秋華賞2021予想
今秋の阪神は昨年秋とは全く違う馬場で…

夏影
14期 予想歴38年

◎スルーセブンシーズ
  11着/7人気

○ソダシ10着/1人
▲ユーバーレーベン13着/5人
△サルファーコスモス12着/11人
×ファインルージュ


「先週の馬場と今週の馬場読み」

下記は先週日曜の阪神内回りで行なわれたレースの結果。
勝馬と人気薄激走馬の人気、2角3角4角の通過順位と上がり、簡単な血統を記してみた。

・三田特別(2勝クラス2200㍍)
勝ち時計2.12.7(前半60.0 → 後半60.0 上がり36.5)
1着 ヴェローチェオ   2番人気 9→4→4(36.2)
 父ゴールドシップ ✕ 母父タイキシャトル
3着 タイセイモンストル 9番人気 4→6→6(36.5)
 父ルーラーシップ ✕ 母父ダンスインザダーク

・戎橋S(3勝クラス1400㍍)
勝ち時計1.20.4(前半33.5 → 後半35.6 上がり35.6)
1着 リレーションシップ 4番人気   8→7(35.0)
 父ルーラーシップ ✕ 母父ハーツクライ
2着 ハッシュゴーゴー  12番人気  10→9(35.0)
 父アサクサキングス ✕ 母父カルドゥン

やはり、内回りという事で前半からかなり流れる競傾向にありバックストレッチではかなり縦長になるも、4角ではかなり馬群が密集する展開となり、上がりが掛かった競馬になっている。
それに伴い消耗戦向きの種牡馬を持つ馬が勝ち、また人気薄で馬券に絡む傾向のようだ。

上がりが遅い現象は何も内回りだけの話ではなく、外回りでも上がりが掛かる傾向にあるようだ。
京都大賞典では、前半61.6と比較的ゆったりとした流れだったにも関わらず、レース上がり36.4、上がり最速がディアマンミノルの35.6と、やはり上がりが掛かっている。
コース形態ではなく、芝や路盤の状態によるものと考えるのが妥当だろう。

今週の阪神は、土曜の夜から日曜の朝に掛けて10㍉前後の降雨があると予想されている。
その後も夕方までパッとしない空模様が続くらしい。
馬場は稍重ぐらいに悪化し、先週よりも更に勝ち時計や上がりが掛かると考えた方が良いだろう。

そんな訳で、当初の予想が覆る事になった。
スピードよりは、体力重視。
巷で言われている物理特性とは、反対方向にシフトしたところにヤマを張ってみたい。
ベースはヨーロッパ色の強い血、小回り適性を加える為にアメリカ色の隠し味があるタイプに注目。
ちなみに、ヴェローチェオロの母父父はデビルズバッグ母母父はストームキャット。
リレーションシップの母母父はサンダーガルチ。
ハッシュゴーゴーの父母母はサンデーサイレンス✕ボールドルーラー系だ。

「結論」

◎スルーセブンシーズ

父ドリームジャーニー ✕ 母父クロフネ

オークスは6kgの馬体減が響き、位置取りを悪くしてレース序盤でこの馬の競馬が終わった。
前走は4kg馬体を戻すも、ファインルージュのスピードに屈した格好。
キレ味勝負の馬でもなく、本来普通に差す競馬が得意という訳でもないので、この馬なりにかなり良く走った部類の内容だったと考える。
中間もしっかりと追う調教をこなしながらも、馬体を増やしている様子。
前走よりも、体力寄りにシフトした競馬をさせたいところなので、良い傾向だと考える。
2番枠〜6番枠まで先行馬が入り、スタート直後にすぐ壁が作れそうな環境にあり、有利に競馬が進められそうなのも良い。
馬場状態はこの馬にマッチすると見る。

○ソダシ

父クロフネ ✕ 母父キングカメハメハ

「ベースはヨーロッパ色、アメリカ色の隠し味」というよりは、「ベースはアメリカ色、キンカメでヨーロッパ的隠し味」といったタイプ。
ただ、母母はアメリカンステイヤー色強く、消耗戦や上がりの掛かる競馬は向くはず。
オークスの敗因は、中長距離向きのスピードの伸びや持続力といったフランス競馬的要素が乏しいから他ならない。
別にスタミナに乏しいという訳ではない。
前走から3kg斤量が増える事が、若干だが不安に感じる「楽→苦」的要素。
内の偶数枠を引き、強運を持っている感有り。

▲ユーバーレーベン

父ゴールドシップ ✕ 母父ロージズインメイ

父はヨーロッパ型ステイヤー、母はアメリカンステイヤー。
血統イメージ適性にはイギリス競馬向きも、実質的な走りは意外とフランス競馬っぽさが高く、故ににオークスを制する事が出来た。
今回高速前残り、高速差し馬場なら共に不要とも思ったが、今年の阪神の馬場状態に体力ゴリ押し系騎乗のデムーロなら食い込み可能と考える。
しっかり押さえておきたい。

△サルファーコスモス

父キングカメハメハ ✕ 母父ネオユニヴァース
母母がアメリカ色で、正に「ベースはヨーロッパ色、アメリカ色の隠し味」タイプ。
比較的理想の枠に入り、馬混みに入れられるのは良かったが、当日はどうもプラス体重での出走となりそうなのが不安点。
追い切りの動きも硬さがあり、四肢だけで走っているような印象を受けるので、もう一段階評価を落としてみた。

✕ファインルージュ

父キズナ ✕ 母父ボストンハーバー
一本調子のスピードと、気の良さが取り柄のタイプ。
緩急が付きやすい小回りの摩擦馬場が合うとは思えない。
フェアリーSで評価した時理由は、緩急の少ない1400㍍的流れにマッチしたタイプだったから他ならない。
桜花賞は、高速決着でブレーキの掛からない展開。
前走は、ブレーキを掛ける事なくスムーズに外目を回ってスピードに乗せられた事が勝因。
スピードが乗らない馬場で果たして?


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