朝日杯FS2023予想
朝日杯FS 欧州型血統とステップ重視。

軍神マルス
08期 予想歴25年

◎ダノンマッキンリー
  8着/3人気

○シュトラウス10着/2人
▲オーサムストローク14着/7人
△タガノエルピーダ3着/5人


★傾向分析★
2018年 タイム 1’33”9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン35.3-中盤24.2(3F換算36.30)-上がり34.4 『加速・中弛み』
1着アドマイヤマーズ・・・ダイワメジャー×Medicean=サンデーサイレンス×ミスプロ 〔4-l〕 3-3
2着クリノガウディー・・・スクリーンヒーロー×ディアブロ=ロベルト×ヘイロー 〔7-c〕 4-4
3着グランアレグリア・・・ディープインパクト×Tapit=ディープインパクト×エーピーインディ 〔3-o〕 2-2

2019年 タイム 1’33”0 (良) 1FAve=11.63 3FAve=34.88
テン33.8-中盤23.4(3F換算35.10)-上がり35.8 『前傾』
1着サリオス・・・ハーツクライ×Lomitas=サンデーサイレンス×ニジンスキー 〔16-c〕 3-3
2着タイセイビジョン・・・タートルボウル×スペシャルウィーク=ノーザンダンサー×サンデーサイレンス 〔23-b〕 12-8
3着グランレイ・・・ルーラーシップ×ファルブラヴ=キングマンボ×ノーザンダンサー 〔7〕 15-15

2020年 タイム 1’32”3 (良) 1FAve=11.54 3FAve=34.61
テン33.7-中盤23.2(3F換算34.80)-上がり35.4 『前傾』
1着グレナディアガーズ・・・Frankel×Harlington=サドラーズウェルズ×ミスプロ 〔10-a〕 3-2
2着ステラヴェローチェ・・・バゴ×ディープインパクト=レッドゴッド×ディープインパクト 〔4-r〕 10-9
3着レッドベルオーブ・・・ディープインパクト×Unbridled's Song=ディープインパクト×ミスプロ 〔3-o〕 7-7

2021年 タイム 1’33”5 (良) 1FAve=11.69 3FAve=35.06
テン34.3-中盤24.0(3F換算36.00)-上がり35.2 『前傾・中弛み』
1着ドウデュース・・・ハーツクライ×Vindication=サンデーサイレンス×ボールドルーラー 〔3-d〕 8-7
2着セリフォス・・・ダイワメジャー×Le Havre=サンデーサイレンス×レッドゴッド 〔9-e〕 5-5
3着ダノンスコーピオン・・・ロードカナロア×Sligo Bay=キングマンボ×サドラーズウェルズ 〔9-e〕 8-9

2022年 タイム 1’33”9 (良) 1FAve=11.74 3FAve=35.21
テン34.1-中盤23.7(3F換算35.55)-上がり36.1 『前傾』
1着ドルチェモア・・・ルーラーシップ×ディープインパクト=キングマンボ×ディープインパクト 〔9-f〕 3-3
2着ダノンタッチダウン・・・ロードカナロア×Dansili=キングマンボ×ダンチヒ 〔15-a〕 10-11
3着レイべリング・・・Frankel×Docksider=サドラーズウェルズ×レイズアネイティヴ 〔5-h〕 5-5

 阪神芝1600mは、向正面の半ば、やや2コーナー寄りの地点からスタートする外回りのコース。4コーナーの途中までは概ね平坦で、そこから先はゴール前の急坂まで緩い下りになっている。スローペースが多く、鋭く切れる馬が有利。阪神JFでも差し馬の好走が多く、前走上がり上位の馬には注目すべし。

 ややデータは古いが血統の傾向は、明らかにサンデーサイレンス系有利の傾向。
1位ディープインパクト、2位キングカメハメハ、3位アグネスタキオン、4位フジキセキ、5位スペシャルウィーク、6位マンハッタンカフェ、7位ネオユニヴァース、8位ハーツクライ、9位ステイゴールド、10位ダイワメジャー。
近5年の好走血統からも、ディープインパクト、ダイワメジャー、キンシャサノキセキなどマイルで強いサンデーサイレンス系が上位に。
キングカメハメハ、ロードカナロアなどキングマンボ系もスピードを活かして、好走しやすいと思われる。

 ステップの傾向は、デイリー杯2歳Sからは先行しての好走馬が連続好走しやすい傾向(=デイリー杯2歳S→朝日杯FS:14年4着→2着アルマワイオリ、15年1着→2着エアスピネル、16年2着→3着ボンセルヴィーソ、18年1着→1着アドマイヤマーズ、20年1着→3着レッドベルオーブ、21年1着→2着セリフォス、22年2着→2着ダノンタッチダウン)。
 サウジアラビアRCからは、上位人気で好走していた馬なら信頼性が高い傾向(=17年1着ダノンプレミアム、17年2着ステルヴィオ、18年3着グランアレグリア、19年1着サリオス、20年2着ステラヴェローチェ、22年1着ドルチェモア)。
 京王杯2歳Sからは、先行馬よりも差しての好走馬の方が良い傾向(=15年3着シャドウアプローチ、16年2着モンドキャンノ、17年3着タワーオブロンドン、タイセイビジョン)。ただし2・3着になりやすく、連下向き。

 また以前は外枠が有利な傾向が顕著にあり、特に8枠が良い傾向。コース形態上、外枠の方がポジション取りに自由度があって、のびのびと競馬が出来ると思われる。ただ近5年をみると外枠は苦戦傾向で、先週の阪神JFでも同様の傾向から、近年は外枠は割引が必要と考えます。

◎ダノンマッキンリー・・・モーリス×Holy Roman Emperor=ロベルト×ダンチヒ 〔9-c〕
 前走秋明菊賞1着(=京都芝1400m)。阪神芝コースは(1-0-0-0)、芝1600m戦は初。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父Holy Roman Emperorはダンチヒ系で、ディンヒル系らしく産駒の特徴は個々によって違うだろう。距離は短距離〜長距離まで幅広く、馬場は芝もダートもこなす。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号cは、開幕週・最終週や重馬場での持久力勝負に強い傾向。欧州的な瞬発力を秘めるがゴチャつく展開は苦手。

○シュトラウス・・・モーリス×アドマイヤベガ=ロベルト×サンデーサイレンス 〔4-m〕
 前走東京スポーツ杯2歳S1着(=東京芝1800m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-1-0)。
 モーリス産駒はロベルト系で、現状では2着や3着が多く、良血の評判馬も新馬戦で2着や3着に敗れるケースが見受けられる。もともと仕上がりの早い父系ではなく、忙しい距離に向く血統ではない。2着が多いのは、切れ味がないのではなく、一瞬の加速が得意ではないため。緩急のある流れより、ワンペースや締まった流れのほうが能力を発揮できる。その意味で1600mは向く。距離延長で良化し、力のいる洋芝が合う。母父アドマイヤベガはスタミナ型サンデーサイレンス系で、同じ重賞で違う産駒が良く好走する特性がある。また前走0.5秒差以内で5着以内で好走した馬が次走も好走しやすい特性も併せ持つが、近年は高齢馬も増えてきたため毎回堅実に走る馬は少なくなり、叩かれながら上昇する馬や得意コースで一変する馬などムラ駆けの傾向が強まっている。また人気だと不発になることも多いが伏兵の立場だと好走しやすいタイプでもある。
 No.〔4〕の牝系は、3歳春から力をつけてクラシックで好走するような成長力もあるが、さらに3歳秋から古馬にかけて成長力が著しい。またスタミナを活かしての好走が得意。分枝記号mは、勝ち上がり率は高いが、能力の壁にぶつかると乗り越えることが少ないタイプ。よく言えば自分の持てる力を全て吐き出すが、相手がそれ以上だとあっさり負けてしまうタイプ。ただし弱い相手には滅法強いタイプ。 ただし自身が強ければとことん強い可能性は十分(=テイエムオペラオーやカワカミプリンセスなどが分子記号mで、連続好走中の上昇期は逆らうのは痛い目をみることが多い)。

▲オーサムストローク・・・エピファネイア×Frankel=ロベルト×サドラーズウェルズ 〔1-d〕
 前走ベゴニア賞1着(=東京芝1600m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(2-0-0-0)。
 エピファネイア産駒はロベルト系で、父のシンボリクリスエス産駒も一流マイラーが出たように、1600m型と2400m型の代表馬を排出するのがこの父系の特徴。朝日杯FSを勝つ産駒が出ても驚けない。3歳春には上昇し始めるロベルト系の特性を有している。Frankel産駒はサドラーズウェルズ系で、ガリレオ×ディンヒルの現在進行形の欧州黄金配合。父ガリレオは、条件戦よりも重賞で狙ってこその血統。欧州では盤石の強さを誇るが、日本では歯がゆい産駒が多い。ピリッとした脚を欠き、勝ち味に遅いが、厳しい流れでは真価を発揮する。牡馬はいかにもガリレオ系といったジリっぽく締まったペースの中距離向きで、時計のかかる馬場や北の洋芝が合う。牝馬はガリレオよりダンチヒの影響が強いのか、仕上がり早く2歳から走り、ワンターンのコースで勝負できる切れる脚を持つ。昇級戦を苦にしないのは牡馬・牝馬とも共通。懸念は古馬になっての成長力。牝馬は早熟っぽさと天才少女の危うさが窺える。
 No.〔1〕の牝系は、クラシックで好走が多く3歳春にはある程度完成する、完成度が高く仕上がりの早い牝系。2歳のこの時期は成長力で他の牝系よりも完成度は高い。分枝記号dは、精神的にタフなタイプが多く、遠征や重馬場は苦にしない。また前走好走だと次走でも好走しやすい特性も持つ。

△タガノエルピーダ・・・キズナ×キングカメハメハ=ディープインパクト×キングマンボ 〔9-f〕
 前走新馬戦1着(=京都芝1600m)。阪神芝コースは初で、芝1600m戦は(1-0-0-0)。
 キズナ産駒はディープインパクト系で、牝馬は芝1600m、牡馬は芝2000mの勝ち鞍が多く、パワー型血統の兆候がでている産駒が多い。レース間隔は詰めた時に好走が多く、間隔を詰めてガラッと一変するのはキズナの母父ストームキャットの影響が出ているものと思われる。間隔をあけて好走する馬もいるので、産駒の変わり身を狙うなら「叩き2戦目」が買いになる。母父キングカメハメハはキングマンボ系で、格の高いレースで究極のスピード競馬(=レコード決着)になるほど凄味をきかす血統。厳しい展開ほど持ち前の底力が活き、2歳から走れる完成度の高さと成長力がある。本格化前は詰め甘な点があることには注意が必要だが、ダービーの時期からは実が入り、成長力も豊富。また馬場悪化時にも好走が多く、これはキングマンボ系特有の道悪の上手さに起因するものと考える。
 No.〔9〕の牝系は、早い時期から好走できるが本格化前までは詰め甘なところがある牝系。小回りコースは鬼門だが、広いコースは好走が多い。人気よりもやや人気が落ちて伏兵の立場のときの方が好走しやすい特性もある。分枝記号fは、休養明けは苦にしない反面、叩いて一変が少ないタイプ。前走好走だと調子は維持と考えて好走が期待できる。また不器用だが、決め手鋭く瞬発力勝負に強い特性がある。


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