宝塚記念2022予想
宝塚記念 デアリングタクトの復活に期待。

軍神マルス
08期 予想歴24年

◎デアリングタクト
  3着/4人気

○オーソリティ
▲エフフォーリア6着/1人
△パンサラッサ8着/6人


★傾向分析★
2017年 タイム 2’11”4 (稍重) 1FAve=11.94 3FAve=35.84
テン35.2-中盤60.5(3F換算36.30)-上がり35.7 『前傾・中弛み』
1着サトノクラウン・・・Marju×Rossini=ノーザンダンサー×ミスプロ 〔20-c〕 6-6
2着ゴールドアクター・・・スクリーンヒーロー×キョウワアリシバ=ロベルト×レイズアネイティヴ 〔1-p〕 6-9
3着ミッキークイーン・・・ディープインパクト×Gold Away=サンデーサイレンス×ヌレイエフ 〔2-s〕 9-9

2018年 タイム 2’11”6 (稍重) 1FAve=11.96 3FAve=35.89
テン34.4-中盤60.9(3F換算36.54)-上がり36.3 『前傾・中弛み』
1着ミッキーロケット・・・ミッキーロケット・・・キングカメハメハ×Pivotal=キングマンボ×ヌレイエフ 〔4-n〕 3-2
2着ワーザー・・・Tavistock×Zabeel=サドラーズウェルズ×ターントゥ 〔A29〕 13-13
3着ノーブルマーズ・・・ジャングルポケット×Silver Hawk=グレイソヴリン×ロベルト 〔1-s〕 7-7

2019年 タイム 2’10”8 (良) 1FAve=11.89 3FAve=35.67
テン35.5-中盤60.0(3F換算36.00)-上がり35.3 『一貫』
1着リスグラシュー・・・ハーツクライ×American Post=サンデーサイレンス×レイズアネイティヴ 〔1-l〕 2-2
2着キセキ・・・ルーラーシップ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔22-b〕 1-1
3着スワーヴリチャード・・・ハーツクライ×Unbridled's Song=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔1-a〕 3-3

2020年 タイム 2’13”5 (稍重) 1FAve=12.13 3FAve=36.41
テン34.6-中盤62.6(3F換算37.56)-上がり36.3 『前傾・中弛み』
1着クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 7-1
2着キセキ・・・ルーラーシップ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔22-b〕 8-2
3着モズベッロ・・・ディープブリランテ×Harlan's Holiday=ディープインパクト×ストームバード 〔4-k〕 11-8

2021年 タイム 2’10”9 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン35.1-中盤61.1(3F換算36.66)-上がり34.7 『中弛み』
1着クロノジェネシス・・・バゴ×クロフネ=レッドゴッド×ヴァイスリージェント 〔20-a〕 3-4
2着ユニコーンライオン・・・No Nay Never×High Chaparral=ストームバード×サドラーズウェルズ 〔8〕 1-1
3着レイパパレ・・・ディープインパクト×クロフネ=ディープインパクト×ヴァイスリージェント 〔3-l〕 2-2

 流れは、テン-上がりのラップ差から『前傾』になりやすく、持続型の流れになりやすい。過去5年に関しては、『中弛み』の流れも複合することが多く、そのため前につけての好走が多く、4コーナー5番手以内に位置して先行して押し切るようなタイプが向くように思います。また近年、良馬場で行われた年は09年・11年・12年・13年・15年、稍重が07年と10年と16年と17年と18年と20年と21年、重馬場が08年と梅雨時期のレースという点にも注意が必要で、馬場が悪化するに従い、4コーナー5番手以内の好走馬が好走しやすい傾向はより顕著になると思います。

 血統の傾向は、欧州スタミナ型の血統の好走が多く、大系統ノーザンダンサー系(=ニジンスキー系、ヴァイスリージェント系、サドラーズウェルズ系、リファール系など)が特に強いように感じます。またグラスワンダー産駒の好走も多く、ロベルト系も欧州型の要素の強い系統であり、欧州スタミナ型は重要なポイントと思います。
 近年はキングマンボ系の好走も多く、キングマンボ系も凱旋門で好走が多い欧州型血統と考えると、要注目血統。
 サンデーサイレンス系は、スタミナ型のサンデーサイレンス系(=特にステイゴールド産駒、スペシャルウィーク産駒など)、または欧州型スタミナ型血統×母父サンデーサイレンス配合馬が要注意です。

 牝系の傾向は、No.〔3〕〔5〕〔7〕〔8〕〔16〕が好走が多い傾向。
No.〔3〕の牝系は、中距離実績のあるスピードの裏付けがある先行タイプの馬が狙い目。
No.〔5〕の牝系は、特に分枝記号gの好走が多く、近走好走しているのに人気がない時が要注意(=04年2着シルクフェイマス、05年1着スイープトウショウ、08年エイシンデピュティなど)。
No.〔7〕の牝系は、阪神コースでの好走が多く、コース適性が向いているためと思われます。
No.〔8〕の牝系は、上位人気でしっかり好走。天皇賞春からのステップでの好走が多い。
No.〔16〕の牝系は、叩き良化型のスタミナを活かしやすく、前走凡走馬でも反撃が可能。
分枝記号では、b、c、g、l記号が複数好走馬を出しています。

 距離適性は、東京芝2400m好走馬や中山芝2500m、京都芝3200m好走馬の成績が良いので、かなりのスタミナが問われるものと考えます。

 ステップの傾向は、前走3着内好走馬がそのまま勢い持続して強く、特に天皇賞春好走馬がよく好走しています。
 以前は金鯱賞好走馬の好走が多かったが、12年より金鯱賞の代わりに鳴尾記念が入れ替わり、そのため鳴尾記念好走馬にも注目。
 前走凡走馬でも狙えるのは、天皇賞春からのステップ馬。それでも天皇賞春上位人気馬でないと厳しい傾向。

★予想★
宝塚記念のポイントは、
①『前傾』の流れが基本。持続型の流れになりやすく、4コーナー5番手以内の好走が多い。
②欧州スタミナ型血統の好走が多い。
③スタミナ型サンデーサイレンス系は合う。ステイゴールド産駒は特注。
④東京芝2400mや中山芝2500m、京都芝3200mなど長距離のスタミナはポイント。
⑤芝2200m重賞好走歴のある馬にも注意。
⑥前走好走馬(=特に天皇賞春、鳴尾記念好走馬)が中心。勢いと余力がポイント。ただし天皇賞春好走馬は疲れがあるため、やや割引は必要。
⑦前走凡走馬で反撃が可能なのは天皇賞春からのステップ馬。天皇賞春上位人気馬で敗因がはっきりしている馬は反撃が可能。
⑧前走海外GⅠ好走馬は、やや間隔が開いても好走可能。能力が高いので、侮るべからず。
⑨鳴尾記念組は、0.2秒差以内に好走している馬には注意が必要。好走の可能性高し。
⑩日経賞好走→天皇賞春好走馬はストレスの影響を受け、苦戦傾向。ヒモに一考も中心視は避けること。

◎デアリングタクト・・・エピファネイア×キングカメハメハ=ロベルト×キングマンボ 〔1-l〕
 前走ヴィクトリアM6着(=東京芝1600m:0.5秒差)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝2200m戦は初。20年桜花賞1着、オークス1着、秋華賞1着と20年牝馬クラシック3冠馬。前走ヴィクトリアM6着は、1年1ヶ月の長期休み明けでのものであり、今回は叩いた効果と距離延長のステップに期待。エピファネイア産駒は距離短縮よりも距離延長に向くタイプが多く、この特性と欧州型ロベルト系ということに期待して評価する。また本馬はこれまで根幹距離のレースのみの使用で結果を出しているが、祖母デアリングハートは芝1800mの非根幹距離のレースで好走が多かった馬にて、本馬は実は非根幹距離適性が高い馬と考えて、このレースの適性は高い馬と考えて評価する。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。軽い先行力、瞬発力勝負の切れ味、指示通りに動く反応の速さが武器で、芝1600m・2000m・2400mと根幹距離の重賞で特に強く、人気馬なら堅実。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。距離延長を不安視されることも多いが、折り合いさえつけば距離はこなし、むしろ1400mや1600mなどの忙しい流れで末脚を溜められなかった時に不発が目立つ。中長距離型が安定しているのは、スローの良馬場で、ハイペースや力のいる馬場は凡走もある。マイラー型は高速馬場の内枠を活かしての先行粘り込みが得意。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

◯オーソリティ・・・オルフェーヴル×シンボリクリスエス=サンデーサイレンス×ロベルト 〔16-a〕
 前走DSC3着(=ドバイ芝2410m)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝2200m戦は初。21年JC2着とGⅠ好走歴がある馬で、非根幹距離は20年1着→21年1着アルゼンチン共和国杯(=東京芝2500m)で好走していて、非根幹距離適性も高い馬。内枠のステイゴールド系ということで、先行脚質なのも考えると好走の可能性が高い馬と考えて、好走に期待する。
 オルフェーヴル産駒はサンデーサイレンス系で、ステイゴールド産駒よりもより長めの中長距離向きで、やや奥手な印象。なのでまだ特徴が少ないので、ステイゴールドの特性を参考に、ステイゴールドは母父ディクタスの特性がでていて、サンデーサイレンスというよりはサッカーボーイに近い特徴があり、夏~秋にかけてよく軌道に乗ることが多い。ディクタスのスタミナ型の特性とまた強敵相手に食い下がる勝負根性は、ステイゴールド産駒の持ち味。1戦燃焼型のタイプも多く、惨敗後から涼しく巻き返す能力も高い。断然人気よりも穴で狙いたいタイプで、人気馬よりもその人気馬をマークする立場の方が好走しやすい。母父シンボリクリスエスはロベルト系で、本格化前までは詰め甘で、持久力とスピードの持続性能に優れていて厳しい流れでこそ本領発揮するが、意外にあっさり強敵相手に凡走する淡泊さも持ち合わせている。2歳~3歳春の時期のロベルト系は全般的に詰め甘なことが多いが、クラシック春シーズンを終えると本格化を始める。またロベルト系は緩い流れよりも、ペースの締まる流れで底力を問われると好走しやすくなる特性もある。特にレコード決着など時計が速くなる厳しい流れで覚醒する。叩き良化型でさらに上昇中はロベルト系の好走ポイント。
 No.〔16〕の牝系は、早い時期から走るのだが3歳春以降に成長を始め、距離が延びて本領発揮が多いステイヤー特性を持つ牝系。叩き良化型も多い。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

▲エフフォーリア・・・エピファネイア×ハーツクライ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔7-f〕
 前走大阪杯9着(=阪神芝2000m:0.7秒差)。阪神芝コースは(0-0-0-1)、芝2200m戦は初。21年皐月賞1着、ダービー2着、天皇賞秋1着、有馬記念1着好走歴がある馬。前走大阪杯は距離短縮での出走で、また有馬記念までの激戦の後の休み明けで集中力が切れていたのだと考えると、距離延長となる今回のステップは反撃可能と考えて期待する。父エピファネイア、母父ハーツクライともに距離延長が得意な血統にて、好走に期待する。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。母父ハーツクライはサンデーサイレンス系で、ハーツクライ自身はサンデーサイレンス×トニービン配合。母父トニービンの不器用さをやや受け継ぐタイプが多く、一瞬でエンジンがかかり加速できる器用さはないが、助走をつけて末脚が全開になりギアが入れば長く良い脚を繰り出す。馬群の外をのびのび走れるコース向き。サンデーサイレンス系としては、ダンスインザダーク産駒に近く、点火しづらい弱点を持ちつつ、嵌れば大仕事という“難儀なステイヤー血統”。ペースが締まるGⅠほど、大駆けが期待できる。また距離が延びて成績が良くなる馬も多く、本質は中距離~クラシックが能力を活かしやすい。牡馬は芝1800m~2600m、牝馬は芝1400m~2000mを中心に走る。後方一気型は展開に左右され、直線だけの勝負や、内しか伸びない馬場は不発多数。スローが苦手なわけではなく、前半じっくり追走して、助走付きのロングスパートが出来れば好走可能。長い直線+剛腕騎手はプラス条件になる。
 No.〔7〕の牝系は、牡馬と互角に戦う牝馬が多く、京都コースや阪神コースでの好走が多い牝系。また距離変更ショックや位置取りショックなどのショックが良く効く特性があり、間隔を詰めた時にも良く好走する。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。

△パンサラッサ・・・ロードカナロア×Montjeu=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-f〕
 前走DTF1着(=ドバイ芝1800m)。阪神芝コースは(1-1-0-3)、芝2200m戦は(0-0-0-1)。非根幹距離の芝1800m重賞の22年中山記念1着、20年ラジオNIKKEI賞2着など非根幹距離適性があり、展開的にも前で勝負ができる馬と考えて、好走に期待して評価する。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父Montjeuはサドラーズウェルズ系で、中長距離の本格化血統。底力を要する厳しい展開やタフな馬場でこそ凄みを発揮する。ただ条件級は詰めが甘く、惜敗を繰り返す。そういった馬はダートに活路を求めると案外走るので、芝からダート替わりの大駆けには注意。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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