日本ダービー2010予想
結果は馬場次第なんでしょう

KUROSHIMA
08期 予想歴15年

◎ヴィクトワールピサ
  3着/1人気

○ゲシュタルト4着/12人
▲エイシンフラッシュ1着/7人
×ペルーサ
×ルーラーシップ


 皐月賞を振り返ると、中間の天候不良の影響が多少残ったやや重馬場で、前半3F35.4、上がり3F35.9で全体的に息を入れにくい展開でレースが進んだ。上位3着を占めたのは差し追込で、結果的に先行好位勢には厳しい競馬に。ただ、ラップの緩急から明らかに前崩れを示すような傾向も特にはなし。先行好位で失速した馬の巻き返しを狙いたくはなるが、同時に上位馬の評価を落とすこともできないレースだった。

 一方、東京に開催が移ると各ステップでは高速決着ばかりが目についた。青葉賞では1.24.3、プリンシパルSで1.59.1、NHKマイルではハイペースの援軍もあり1.31.4の日本レコード。いずれも勝ち馬の強さが際立っていたのは事実。時計面と勝ち方では皐月賞ステップ組よりも強烈な印象を残した馬が多かった。ただ、速い時計が出やすい東京芝が勝ち馬のパフォーマンスに派手さを加えている面もどこか拭えなかった。

 パンパンの良、しかも高速馬場でダービーを迎えるのであれば、当然前開催の東京で能力を発揮している馬を無視して予想はできないのだが、週末の天気を確認すると、ダービー当日の東京は降水確率40%、前日では50%。荒天とまではいかないが、多少のお湿り程度はありそうな様子。先週の道悪競馬の影響も皆無ではないだろうし、Cコースに替ってもこれまでの高速馬場に多少の歯止めはかかるケースも考えられる。

 前開催とは少し馬場の傾向も変わることを見込んで、ペルーサ、ルーラーシップ、ダノンシャンティ、前走東京で好走している馬にあえて目をつぶる戦略で攻めてみたい。

 ◎はヴィクトワールピサ。支持の高さの割に派手なスピードや末脚の持ち主ではないと思うが、弥生賞や皐月賞では直線で内を突いてみたり、レース中で動く控えるのオンオフがしっかりしていて、強い馬と言われる中でもいわばレース巧者に該当する。皐月賞では3角過ぎからポジションを上げて進出したように、脚質も融通が利くタイプ。岩田も年齢的にそろそろダービーを勝って不思議はない。昔は東京芝を苦にした騎手だが、いまは当時と乗り方も替っているのが却って良いほうに出る可能性が。
 
 ○は京都新聞杯から参戦のゲシュタルト。個人的な見解だが、距離の延長に従ってレース内容が徐々に良化している点が魅力的。前目で渋太く食い下がっていたコスモファントムをキッチリ捕えて1馬身差をつけた点は高評価。皐月賞では掲示板外に敗れたが、位置取りと急坂を考慮すればやむを得ない敗戦。東京芝2400ならもう少しダラッと走れて、好位でうまく立ち回れるのでは。

 ▲は皐月賞で低評価を覆したエイシンフラッシュ。前走は追い込みだったが、本来はもっと前で競馬しても不思議はない馬。ヴィクトリアマイルのヒカルアマランサスではないが、内田博Jの腕っ節で位置取り変更、ある程度の積極策もあるのではないかと、内心期待してみる。


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