フェブラリーS2023予想
フェブラリーS エーピーインディ系の好走に期待。

軍神マルス
08期 予想歴25年

◎ドライスタウト
  4着/2人気

○レモンポップ1着/1人
▲レッドルゼル2着/3人
△メイショウハリオ3着/4人


★傾向分析★
2018年 タイム 1’36”0 (良) 1FAve=12.00 3FAve=36.00
テン34.1-中盤24.2(3F換算36.3)-上がり37.7 『前傾』
1着ノンコノユメ・・・トワイニング×アグネスタキオン=フォーティナイナー×サンデーサイレンス 〔6-a〕 14-13
2着ゴールドドリーム・・・ゴールドアリュール×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔5-h〕 10-8
3着インカンテーション・・・シニスターミニスター×Machiavellain=エーピーインディ×ミスプロ 〔22-a〕 7-6

2019年 タイム 1’35”6 (良) 1FAve=11.95 3FAve=35.85
テン35.8-中盤24.4(3F換算36.6)-上がり35.4 『一貫・中弛み』
1着インティ・・・ケイムホーム×Northern Afreet=ミスプロ×ミスプロ 〔4-m〕 1-1
2着ゴールドドリーム・・・ゴールドアリュール×フレンチデピュティ=サンデーサイレンス×ヴァイスリージェント 〔5-h〕 6-6
3着ユラノト・・・キングカメハメハ×フジキセキ=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 6-6

2020年 タイム 1’35”2 (良) 1FAve=11.90 3FAve=35.70
テン34.6-中盤24.1(3F換算36.15)-上がり36.5 『前傾・中弛み』
1着モズアスコット・・・Frankel×ヘネシー=サドラーズウェルズ×ストームバード 〔4-r〕 8-8
2着ケイティブレイブ・・・アドマイヤマックス×サクラローレル=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔1-s〕 9-9
3着サンライズノヴァ・・・ゴールドアリュール×サンダーガルチ=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔7-c〕 12-13

2021年 タイム 1’34”4 (良) 1FAve=11.80 3FAve=35.40
テン34.7-中盤23.8(3F換算35.70)-上がり35.9 『前傾』
1着カフェファラオ・・・American Pharoah×More Than Ready=ミスプロ×ヘイロー 〔1-k〕 3-3
2着エアスピネル・・・キングカメハメハ×サンデーサイレンス=キングマンボ×サンデーサイレンス 〔4-r〕 10-9
3着ワンダーリーデル・・・スタチューオブリバティ×マヤノトップガン=ストームバード×ロベルト 〔12〕 7-4

2022年 タイム 1’33”8 (重) 1FAve11.73 3FAve=35.18
テン34.5-中盤24.7(3F換算37.05)-上がり34.6 『中弛み』
1着カフェファラオ・・・American Pharoah×More Than Ready=ミスプロ×ヘイロー 〔1-k〕 4-3
2着テイエムサウスダン・・・サウスヴィグラス×Langfuhr=フォーティナイナー×ダンチヒ 〔23-b〕 1-1
3着ソダシ・・・クロフネ×キングカメハメハ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔2-w〕 2-2

 流れの基本は、テンよりも上がりがかかる『前傾』になりやすい。
『前傾』・・・逃げ× 先行△ 差し○ 追込◎
好走馬の多くは、先行・差し位置にて展開することが多く、逃げての好走が至難の業。

 血統の傾向は、大系統ターントゥ系(=サンデーサイレンス系・ロベルト系・ヘイロー系)の好走馬が多く、その中でもロベルト系はより好走が多いと感じます。特にブライアンズタイム産駒は相性がよく(=07年2着・08年2着ブルーコンコルドの母父、09年3着シルクシュナイダー、10年1着エスポワールシチー、11年2着フリオーソ・3着バーディバーディなど)、またシンボリクリスエス産駒も好走馬を輩出(=09年1着・10年3着サクセスブロッケン)。
 またゴールドアリュール産駒が非常に良い結果を残していて、出走するなら要注目(=10年1着→13年2着エスポワールシチー、12年2着シルクフォーチュン、14年1着→15年1着コパノリッキー、17年1着→18年2着→19年2着ゴールドドリーム、20年3着サンライズノヴァ)。
 ストームバード系やミスプロ系も好走が多く、ヴァイスリージェント系やエーピーインディ系にも向く傾向にて、締まった流れで踏ん張るようなタイプに向くと考える。

 また好走馬は、芝重賞好走馬が多いというのもポイントと思いますが、近年はこの傾向がやや変わりつつあり(=過去にはヴァーミリアン、シーキングザダイヤ、メイショウボーラー、アドマイヤドン、サイレントディール、アグネスデジタル、トゥザヴィクトリーなど、芝重賞好走馬の好走も多かったが09年以降は純粋にダート重賞実績馬が好走中)。ただし芝マイルGⅠ実績ありの種牡馬は要注意だし、また芝長距離GⅠ好走血統も良く好走していて(=エルコンドルパサー、ブライアンズタイム、母父リアルシャダイ、母父トニービンなど)、スピードだけでなくスタミナも必要な総合的なバランスが要るコースと考えます。

 牝系の傾向は、No.〔1〕〔4〕〔7〕〔9〕が複数好走馬がいます。
分枝記号では、b・c記号馬の好走が多し。

 近年のステップは、前走JCD1着馬が休み明けでも好走(=10年1着エスポワールシチー、11年1着トランセンド、14年3着ベルシャザールなど)。JCD(=阪神D1800mで行われていましたが、14年よりチャンピオンズCに名称変更と中京D1800mにコースも変更)から約3ヶ月以内という間隔が、休み明けでも不利とならない間隔であること、またJCDで好走できる能力はそのまま評価できることが要因なのではないかと考える。ただしこの傾向は、14年からJCD→チャンピオンズCにコースと名称が変わり、15年度は上位好走馬は好走出来ずでしたが、16年はチャンピオンズC2着→フェブラリーS2着ノンコノユメが好走。18年はチャンピオンズC1着→フェブラリーS2着ゴールドドリームが好走。
 また川崎記念(=川崎D2100m)好走からの距離短縮での連続好走が多い傾向(=05年・06年:2着→2着シーキングザダイヤ、09年:3着→1着サクセスブロッケン・1着→3着カネヒキリ、10年:3着→2着テスタマッタ、11年:1着→2着フリオーソ、13年1着→3着ワンダーアキュート、14年1着→2着ホッコータルマエなど)。
 東京大賞典(=大井D2100m)からも好走馬が多く、やはり距離短縮が有効と思われる(=07年1着→2着ブルーコンコルド、08年1着→1着ヴァーミリアン・5着→2着ブルーコンコルド、10年1着→3着サクセスブロッケン、11年3着→3着バーディバーディ、12年2着ワンダーアキュート、13年5着→2着エスポワールシチー、18年7着→3着インカンテーションなど)。
 根岸S(=東京D1400m)からのステップは、好走馬が近年増えてきた傾向(=05年1着メイショウボーラー、07年3着ビッググラス、08年3着ワイルドワンダー、12年1着テスタマッタ・2着シルクフォーチュン、16年1着モーニン、17年2着ベストウォーリア・3着カフジテイク、18年1着ノンコノユメ、19年3着ユラノト、20年1着モズアスコット、21年3着ワンダーリーデルなど)。
 東海S(=中京D1800m)からのステップは、こちらも好走馬が近年増えてきた傾向(=13年1着グレープブランデー、15年1着コパノリッキー・2着インカンテーション、16年3着アスカノロマン、18年1着インティなど)。

 前年の好走馬は着順を下げる傾向(=老馬の法則)も当てはまりますが、リピーターの好走も近年増えていて、好走馬を翌年も狙うのもあり。

 芝からの転戦組は、ダート実績がない馬は上位人気でもあてにならず、基本的に嫌うべきと考えます。

★予想★
フェブラリーSのポイントは、
①流れは『前傾』が基本。逃げ馬の好走は少ないが、先行馬の好走は多い。
②スタミナ型の中距離馬向き。距離短縮となるステップ馬には注目。
③チャンピオンズC好走馬は、休み明けでも好走可能。好走率高し。ただし休み明け実績は良く考えること。
④東京大賞典や川崎記念好走馬も適性高い。チャンピオンズC、東京大賞典、川崎記念の複数好走馬は軸に最適。
⑤根岸S好走馬は3着候補。基本的に距離延長のステップ馬は良くて3着と考えるべし。
⑥東海S好走馬は、距離短縮のステップになるし、前走左回りの中京コースという点が活きやすいと思われ、侮るべからず。
⑦血統は芝長距離GⅠ血統もポイント。
⑧「老馬の法則」が活きやすい。
⑨初ダート馬は人気でも▲以上の評価はしないように注意。
⑩4歳馬は、3歳春の段階で世代トップクラスにいた馬なら、近走不振でも一変する可能性あり。調教等も良く吟味するべし。
⑪5歳馬の好走が多く、5歳馬を中心に考えると良い。
⑫内枠よりも外枠の馬の好走が多い。

◎ドライスタウト・・・シニスターミニスター×アフリート=エーピーインディ×ミスプロ 〔1-l〕
 前走すばるS2着(=中京D1400m:0.1秒差)。東京Dコースは(2-0-0-0)、D1600m戦は初。
 シニスターミニスター産駒はエーピーインディ系で、ダートが主戦場で、牝馬は短距離が中心となり、牡馬は中距離以上で好走が多く、2歳から走るが身が入るのは3歳春以降。穴は距離変更で多く、芝→ダート替わりも注意が必要。東京Dコースが得意。母父アフリートはミスプロ系で、格上相手の番狂わせこそ少ないが、自分の能力を常に引き出す安定感は抜群。特に湿ったダートの1400mでは四の五の言わずに買い。高齢になっても一線級で走る息の長さも自慢どころ。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号lは、クラシックで特注の記号で、能力が高くトップクラスのポテンシャルを秘めていて、成長力も豊富。

○レモンポップ・・・Lemon Drop Kid×Giant's Causeway=キングマンボ×ストームバード 〔2-d〕
 前走根岸S1着(=東京D1400m)。東京Dコースは(7-1-0-0)、D1600m戦は(1-1-0-0)。
 Lemon Drop Kid産駒はキングマンボ系で、キングマンボ系らしく芝中距離のGⅠ馬も出している。ポツリ、ポツリと産駒がGⅠを勝つのもこの父系の特徴。日本でも芝、ダート兼用の中距離血統とする。母父Seattle Slewの影響から1800m&2200mは得意とするところだろう。使われながら力をつけ、2歳よりも3歳、古馬になってから。母父Giant's Causewayはストームバード系で、ハイペースで飛ばしても簡単にバテない先行押し切り型。またストームバード系は、好調期にまとめて稼ぐ短期集中型が多く、2~3歳戦で好走できるスピードと完成度の高さがある。好調期には連続好走を続けるのだが、不調期になると崩れ好走できなくなるのがストームバード系。
 No.〔2〕の牝系は、2歳戦から走れる仕上がりの早さとクラシックでも好走する成長能力を有した牝系。古馬での成長力も豊富。直線の長いコースでの末脚勝負に強い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

▲レッドルゼル・・・ロードカナロア×フレンチデピュティ=キングマンボ×ヴァイスリージェント 〔1-s〕
 前走JBC4着(=盛岡D1200m:0.7秒差)。東京Dコースは(2-1-0-2)、D1600m戦は(0-0-0-2)。
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父フレンチデピュティはヴァイスリージェント系で、セカンドステージが存在する芝・ダート兼用タイプ。鮮度や勢いが好走に重要なポイントで、好走中なら馬体重がポイントになる。使い詰めると馬体重が減りやすい傾向があり、パフォーマンスが低下する。距離の守備範囲は広いが、牡馬は1600m以上、牝馬は1600m以下の勝ち鞍が中心。芝・ダート兼用型のため、“時計のかかる芝”や“時計の速いダート”が得意で、芝もダートも重馬場を得意とする。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。3歳秋~4歳前半は充実期で、古馬になると緩やかに成長する。分枝記号sは、立ち回りが上手く、スローの上がり勝負で強い。上級クラスでは展開利が必要。

△メイショウハリオ・・・パイロ×マンハッタンカフェ=エーピーインディ×サンデーサイレンス 〔A4〕
 前走東京大賞典3着(=大井D2000m:0.8秒差)。東京Dコースは(1-0-0-0)、D1600m戦は(1-0-0-0)。
 パイロ産駒はエーピーインディ系で、激しい気性の馬が多く、気分よくハナを切れた時や、外めの枠から出て揉まれない時に、高い能力を発揮する。データを合計すると、外枠が少し上という程度に落ち着くが、二桁馬番しか走らない馬や、凡走後の外枠替わりで変わり身を見せる馬など「外枠のパイロ」は数字以上の破壊力がある。逆に逃げ馬には内枠が向く馬がいるので、枠順を重要チェック項目にすべし。芝スタートのダートが苦手な馬も見かけるので、 これも観察項目。同系のシニスターミニスターは堅実だが、振り幅が大きいのがパイロ。脚抜きの良い馬場での好走が多く、全般に軽いダート向き。牝馬はD1400mとD1200mで稼ぐ。先行馬が押し切りやすいD1700mの勝率はD1800mよりずっと高く、回収率が高いのは東京D1600m。条件戦レベルでは、これらの単勝がおいしい。勝利の90%以上はダートで、2歳から走る早熟性とスピードを持ち、芝の2歳Sでたまに穴をあけたり、芝馬も少々。人気薄の好走は、休み明け初戦か、2戦目の変わり身。気性の勝ったスピードタイプによく見られる傾向で、リフレッシュした後の数戦が勝負。母父マンハッタンカフェはスタミナ型サンデーサイレンス系で、ステイヤータイプだが素軽い先行力を持ち、難儀な不発が少ない堅実さが特徴で、前半に脚を溜めれば鋭い瞬発力も使える。また道悪の成績が良く、パンパンの良馬場よりも多少時計の掛かる馬場向き。丈夫さが取り柄で、詰まったローテーションや高齢馬が穴をあける。
 No.〔A4〕の牝系は、米国のファミリーで、高速決着は得意だが、メリハリある流れが苦手。体力はあり、シーズンオフは得意な牝系。


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