京都大賞典2023予想
意外と洋芝の影響が強かった京都コース

夏影
14期 予想歴40年

◎ビッグリボン
  8着/7人気

○ブローザホーン
▲アフリカンゴールド5着/10人
△ボッケリーニ2着/3人
×ディープボンド


 2日間京都の開幕競馬を見て来たが、印象としては思った以上に「オーバーシードの影響が強いなぁ…」という事。

 土曜10R長岡京Sでは、前半33.8→後半34.9、とてつもないハイペースだった訳ではないにも関わらず、後半はかなり1秒以上ラップが落ち、差し競馬にはなったが、最速上がりが全くアドバンテージになっていない。

 土曜9R宝ケ池特別では、上がりの競馬にはなったものの、古馬の2勝クラスで前半60.5秒は、いくら何でも超どスローだし、全体時計も平凡。スピードを生かしたければ、ここまでペースを落とす必要があるという事だろう。

 高速前残りでもなければ高速差し馬場でもなく、摩擦が高く速度差が付きにくい馬場状態のように思われる。
 土曜日の長岡京Sにしても、日曜のオパールSにしても、バリバリのスプリント血統馬ではなく、全て長目の距離に適性を持つような血統背景を持つ馬が馬券を独占しており、ゴール前の踏ん張りがかなり問われている印象だ。
 減速しやすい馬場故に、惰性競馬は通用せず、逆に末脚のスピードを生かすのであれば、大袈裟なくらいペースを下げなければない。位置取りを下げて体力を温存しようもなら、結局追って届かずになりやすい。
 
 日曜京都9R清滝特別は、良い参考レースになりそうだ。
 前半1000㍍が60.4、2000㍍が2.00.3と、1ハロン当たりほぼ12秒平均に近いペースで流れ、しかも、前半60.4→後半59.3と後傾気味。そして勝ち時計は2.12.0と、2勝クラスではなかなかの時計が出ている。
 スピードは出にくいものの、走りやすい開幕馬場なのでスピード不足やコースロスはやはりネックになるだろう。
 馬券に絡んだ3頭は、いずれもトニービンの血を持ち、ほぼヨーロッパ色一色に近い、血統背景を持っていた。
 トニービンやステイゴールドなどのような、フランス色の強い血に注目したい。

 総合的な力量が問われそうで、2000㍍の重賞レースで、勝負所で射程圏にポジションを押し上げられるだけの体力とスピードは欲しい。

 適性にしても、能力にしても、レース環境からしても、本来なら本来ならヴェラアズール中心も、状態面に問題あり。ここは、調子の良い2頭の適性馬に注目。

◎ビッグリボン

(血統)
父ルーラーシップ
母父ディープインパクト

(オプション)
生涯初牡馬混合重賞、多頭数、「G3→G2」格上げ、「2000→2400㍍」距離延長、「小回り→広いコース」。

 兄キセキは母母の影響強く性格的にキツいタイプだったが、こちらはルーラーシップ寄りな性格に出ており、体力ゴリ押しで前を飲み込むような競馬がベスト。おそらく、エリザベス女王杯では最有力候補の1頭になる存在だろう。

 「牝馬の体力系が牡馬に入って?」という疑問はあるが、牡馬顔負けの馬格と、「充実期+フレッシュさ」と圧倒的な精神的アドバンテージを持った状態。
 状態面で他を圧倒出来ると考える。
 逆に牡馬で同様の勢いがありそうなのはブローザホーンくらいなものだろう。
 ここ2戦後方からジョジ押し上げる競馬をしているように、力はあるがテンがちょっと弱いので、距離延長はプラスに働くはず。

○ブローザホーン

(血統)
父エピファネイア
母父デュランダル

(オプション)
多頭数内枠、「OP→G2」格上げ、「2000→2600→2400」バウンド距離短縮、「追込→先行→差し」バウンド位置取りショック。

 高速馬場ならば、キリ馬に指名するつもりだったが、摩擦のある馬場状態なら、逆にこの馬の精神力やステップがものを言う。
 馬格のない牡馬ながら、中長距離競馬で良い競馬を続けているように、とにかく競馬に集中出来ている状態。
 今回は体力補完要素が高い上に、集中力を生かせるレース環境だ。
 勝つ確率から言えばビッグリボンに軍配が上がるも、馬券に絡む確率から言えばこちらが上だろう。
 単勝、連単ではなく、ワイドや連複系の軸として攻めてみても面白いだろう。

▲アフリカンゴールド

(血統)
父ステイゴールド
母父ゴーンウエスト

(オプション)
「3200→2000→2400㍍」バウンド距離延長、前走逃げられなかった逃げ馬、「洋芝→高速馬場」。

 昨年の京都記念で解説したかと思うが、この馬はゆったりと流れる後傾ラップを好み、余力を残し、終いが減速しないような環境を好む。ステイゴールド産駒で意外にフランス色の強いタイプ。
 開幕週であるがゆえに、前半60秒フラットのペースで逃げても、レース後半にスピードが上げる事ができ、ラストもスピードが落ちない…なんていう事も十分にある得る話で、それすなわち、この馬の勝ちパターンとなる。
 前走洋芝の競馬で逃げる事が叶わなかった事もあり、実は今回「苦→楽」的要素が多いタイミング。

△ボッケリーニ
▽ヒートオンビート

✕ディープボンド
 終いが止まる競馬になってなんぼ?の馬。
 スロー濃厚の競馬で果たして。

馬券

単勝、連単はビッグリボン、ワイドはブローザから。

単勝
9、12

ワイド

1流し、→9、12、6

3連単

9→1→□流し、→12、6、10
9→□→1流し、→12、6、10


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