天皇賞(春)2010予想
京都10R 天皇賞(春)

影虎
08期 予想歴16年

◎トーセンクラウン
  18着/10人気

○テイエムアンコール11着/8人
▲ジャガーメイル1着/2人


現在1番人気に押されている③フォゲッタブルの順調度の問題もあってか、それぞれ一長一短で五指に余るメンバー構成。

馬券的に絞り辛く点数が多くなってしまいそうで、何かしら焦点を絞る根拠を求めたいところです。血統面でその根拠を求めるとしても、GⅠ馬が1頭しか出走していないという状況を見るに、最早天皇賞・春はGⅠ戦線の中においても価値の低下は否めないところで、ここを勝利したとしても種牡馬としての評価は上がらず、そうなってくると他の中距離GⅠ戦線の適性がイマイチな馬がこのレースを目指すことは必定であり、陣営も距離延長でパフォーマンス向上の期待で参戦させている馬が多く、焦点を絞るまでには至れません。

昨年は⑯マイネルキッツが内枠を利して3200mピッタリ走ったことについて、今回外枠に入ったことが不利を被っている情報も流れています。果たして天皇賞・春において外枠に入るのが本当に大きな不利となるのか。ということを調べてみることにしました。

過去5年で8枠に入って3着以内に入った馬は4頭おり、確率的に特段低いとも思えません。しかもそのうちの2頭はエリモエクスパイアとビッグゴールドで高配当の使者となっています。

となるとマイネルキッツの軽視を含め外枠の馬を嫌う理由にはならないか…と思えますが、この馬券圏内となった4頭は全て前走3コーナー4番手以内で競馬していた馬。強引な判断になりますが前走3コーナー5番手以降で競馬していた馬は1頭も馬券に絡んでいません。

ここから推論しますと、外枠に入ると近走の内容から先行することも出来るような馬でないと、3200mを走る間に被る不利(=距離損)の度合いが非常に大きくなるのではないかと考えられます。

そもそも天皇賞・春は近2走内に先行して好走したような実績が無いと馬券的期待値が下がる傾向があり、特に外枠の場合はその傾向が顕著なようです。ほとんどの馬が距離延長ステップで出走する天皇賞・春は近走にスタートから積極的に前に行くというスタミナを消費する展開を体験しておくことにより、スタートがそれほど速くならない天皇賞・春において前半が苦しくならず、馬の精神状態において後半の踏ん張りに繋がるのではないかと想像してみます。

更に過去の天皇賞・春のメンバー構成はほとんどの馬が近2走内に先行した経験を持って出走していることが多いのですが、今年のメンバーを見てみると、特に上位人気馬を中心に先行した経験を持っている馬が非常に少ない。つまり人気の割に展開待ちの馬が多いと考えられます。

そのようなメンバー構成ですから近走に先行して好走したような経験を持つ馬は更に有利にレースを運ぶことが出来るのではないかと考えます。

そこで本命は⑧トーセンクラウン。血統的にはサドラー×リファールですからスピード面の不安はあるものの4走前にはマイル戦を体験しており、1年前には京王杯SCに出走しています。中山記念は結果的に相当得意と思われる不良馬場でしたがGⅡで5馬身差圧勝はなかなか出来る芸当ではありません。そして前走日経賞では内が有利であった中山芝で全てのコーナーにおいて外側を走るというロスがありながら最後まで食らいつく競馬。最も厳しい競馬を強いられたのはこの馬と考えています。瞬発力勝負は分が悪いということは騎手も承知しているでしょうから坂の下りからのロングスパートに期待します。

2番手は⑩テイエムアンコール。トーセンクラウンにも言えることですが、後方からの競馬をしていた馬が前走は積極的な先行策。このレースへの臨戦過程として望ましいステップであり、やはりドリームジャーニーに勝ったという事実がありながら、この人気。これも同じくトーセンクラウンと似ているところですが、昨年のマイネルキッツのように長距離経験が少ないというのも逆に好材料と捉えます。中山記念のワンツーは心情的にも頑張ってもらいたいと思っています(苦笑。

3番手は⑫ジャガーメイル。昨年よりステップが良化したというのは明らかでしょう。京都記念では現役最強ブエナビスタと半馬身差。この馬は香港に遠征した際にスパニッシュムーンと接戦を演じていますが、スパニッシュムーンはドバイシーマクラシックで3着。つまりジャガーメイルはブエナビスタに対して安定して0.1秒差以内の接戦を演じることが出来る下地があると思われます。ブエナビスタがもしここに出走していれば恐らく1番人気でしょうから、騎手に不安を感じるもののこの人気であれば積極的に買いたいと思います。京都記念では先行する競馬でブエナビスタを負かしに行ったというのも、トーセンクラウンやテイエムアンコールと同様に臨戦過程として望ましいと思います。

4番手は⑦ナムラクレセント。フォゲッタブルをぶっちぎったこともあり、毎日王冠では不利な外枠から4着に好走しており、尚且つ菊花賞、阪神大章典で3着という実績がありながら、人気が無いように思います。この馬も前走先行しているということを強調材料に考えます。

馬連⑧⑩-③⑦⑧⑩⑫⑬の9点を。
⑱ベルウッドローツェはさすがに上がりの脚が乏しいか…と思いますが、今回の出走メンバーの外枠の中で唯一近走先行して好走している実績を持つ馬。母父サクラショウリのナムラクレセントがそれなりに買われているのなら、母父バンブーアトラスのこの馬もそれなりに評価されても良い気がします。2007年の高配当の使者エリモエクスパイアと臨戦過程も酷似しており、クィーンスプマンテの小島茂之調教師。この馬を軸とした馬連は全て万馬券ですから少額で上記の評価した馬に流しておきます。

更に3連単も高配当を期待しまして⑧⑩⑫-⑦⑧⑩⑫⑱-⑦⑧⑩⑫⑱の先行勢でまとめた36点を。


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