天皇賞(春)2022予想
天皇賞春 内枠のスタミナ型サンデーサイレンス系。

軍神マルス
08期 予想歴24年

◎マカオンドール
  11着/6人気

○ディープボンド2着/1人
▲アイアンバローズ5着/3人
△テーオーロイヤル3着/4人


★傾向分析★
テン5F-中盤6F(5F換算)-上がり5Fで考えています。

2021年 タイム 3’14”7 (良) 1FAve=12.17 5FAve=60.84
テン59.8-中盤73.6(5F換算61.33)-上がり61.3 『前傾・中弛み』
1着ワールドプレミア・・・ディープインパクト×Acatenango=ディープインパクト×ハンプトン 〔3-d〕 7-4
2着ディープポンド・・・キズナ×キングヘイロー=ディープインパクト×リファール 〔1-b〕 4-3
3着カレンブーケドール・・・ディープインパクト×Scat Daddy=ディープインパクト×ストームバード 〔不明〕 2-2

 例年なら京都芝3200mで行われる天皇賞春ですが、今年も昨年同様に京都競馬場馬場改修のため阪神芝3200mで行われるため、昨年の結果を考察して予想したいと思います。

 京都競馬場と阪神競馬場の違いは、京都競馬場がゆったり広いコースな上平坦なコースということで、道中で脚を溜め、スタミナも必要ですが中距離にも対応出来るスピードが活かせそうなコースということに対し、阪神芝コースの3200mは外回りと内回りを組み合わせてのコースということと、京都競馬場に比べカーブがきつく、また急坂を2回回るため、スタミナとパワーが問われやすいのではないかと推測します。純然にスタミナが問われ、後方一気は難しく、長距離のセオリー(マラソンのイメージ)で前につけてそのまま押し切るような馬に向くのではと考えましたが、1着ワールドプレミアは菊花賞好走歴があり、2着ディープポンドは阪神大賞典1着と芝3000mの長距離好走歴があったことからもスタミナ適性は重要ということと、好走した3頭とも前につけての好走ということからもある程度前につけられる器用さは必要と考えます。また前につけられる点では、内枠の方が良いと考えます。

また好走した3頭はディープインパクト系×欧州スタミナ型血統。欧州スタミナ型の要素は必要と思われ、ディープインパクト系やスタミナ型サンデーサイレンス系が入っているとなお良しと考える。

★予想★
◎マカオンドール・・・ゴールドシップ×Darshaan=サンデーサイレンス×ネヴァーベンド 〔2-d〕
 前走阪神大賞典4着(=阪神芝3000m:0.4秒差)。阪神芝コースは(1-1-1-3)、芝3200m戦は初。
 ゴールドシップ産駒はサンデーサイレンス系で、上がりの速くない中距離に向き、スタミナは豊富。勝ち鞍の中心は芝2000mと芝1800mだが、もっと距離が延びる芝2200m以上はさらに成績が上昇し、芝2500m以上の複勝率は約4割。中山芝2500mも合う。洋芝の小回りコース、時計のかかる馬場、タフな流れでマクリがきれいに決まる展開など、条件さえ向けばポテンシャルは高い。洋芝適性と重賞向きの底力を示し、芝2400mのGⅠも格負けしない。牡馬はいかにもスタミナ番長のズブいタイプがいて、遅い上がりを歓迎するが、牝馬は瞬発力を備え、父が苦手だった東京の高速芝で速い上がりを使う。と、ジリ脚の先入観を持たない方がいいことを押さえた上で、道悪は鬼。馬場が悪化するほど好走率が上がっていく。雨の日は黙って買い。母父Darshaanはネヴァーベンド系で、ミルリーフ系の本流血統として、母父として凄みをきかせている。欧州選手権向きのスタミナ、スピード、底力を備え、成長力もある。相手が強ければ強いほど闘志をむき出しにする。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

◯ディープポンド・・・キズナ×キングヘイロー=ディープインパクト×リファール 〔1-b〕
 前走阪神大賞典1着(=阪神芝3000m)。阪神芝コースは(2-2-0-0)、芝3200m戦は(0-1-0-0)。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父キングヘイローはリファール系で、嵌れば大物喰いも出来るが、いつ嵌るかあてにならない展開次第の大穴血統。旬の時期は格上げでも狙い、旬を過ぎた実績馬は深追いしないのがポイント。気合をつけて前々で勝負するか、後方一気に懸けるか、自分の型に徹すると高い能力を示し、逆に人気を背負って中途半端に脚を溜めると勝ちきれない。勝率や連対率が高いのは、福島・札幌・函館の芝で、小回りの方が届く差し馬も多い。ハイペースに強い反面、緩急があると勝負どころの反応が鈍かったり、馬群の外しか回れなかったり、展開に左右されるため安定感はないが、このツボの狭さが大穴の多さを生んでいる。また叩き良化型で、休み明けは不振。詰まったレース間隔で調子を上げる。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号bは、鮮度と勢いが好走に重要なポイント。重賞初挑戦など鮮度の高い時は好走率高し。決め手には欠けるが自在性があり、格上げ戦に強い。

▲アイアンバローズ・・・オルフェーヴル×Royal Anthem=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔2-s〕
 前走阪神大賞典2着(=阪神芝3000m:0.1秒差)。阪神芝コースは(1-3-1-1)、芝3200m戦は初。
 オルフェーヴル産駒はサンデーサイレンス系で、ステイゴールド産駒よりもより長めの中長距離向きで、やや奥手な印象。なのでまだ特徴が少ないので、ステイゴールドの特性を参考に、ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父Royal Anthemはヌレイエフ系で、詳細は不明。Royal Anthemの父Theatricalはヌレイエフ系で、一瞬の脚よりも息の長い末脚を武器とし、平坦コースになるとさらに磨きがかかる。本格化すると昇級の壁を感じさせず、一気に重賞制覇まで期待できる。夏を境に本格化する産駒も多い。母父としても芝中長距離で睨みを利かせている。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

△テーオーロイヤル・・・リオンディーズ×マンハッタンカフェ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔A4〕
 前走ダイヤモンドS1着(=東京芝3400m)。阪神芝コースは(3-0-1-1)、芝3200m戦は初。
 リオンディーズ産駒はキングマンボ系で、かなりのスタミナを持ち、長めの距離適性を持つ。牡馬は1200〜2400mまで、牝馬は1000〜2000mまでバラつき、ダート馬も含めて多様。逃げ切りにの一発も多いため、先行力のある馬は特に注意が必要。気性のうるささはあるようで、折り合いに難のある馬はスピード競馬を突っ走らせたほうが良い。人気になっていなくても、デビュー戦から走り、穴も多い。激走のほとんどは距離変化で、5番人気以下の勝利は「距離延長」か「距離短縮」のどちらかが多く、距離変化の刺激は有効。他にもダートを挟んだ後の芝戻りや、芝を挟んだ後のダート戻りなど、刺激を好む。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
 No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。


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