天皇賞(春)2010予想
即席メイショウサムソン

KUROSHIMA
08期 予想歴15年

◎トーセンクラウン
  18着/10人気

○ジャミール7着/3人
▲メインストリーム12着/13人
×フォゲッタブル
×マイネルキッツ


 GⅠ馬の出走が1頭ゆえ最初から混戦と読まれている分だけ超の付く波乱もないだろうが、一方で人気馬での決着というのもしっくり来ない。とくれば警戒したいのは昨年のマイネルキッツみたく、長距離で意外性の能力が開花するパターンしかないか。

 波乱だった昨年の1着2着馬は日経賞からのステップ。今年も日経賞に注目すれば、終始外を走りながら好位で最後まで渋太かったトーセンクラウンに食指が動く。キングストレイルが大逃げを打ち、エアシェイディがマクりを打つ展開で逃げ先行馬にとっては決して楽なペースではなかった。もし、道中でうまくインに収まっていれば2着まではあった。そんなレース振りも長距離でバテないステイヤー資質のそれ。

 一方で道悪とはいえ中山記念の勝ち馬で、ブレイク以前は1600M~2000Mでの活躍が目立っていた。スタミナ偏重でもなく中距離向きのスピードを備えているのは良い傾向。オペラハウスにダンシングブレーヴの肌といえば、表向きの話だがメイショウサムソンの姿も重なる。

 ジャミールは出世の過程と相手なりに走る(真剣に走らない?)点が父ステイゴールドともろかぶり。未勝利戦を除くと全て馬券圏内に来ているようにまだ底という底も見せていない。経験のない58キロを懸念する向きもあるが、父が実際にその58キロをこの天皇賞でいきなり克服している。斤量面は決して致命的なネガティブファクターにはならない。

 後方からの直線一気が決まるレースにはまずならないと思うが、長距離戦には適性があると確信しているメインストリームにも注目。ダイヤモンドSはフォゲッタブルへのマークなのか、位置取りを下げ過ぎた幸の明らかなミス騎乗、まともな競馬をしていれば最低でも連対できたと未だに信じている。これは大穴で。

 フォゲッタブルについては「菊花賞2着」「天皇賞春におけるダンスインザダーク産駒の不振」という観点から。特に菊花賞の2着馬は菊花賞当時までにGⅠを制覇していた馬を除くと(ex.スペシャルウィーク)、古馬以降で特に天皇賞春での成績は不振で、総じてGⅠにも手が届かない傾向が目立つ。

 もっとも、リンカーンとアルナスラインが連対を果たしているので絶対に馬券にならない訳ではないが、天皇賞春でGⅠ馬以外の勝ち馬が出ていないことも確か。単勝狙いは少なくともナンセンスで、ましてや1番人気馬なら評価は下げざる得ない。このジンクスを破って勝つことがあれば、それはそれで大した馬という再評価で良いでしょう。

 昨年は12番人気でアッと言わせたマイネルキッツも、古馬になってから重賞初制覇がGⅠ制覇で同一GⅠを連覇というキャリアはやや無理目。何というか、ダイタクヤマトがGⅠ2つは勝てなかったみたいな話かと。


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天皇賞(春)2010回顧
終わってみれば案外納得の結果

KUROSHIMA
08期 予想歴15年

次走狙い:ジャガーメイル
次走狙い:メイショウベルーガ


 ジャガーメイルは過去にキネーンやスミヨン、ルメールを起用しても結果に甘さが残っていたので、ウィリアムスでも正直どんなものかと疑問視していたが、実に完璧なレース運びで殊勲の金星。今回のように道中で力まず折り合いがピッタリつけばGⅠでも勝ち負けできる能力があることは再確認。

 もっとも、ウィリアムスのこれ以上ないほどの好騎乗が演出した勝利だけに、この後コンスタントに実力を発揮してくるかと言われるとそこはちょっと怪しい。また、重賞初勝利=古馬GⅠという特殊な戦歴からも、昨年の覇者マイネルキッツよろしく天皇賞春以外のGⅠでどこまで通用するか、GⅠで地力を信頼するには少し疑問も残る。一方で、勝ちを覚えたことでGⅠ以外なら重賞制覇の目も現実的になってきたとも。

 2着のマイネルキッツは早めスパートも中弛みだったペースを思えば、鞍上の積極策はやはり正解。連覇こそならなかったが、昨年も今年も自力で勝負に行っての1着と2着。ここでGⅠを勝てなかったことでGⅠ2勝目は難しくなったと思うが、連対を果たしたことで、長距離重賞なら胸を張れるだけのれっきとした実績馬に名を連ねた。

 その他、ジャミールはレースの流れに乗れなかったのか、位置取りが後ろ過ぎで万事休す。本命に推したトーセンクラウンは勝負所で他馬を妨害して最下位降着。ただ、妨害がなかったとしても4角の雰囲気では掲示板にも食い込めなかったでしょう。

 唯一まともに予想的中だったのは、1番人気フォゲッタブルの失速。仕上がり面で順調さを欠いた向きもあるが、掲示板まで外したのは案外な話。やはり「その時点でGⅠ未勝利の菊花賞2着馬」というくびきから逃れるだけの地力も足りなかったと判断したい。GⅡGⅢなら普通に巻き返しもあるだろうが、菊花賞の解釈からGⅠで単勝を狙うのだけはナンセンス。

 次走で巻き返しがあるとすれば、淀の芝3200自体が不向きで力を出し切れなかったと思える面々からピックアップ。なかでも、やはり距離が過酷だったと思われる牝馬メイショウベルーガは、もし2400M前後のレースなら10着までは負けなかったはず。個人的には次走で目黒記念を使ってきたら相当楽しみ。


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