天皇賞(秋)2021予想
「ダービー馬が調子を維持出来ない」がディープ産駒不振の理由

夏影
14期 予想歴38年

◎グランアレグリア
  3着/2人気

○エフフォーリア1着/3人
▲コントレイル2着/1人
△ヒシイグアス5着/7人
×カレンブーケドール
×ユーキャンスマイル


今年の天皇賞(秋)はフルゲートには達しなかったが、それでも16頭のメンバーか揃った。
昨年の三冠馬、最強スプリンター、プラス3歳のトップホースなどが参戦し、実に豪華な顔ぶれとなった。

天候は雨天だけは免れそうで、何とか良馬場で開催されそうだ。
ここ2年は女傑アーモンドアイが優勝したが、差し馬場だった昨年の2着はフィエールマンが入っている。
今年も差し馬場なので、ヨーロッパ色の強い馬は押さえておきたい。
エフフォーリアやヒシイグアスは注目だ。
ただし、そこは府中の根幹距離レース。
スピードとキレは必ず有利に作用する訳で、実際エフフォーリアはダービーでシャフリヤールのキレに屈している。
早め抜け出しで力を前面出した競馬をすると、どうしてもキレのある馬の目標とされてしまう。

傾向を見てみると、意外と不振なのがディープインパクト産駒。
勝馬はこれまでスピルバーグのみ。
しかしながら、これにはれっきとした理由がある。
本来このレースに高い適性を示すはずのダービー馬が、翌年まで調子をキープする事が出来ないところに問題がある。
スピルバーグは、古馬になって調子を上げて来た馬で、丁度ピークのタイミングで天皇賞に出走出来たから勝てたのである。
調子を維持出来ているディープ産駒なら十分勝ち負けになると見る

◎グランアレグリア

大阪杯の内容を非常に高く評価。
重馬場を捲り気味に進出し、コントレイルにクビ差。
この馬の武器であるスピードが殺され、且つ苦手な体力勝負でこの結果。
問われる物理バランスが少しでもスピード寄りにシフトすれば、当然逆転と考える。

有馬記念のように緩急を繰り返すレースならスタミナ的な脆さ露呈する可能性は高いが、実質1ターン、且つコーナーが緩やかでスピードが落ちないコース形態。
ゆったりとしたスタートを切り、徐々に加速する競馬なら体力消費も少ない。

○エフフォーリア

ダービーの内容からも、このレースに対する融通性はある。
しかしながら、シャフリヤールにバッサリと差されたように、マイル的なスピードやキレが生きる条件では、取りこぼしがある事は十分に承知すべき。

▲コントレイル

牡馬のディープインパクト王道配合の産駒はピークが短く、ダービーを境にスランプに陥りがち。
菊花賞まで調子をキープしているあたり、この馬に限っては例外的に心身の硬直化から免れている事も考えられなくもない。
大阪杯は怪しいリアクションも、一応「重馬場」という言い訳も存在するので、もう一走様子は見てみたい。
調子落ちでなければ、ここは走って来る。

✕ユーキャンスマイル
✕カレンブーケドール

同路線の競馬が続き、モチベーションが下がっている状態。
この状態で、意欲的な競馬を期待するのも可哀想。

コントレイルは今年まだ2戦目、グランアレグリアは中距離競馬2戦目、エフフォーリアは初の古馬混合G1。
有力馬はしっかりフレッシュさを与えられており、高いモチベーションでレースに挑んで来る。


tipmonaとは?

最新記事一覧

次の予想をみる >