アルテミスS2023予想
馬体の大きさは完成度と関連が深い

夏影
14期 予想歴40年

◎エリカリーシャン
  7着/7人気

○ショウナンマヌエラ5着/6人
▲ライトバック4着/3人
△チェルヴィニア1着/1人


 小学校の高学年で、たまに身長が170㌢以上あるような子供がいたりする。そういう子供は、得てして身体能力の高さを武器にし、スポーツ万能だったりする。
 しかし高校生にもなると、他の子供も身体が大きくなり、体力的アドバンテージが無くなっていく。
 更に成長を遂げプロのスポーツで活躍出来る人間もいる一方、成長が止まり人並みの人間になり下がるパターンも多い。
 その傾向は、何も人間の子供に限った事ではない。特にその傾向が顕著なのは、このアルテミスSだ。
 過去5年で450kg未満の馬体重の馬が馬券に絡んだのは、15頭中でテンハッピーローズ(2020年3着)ただ1頭のみ。
 過去の好走馬のうち、3歳秋以降も活躍出来たのは約半数くらい。
 残りの半数は、他馬に成長が追いつかれ体力的アドバンテージが無くなると共に脱落していったという事である。
 馬体の大きさは、完成度と関連が深いのだ。

「過去5年の好走馬と馬体重。」

2022年
ラヴェル      452
リバティアイランド 468
アリスヴェリテ   454

2021年
サークルオブライフ 478
ベルクレスタ    468
シゲルイワイザケ  488

2020年
ソダシ       476
ククナ       450
テンハッピーローズ 438

2019年
リアアメリア    482
サンクテュエール  454
ビッククインバイオ 476

2018年
シェーングランツ  474
ビーチサンバ    468
エールヴォア    500

◎エリカリーシャン

(血統)
父エピファネイア
母父ダイワメジャー

 近年同レースと相性の良いエピファネイア産駒。2021年は1着サークルオブライフ3着シゲルイワイザケ、2020年は3着にテンハッピーローズと馬券に絡んでいる。
 母父は仕上がり早で、スピードの裏付けにもなるダイワメジャー。
 デビュー戦がスローの流れに持ち込んでの逃げであることからも、気の良いタイプで且つ体力の完成度の高さも窺える。

 前走は後傾ラップの競馬で、ラスト3ハロンが、11.6→11.3→12.0。矯めが利き、しっかり弾けている。おそらく、差しに回ればもっとキレる脚を使うはずだ。
 5着馬が未勝利勝ち、2着馬も連続2着と未勝利脱出まであと一歩。相手のレベルは決して低くないし、そんな相手に終い突き放す内容を見せている事から、力は十分にあると考える。

 前走の競馬内容から、距離短縮や位置取りショックの体力補完も期待出来る。今回は差す競馬を見てみたい。

 天皇賞秋は馬券的な旨味が薄いので、今週は土曜重賞で楽しみたい。

○ショウナンマヌエラ

(血統)
父ジャスタウェイ
母父シンボリクリスエス

 重賞を逃げ粘って2着用なのだから、本来ならもっと人気になっても良いものだが…
 前走はメンバー強化での逃げで、本来「楽→苦」のステップ。それを克服しての2着で、本来評価に値する激走だ。

 全体的にはアメリカ色の強い血統背景を持ち、前向きさがあるのは当然。母父は馬格があるアメリカ産馬で、体力的完成度の高い産駒が出てもおかしくない。
母系を辿るとダイワスカーレットの母スカーレットインクに辿り着く牝系。父ジャスタウェイのスピード色強化されており、レースっ振りを見ても血統で想定出来る内容。新潟2歳Sをフロック視するのはどんなものか?

▲ライトバック

(血統)
父キズナ
母父イクシードアンドエクセル

 前走はスローの上がり勝負によるものだけにあまり評価に値出来ないが、スピードの高さは評価して良い。

 キズナ産駒の牝馬は、ストームキャットの影響を受けるパターンも多く、ソングラインやマルターズディオサ、ファインルージュのようなスピードのある産駒も多い。
 母父はオーストラリアのスプリントチャンピオン。産駒にはマウジやエクセレブレーションのようなマイルG1で活躍する馬や、アウトストリップやミスチーフマジックのように2歳G1の勝馬を輩出。スピードがある産駒や、仕上がり早の産駒も多く見受けられる。

△チェルヴィニア

(血統)
父ハービンジャー
母父キングカメハメハ

 血統と前走の勝ち時計の良さ、圧勝劇が評価され過剰人気のような気も。
 
 夢を壊すような事を言えば、当時は高速馬場で、3歳未勝利戦でも1.46.6という時計が出ている。1.46.9という時計はこの3歳未勝利戦では5着に相当する時計。

 この日から約2ヶ月半ほどが経つが、チェルヴィニアと一緒に2歳未勝利戦に出走していた各馬全てが、未だ初勝利を飾れていない。
 先行して圧勝した事自体は高く評価するが、相手レベルに問題があった事は否めない。
 前走はステップ的に、後の重賞2着馬相手に負けた後の、「相手弱化で勝った」という形。今回は逆に相手強化になる。

 ノッキングポイントの半妹というのも人気の一因ではあるが、仕上がり早やスピードの裏付けとなる要因になるような血は見当たらない。
 ハービンジャー産駒で比較的早い時期から活躍していた馬と言えばナミュールを思い出すが、ナミュールは母父がダイワメジャー、母母父がフレンチデピュティである事が、スピードと仕上がり早の大きな要因になっている。

 馬格があり先行して圧勝なのだから、それなりに体力があるのは理解できるので、捨て切れない部分はあるが、取り立てて大きな評価を与えるほどのものでもないと考える。

馬券

単勝
7、2

ワイド
7、2、1ボックス

3連複
1−2−7


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