充実期と考えて期待する。分枝記号lは、能力の高いトップクラスの馬になる可能性の高いポテンシャルを秘めている。

ダービー卿CTはなかなか安田記念とつながる傾向にないので(=安田記念は瞬発力勝負のサンデー系有利なレース、ダービー卿CTはスピードの持続能力で欧州スタミナ型血統が好走しやすいレース)、今回好走した馬は過信禁物と思います。ただ例年と流れが違う点がどう結びつくか?興味深いです。個人的にはやっぱりつながらないのでは?と考えます。


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