函館記念2023予想
今年も「死のステップ」を踏んだ実力馬が参戦

夏影
14期 予想歴40年

◎ブローザホーン
  3着/2人気

○ユニコーンライオン12着/8人
×アラタ
×キングオブドラゴン


「『巴賞勝ち』かヤバい理由」

 この函館記念には、知る人ぞ知る「死のステップ」が存在する。それはステップレースである「巴賞」を前走で勝つ事。
 それこそ、スズカデヴィアス(京都記念2着、新潟大賞典勝馬)や、エアソミュール(後に毎日王冠勝利)といった明らかな実力上位馬であっても例外ではない。

2022年 ホウオウピースフル 不出走
2021年 サトノエルドール  8番人気5着
2020年 トーラスジェミニ  5番人気4着
2019年 スズカテヴィアス  11番人気16着
2018年 ナイトオブナイツ  6番人気8着
2017年 サトノアレス    1番人気6着
2016年 レッドレイヴン   2番人気9着
2015年 マイネルミラノ   2番人気8着
2014年 アルマティコ    不出走
2013年 エアソミュール   1番人気10着

 マイネルミラノは、2015年にこの「死のステップ」に挑み撃沈、皮肉な事に「死のステップ」を避けた翌年に勝利。

2015年勝馬 マイネルミラノ
2015年 巴賞1着→    2番人気8着
2016年 エプソムC3着→ 3番人気1着

 何も巴賞そのものが「死のステップ」ではない。「巴賞を勝つ」事こそが死のステップなのである。下記のように、巴賞を負けた馬で巻き返した馬は存在する。

2019年勝馬 マイスタイル
巴賞9着→ 1番人気1着

 何故「巴賞勝ちがマズい」のかと言えば、答は簡単で「疲労」が関与しているからだ。
 巴賞で実力を出し切った後、中1週で疲労が癒えぬ状態で「OP→G3」格上げ、「1800→2000㍍」距離延長という「楽→苦」ステップを挑む事になる。
 逆にマイスタイルのように、巴賞9着と全く実力を発揮出来ていない状態であれば、疲労も考え難く巻き返しも可能なのだ。
 マイネルミラノは巴賞で頑張り疲労を残し、その年の函館記念落としたが、翌年その教訓を活かしレース間隔を開けてリベンジしている。

 いくら勝てる実力があろうと馬も生き物、疲労には勝てないのである。

「注目馬」

 ローシャムパークは、前々走重馬場で人気ゴケ、前走は府中で1800㍍を1.45.1で走破、33.3の速い上がりを出し勝利している。
スピード色が問われる競馬向きの反応を見せ、洋芝適性に疑問。
 上がり馬ならば、前走重馬場で圧勝し、力の要る馬場に適性を示したブローザホーンに触手が動く。
 実力どころならば、ユニコーンライオンだろう。
斤量は実力の証であり、ここ4戦と違い、今回は出走馬の力量がガクンと下がるタイミング。
 前々走は道悪で行われたオーストラリアのG1レースで、今回と同じ59kgを背負っての5着と健闘している。いくら何でも、7番人気はない。

「結論」

◎ブローザホーン

(血統)
父エピファネイア
母父デュランダル

(オプション)
「2200→2000」距離短縮、「3勝→G3」格上げ、「56→55kg」斤量減、「先行→差し」位置取りショック、多頭数内枠、生涯初重賞。

 デビューから馬体が増えて来ないように、体力面に難のあるタイプ。裏を返せば精神依存度の高いタイプでもある。
 今回は体力補完要素多く体力的弱点を補え、且つ格上げ等精神力を煽る要素もあり、ベストとも言えるタイミング。
 前走圧勝で、ストレス無くモチベーションも高い状態。
 すんなり3連勝と考える。

○ユニコーンライオン

(血統)
父ノーネイネヴァー
母父ハイシャパラル

(オプション)
「G1→G3」格下げ、「2000→2200→2000」バウンド距離短縮。

前走との比較で、メンバーが一気に弱くなり「苦→楽」感を強く感じるタイミング。

✕アラタ

 今年の「死のステップ」該当馬。

✕キングオブドラゴン

 精神依存度の高い馬で、外枠では厳しいし、休み明けよりは叩いてからのタイプ。

「馬券」

単勝  8,2
ワイド 2−8


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