阪神JF2022予想
「ペース激化適性」か、「激ペースに対する慣れ」が肝心

夏影
14期 予想歴39年

◎ドゥーラ
  6着/6人気

○ブトンドール10着/7人
▲ムーンプローブ17着/14人
△リバティアイランド1着/1人
×ラヴェル


(能力の高さの判断基準)

・サークルオブライフ

新馬     1800㍍ 6番手 3着 480kg
未勝利    1600㍍ 2番手 1着 472kg ✕

・スタニングローズ

新馬     1400㍍ 3番手 2着 480kg
未勝利    1600㍍ 3番手 1着 478kg ✕
新潟2歳S  1600㍍ 11番手 5着 488kg
サウジRC  1600㍍ 5番手 3着 480kg
デイリー杯  1600㍍ 2番手 5着 474kg
こぶし賞   1600㍍ 3番手 1着 476kg
フラワーC  1800㍍ 3番手 1着 474kg ✕ 

・レシステンシア

新馬     1400㍍ 3番手 1着 490kg
ファンタジー 1400㍍ 2番手 1着 488kg ✕
阪神JF   1600㍍ 1番手 1着 484kg ✕

上記は、サークルオブライフ、スタニングローズ、レシステンシアの戦歴の一部。
レース、距離、4角の位置取り、着順、馬体重の順で記してみた。
「✕」印の付いたレースは「逆ショック」を施しての勝利を表す。
「逆ショック」というのは体力補完とは真逆の行為。
馬体が減って体力補完が欲しいタイミングであるにも関わらず、前走よりも位置取りを上げたり、距離延長などを施して、より大きな体力負荷掛けてしまう行為を指す。
高速馬場や、スローペースなどでは、プラスに作用する事もあるが、基本的にはマイナス要因となる。

逆ショックによる激走が意味するものは…

「前走の敗因は能力面以外の要因である可能性大」という事と、

筋力が落ち、且つ体力負荷が増えているにも関わらずパフォーマンスを上げている事から、
「もともとの能力がずば抜けて高かった可能性大」だという事も言えるのである。

上記に挙げた3頭は良い例であり、今年の札幌2歳Sも同じ理由でドゥーラを本命にした事は記憶に新しい。

全てが全て必ずしもそうとは言い切れないが、良い判断材料にはなる。

(距離経験よりも、ペース激化ステップ適性)

下記は人気ゴケした馬について記したもの。

・2021年 ナミュール

新馬   1600㍍ 前半52.7
赤松賞  1600㍍ 前半47.8

・2019年 リアアメリア 

新馬   1600㍍ 前半49.3
アルテミス1600㍍ 前半48.4

・2017年 ロックディスタウン

新馬   1800㍍ 前半51.2
札幌2歳S1800㍍ 前半49.8

上に挙げた3頭の共通点は、スローの上がり勝負に強い点。
こういったタイプは、緩いペースで脚を矯めるのが得意。
距離延長などの「ペース緩化ステップ」でパフォーマンスを上げやすい。
前走で短距離を使わない限り、このレースは「ペース激化ステップ」となる。
上がり勝負に強いタイプには、忙しいペースを追走する事になり、脚を矯めにくい環境となる。

ロックディスタウンは、距離未経験を言い訳にする事が可能であるが、ナミュールやリアアメリアは距離をしっかり経験した上での凡走である。
距離経験よりも、やはり激化に対する適性を重視すべきであろう。

(まとめ)

狙い目は、1200〜1400㍍の経験がある馬。
もしくは、ペース激化ステップで位置取りを上げてパフォーマンスを上げた馬だ。

◎ドゥーラ

父ドゥラメンテ、母父キングヘイロー

休み明け、「G3→G1」格上げ、「1800→1600㍍」距離短縮、「捲り→差し」位置取りショック。

下記は、これまでの戦歴。
レース、距離、前半5Fのラップ、3角の位置取りである。

新馬   1800㍍ 63.9 6番手
未勝利  1800㍍ 62.2 3番手
札幌2歳 1800㍍ 61.5 4番手

2戦目の未勝利戦は、前半1000㍍が新馬戦よりも1.7秒激化。
本来ならペースに戸惑うステップだが、むしろ位置取りを上げる競馬で結果自体も大幅に上がった。
大幅馬体減での「逆位置取りショック」でもあり、肉体的に非常に辛く感じるタイミングながら、ケチのつけようのない圧勝劇。
この事を高く評価した通り、札幌2歳Sでは能力の高さを証明してくれた。
能力だけでなく、ペース激化に対する適性が高い。

血統面では、主流種牡馬ドゥラメンテに、スピード面で極めて高い影響力を及ぼす「母父キングヘイロー」、母母は短距離重賞勝馬クリスマスを輩出したアラマサスナイパー。
クリスマスは中長距離向け種牡馬バゴ、ステイゴールドといった血を保有しながら、短距離指向を見せたタイプで、この事からもボトムラインの高い影響力を窺い知る事が出来る。

洋芝札幌での活躍からスタミナ色が強いイメージも、実は極めて主流なタイプ。
スピード、体力のバランス申し分なく、ここは勝ち負けと考える。

○ブトンドール

父ビッグアーサー、母父スウィフトカレント

「1400→1600㍍」距離延長

父は短距離馬ビッグアーサーも、全体的にはスタミナ色に強い背景を持つ。
前走は五分のスタート。
"力み感のない走り" で後方に下げ、ラストは大外から雪崩れ込む形。
一歩足りなかった結果になった事からも、もっと距離を延ばして体力を生かしても良さそうな印象を受けた。
この距離で、気持ちもうちょい前目の位置取りでの競馬を見てみたい。

▲ムーンプローブ

父モーリス、母父フジキセキ

「先行→差し」位置取りショック。

下記は、これまでの戦歴。
レース、距離、前半4Fのラップ、3角の位置取りである。

新馬   1600㍍ 47.1 6番手
未勝利  1600㍍ 46.7 3番手
白菊賞  1600㍍ 48.3 2番手

この馬も、ドゥーラと同様にペース激化の未勝利戦で位置取りを上げ勝ち上がっているように、
ペース激化ステップに対する高さを見せる。

△リバティアイランド

父ドゥラメンテ、母父オールアメリカン

✕ラヴェル

スタートに難があり、スピード決着に疑問。
2着リバティアイランドは好スタートから後ろに下げる競馬なのに対し、こちらはスタート出遅れ。
前半47.8のスローの流れにより、追走に苦しまずに済んだ形。
流石にG1ともなると、そんなペースで流れる訳もなく。


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