スプリングS2023予想
スプリングS 欧州型の要素を重視。

軍神マルス
08期 予想歴25年

◎ホウオウビスケッツ
  2着/3人気

○ベラジオオペラ1着/2人
▲セブンマジシャン6着/1人
△パクスオトマニカ5着/6人


★傾向分析★
2018年 タイム 1’48”1 (良) 1FAve=12.01 3FAve=36.03
テン35.6-中盤36.1-上がり36.4 『前傾』
1着ステルヴィオ・・・ロードカナロア×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔11-c〕 7-6
2着エポカドーロ・・・オルフェーヴル×フォーティナイナー=サンデーサイレンス×フォーティナイナー 〔1-l〕 2-2
3着マイネルファンロン・・・ステイゴールド×ロージズインメイ=サンデーサイレンス×ヘイロー 〔6-b〕 4-3

2019年 タイム 1’47”8 (良) 1FAve=11.98 3FAve=35.93
テン35.8-中盤36.3-上がり35.7 『一貫』
1着エメラルファイト・・・クロフネ×スペシャルウィーク=ヴァイスリージェント×サンデーサイレンス 〔4-g〕 7-4
2着ファンタジスト・・・ロードカナロア×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔16-g〕 11-8
3着ディキシーナイト・・・ダイワメジャー×ホワイトマズル=サンデーサイレンス×リファール 〔19〕 4-2

2020年 タイム 1’49”8 (良) 1FAve=12.20 3FAve=36.60
テン37.5-中盤38.0-上がり34.3 『加速・中弛み』
1着ガロアクリーク・・・キンシャサノキセキ×Kingmambo=サンデーサイレンス×キングマンボ 〔22-d〕 7-4
2着ヴェルトライゼンデ・・・ドリームジャーニー×Acatenango=サンデーサイレンス×ハンプトン 〔3-d〕 4-4
3着サクセッション・・・キングカメハメハ×ディクタット=キングマンボ×マッチェム 〔2-n〕 8-4

2021年 タイム 1’52”0 (重) 1FAve=12.44 3FAve=37.33
テン37.2-中盤37.8-上がり37.0 『一貫・中弛み』
1着ヴィクティファルス・・・ハーツクライ×Galileo=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔13-b〕 9-9
2着アサマノイタズラ・・・ヴィクトワールピサ×キングヘイロー=サンデーサイレンス×リファール 〔9-h〕 6-2
3着ボーデン・・・ハービンジャー×キングカメハメハ=ダンチヒ×キングマンボ 〔8-f〕 4-5

2022年 タイム 1’48”4 (良) 1FAve12.04 3FAve=36.13
テン36.7-中盤36.4-上がり35.3 『加速』
1着ビーアストニッシド・・・アメリカンペイトリオット×ネオユニヴァース=ダンチヒ×サンデーサイレンス 〔7-c〕 1-1
2着アライバル・・・ハービンジャー×ディープインパクト=ダンチヒ×ディープインパクト 〔不明〕 2-2
3着サトノヘリオス・・・エピファネイア×サンデーサイレンス=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-r〕 7-6

 中山芝1800mのらしく、中盤が弛まない厳しい流れになりやすく、『前傾』や『一貫』といった流れになりやすい重賞。牝馬のフラワーCや中山牝馬Sでは『中弛み』の流れになることも多いが、この重賞は弛みにくくきつい流れで底力が問われることが多いと考える。20年は弛んだ流れとなってはいるが、本来は厳しい流れになりやすい。そのため逃げ馬にはきつい流れなのだが、直後につけた4コーナー2・3番手の馬が良く好走している傾向がある。

 血統の傾向は、サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系に向く感じです。持続型の流れになりやすいこともあり、欧州型のノーザンダンサー系やロベルト系、グレイソヴリン系・レッドゴッド系の大系統ナスルーラ系も好走する傾向に思えます。近年はキングマンボ系も好走多し。全般的にスタミナ型に向くといってよいと思います。

 ステップの傾向は、前走きさらぎ賞好走馬が最良のステップ。過去に好走馬は多く(=04年1着ブラックタイド、06年1着メイショウサムソン、08年1着スマイルジャック、13年2着タマモベストプレイなど)、好走の確率が高いと考えます。きさらぎ賞好走馬は後にダービーや菊花賞で好走することが多く、スタミナ型の証明がされているので、現時点での完成度と適性が嵌りやすいのかもしれません。
 また前走共同通信杯好走馬(=06年2着フサイチリシャール、07年1着フライングアップル、08年3着ショウナンアルバ、10年1着アリゼオ、12年2着ディープブリランテ、15年2着リアルスティールなど)も好走が多い。中山好走歴があるならば好走確率は高いと考えます。
 前走朝日杯FS好走馬も近年では好走が多く(=09年3着フィフスペトル、10年3着ローズキングダム、13年1着ロゴタイプ、14年2着アジアエクスプレス、15年3着ダノンプラチナ、18年1着ステルヴィオなど)、GⅠ好走している能力の高さと完成度の高さで好走しやすいのではないか?と考えます。ただ休み明けとなる分、やや割引は必要かも。

★予想★
スプリングSのポイントは、
①中盤の弛みにくい流れで、締まったペースになりやすい。逃げ馬には厳しいが、その直後2・3番手に位置する馬の好走が多い。
②スタミナ型サンデーサイレンス系の好走が多い。
③欧州スタミナ型血統(=大系統ノーザンダンサー系:ニジンスキー系やサドラーズウェルズ系など、大系統ナスルーラ系:グレイソヴリン系やレッドゴッド系など、ロベルト系なども)に向く。サンデーサイレンス系×大系統ノーザンダンサー系配合馬には注目。
④きさらぎ賞好走馬の好走が多く、信頼性は高い。
⑤朝日杯FS好走馬も、休み明けでの好走が多い。
⑥共同通信杯好走馬も好走が多く、中山芝コース実績があればなお良い。
⑦1着にはオープン・重賞好走実績のある馬が好走しやすく、2・3着なら条件戦好走馬も好走は可能。どちらかというと実績重視の方が良い。
⑧馬体重480㎏以上の馬に注目。520kgを超えた馬も好走が多い。

◎ホウオウビスケッツ・・・マインドユアビスケット×ルーラーシップ=ヴァイスリージェント×キングマンボ 〔22-d〕
 マインドユアビスケット産駒はヴァイスリージェント系で、ストームバード系のドレフォンと似ていて、芝、ダートとも短距離から中距離まで勝ち馬を輩出し、全体的に異系色が濃い血統という共通点がある。脚質にも幅がある。適距離はマイル以下だろうが、ドレフォン産駒同様に中距離でも注意を怠らないことが肝要。母父ルーラーシップはキングマンボ系で、距離適性はキングカメハメハ産駒よりは適距離はやや長めで、芝1800m以上で本領を発揮し、ステイヤー型。忙しい距離には向かず、芝1400~1600mの1番人気は大不振で、消しどころ。牝馬ならそのうち上級マイラーも出るだろうが、基本的に忙しい競馬や、高速馬場の人気馬はアテにならない。逆に言えば、芝1600mで強い勝ち方のできる馬は注目の価値あり。父キングカメハメハよりも母父トニービンの影響を強く感じさせ、いい脚を長く使えるのが最大の長所。ロングスパート勝負に強い反面、一瞬の脚の勝負には脆い。重賞の3着の多さも特徴で、末脚の鋭さはいまいち。相手が強くても弱くても3着という、長所なのか、短所なのか。上がりの速くない芝2000m重賞も合う。キングカメハメハ産駒が、芝・ダート問わず、短距離~長距離まで活躍馬を出しているように、同様に万能性があり、バラエティに富む。コースは現状、京都芝、中山芝の連対率が高いが、それより展開を重視するべき。スローで不発だった差し馬を、長い直線替わりや、外伸び馬場で狙い撃ち。
 No.〔22〕の牝系は、タフでスピードとスタミナに優れた牝系。消耗戦を前々にて踏ん張るタイプが多く、ペースが上がる締まった流れに向く。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

○ベラジオオペラ・・・ロードカナロア×ハービンジャー=キングマンボ×ダンチヒ 〔4-r〕
 ロードカナロア産駒はキングマンボ系で、スピードと仕上がりの早さを有している。意外と短距離では勝ち馬は出ず、芝1600mで好調。ストームキャット系も内包しているため、高速タイムやハイペースも苦にしない。ダイワメジャー産駒のように、スピード持続型とスロー瞬発型の見分けが馬券のカギを握りそうで、得意とするペース、得意とする上がりを個々の馬で見つけたい。ダートも走り、脚抜きのいい馬場はプラス。母父ハービンジャーはダンチヒ系で、得意コースに特徴が出ていて、洋芝の札幌芝1800m、内回り急坂の中山芝2000mや阪神芝2000mと、欧州血統らしく切れ味勝負になりにくい舞台が並ぶ。上がり33〜34秒台の鋭い脚を使う馬も珍しくないため、凡庸な欧州ジリ脚血統とは違う様子。スローの新馬をあっさり勝ち上がった後、格上げ戦のペースアップや距離短縮に適応出来ず、不発に終わる馬も多数。1番人気では、芝1800m以上なら抜群に安定するが、1600m以下なら危ない。前半ゆっくりなら大丈夫、前半速いと危ないという言い方も可能。距離延長は歓迎で、多分ベストはスローの長距離。
 No.〔4〕の牝系は、2歳時にも好走可能だが、3歳春から力をつけてクラシックでも好走することの多い牝系。成長能力に優れ、スタミナも豊富。2歳時はもともとの素質で走る感じだが、3歳春シーズンになると実が入り始める。分枝記号rは、あらゆる条件を平均的にこなすタイプ。様々な経験が活きやすいタイプでもある。

▲セブンマジシャン・・・ジャスタウェイ×メイショウサムソン=サンデーサイレンス×サドラーズウェルズ 〔20-a〕
 ジャスタウェイ産駒はサンデーサイレンス系で、父ハーツクライと比較すると、ハーツクライ産駒は加速に時間がかかり長い直線を得意としているのに対し、ジャスタウェイ産駒はさっと動けて、内回りや短い直線の良績が多め。そのため人気馬の難儀な凡走や、展開がハマった時だけ激走するような“波”はハーツクライ産駒よりも小さい。なかでも芝2000mと1800mの1番人気は信頼度が高く、連軸向き。左回りの中京や新潟の成績が良く、ハーツクライや内包しているトニービン譲りの特性も有している。米国のダート血統ワイルドアゲインの血を持つせいか、東京D1400m、D1600mが合うようで、ダートも走れる産駒もでている。ダート寄りの適性を持つ分、力のいる馬場の方が向く芝馬も多くなりそうで、芝の重馬場には高い適性を示している。母父メイショウサムソンはサドラーズウェルズ系で、小回りの中距離を得意とし、3コーナーから仕掛けても持続する末脚を駆使して勝利を積み重ねる。牡馬は1800mより2000mがより良く、牝馬は1800m、2000mとも遜色なし。本格的欧州血統だけにスタミナはいっぱい。2400m以上も問題なく、消耗戦にでもなれば、それこそ独壇場。高齢になっての衰えは少なく、むしろ年を重ねるごとに熟成が進む年代物ウイスキーの趣がある。展開、馬場状態さえ合えば格上げ初戦でも難なく突破する。穴は距離延長。中央からローカル替わりも注意。
 No.〔20〕の牝系は、2歳戦から走れて仕上がりは早いが、古馬になりもう一皮向ける成長力を有す牝系。人気では詰めが甘く、脇役にての好走が多い牝系でもある。小回りコースは得意だが底力はなく、近年は苦戦傾向にある。分枝記号aは、気性的に素直なタイプが多く、また父親よりもスケールが小さくなる傾向。

△パクスオトマニカ・・・ヴィクトワールピサ×ディープインパクト=サンデーサイレンス×ディープインパクト 〔8-g〕
 ヴィクトワールピサ産駒はサンデーサイレンス系で、ネオユニヴァース産駒同様にややパワー寄りの中長距離型で、速い上がりも繰り出せるタイプ。ネオユニヴァース産駒は「レースにに使えば使うほど気性が難しくなる」と言われ、活躍時期の早さも特徴。同じような傾向が出るかもしれない点は注意が必要。ダートも走り、時計のかかる馬場は合うはず。母父ディープインパクトはディープインパクト系で、広いコースで加速をつけながら全開になる末脚が武器で、スローで脚を溜めてキレキレの瞬発力を繰り出す。一瞬でトップスピードに乗れるタイプと点火に時間がかかるタイプがいて、前者は馬体重が軽い馬、後者は馬体重の重い馬が多い。それから母系がスピード型だと一瞬の反応が速く、母系がスタミナ型だとトップスピードに乗るまで時間を要する。また道中が速いペースだと脚をなし崩しに使わされて末脚が鈍るので、距離短縮の速い流れの時には過信禁物。逆に距離延長で緩い流れとなるときには狙い目。スローでしか好走歴のない馬の距離短縮時は、疑って掛かる方が良い。ゆったりローテーションに強く、間隔が詰まるのも良くない。
 No.〔8〕の牝系は、2歳~3歳春シーズンも好走は可能だが人気の時には詰めが甘い特性があり、本領発揮は3歳秋以降で、古馬で真価を発揮するタイプが多い。叩き良化型で、高速時計にも強い。分枝記号gは、パワータイプが多く雨も苦にしないが、不器用なタイプも多く厳しい流れで力を発揮する。


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