安田記念2010予想
スーホは強い馬

春日部
08期 予想歴14年

◎スーパーホーネット
  2着/6人気

×ビューティーフラッ
×サイトウィナー


ある日、デビュー間もない遊牧民の矢作調教師は
帰り道でスーホという子馬に出会い、運命を共にする事を誓う。
それから数年後、スーホは立派に成長し、重賞をたくさん勝つ馬になる。
しかし、競馬界は血統の貧しいスーホを種牡馬にはせず
スーホにGI2着を三回与え、さらには乗馬になるように命令する。
矢作師はその命令を拒否し、スーホも最強牝馬ウオッカ相手に
東京で勝利するなどして、命辛々現役を続行するが
GIを取れない悲しみは消えなかった。

それでも矢作師に初めてのGIを取らせてあげたいスーホは
矢作師に内緒で、世代の強豪が休んでる隙を突いて
フェブラリーSに出走するが、その際苦手なダートコースで
砂を体中に浴びてしまった為、矢作師が気づいて愛馬の元に
戻った時には、既にスーホは瀕死の状態であった。
やはり引退乗馬しか道は無いのかと、矢作師は幾晩も眠れずにいたが
ある晩ようやく眠りにつき、昔の夢を見る。
3回挑戦し、3回とも惨敗だった安田記念の夢だった。
東京マイルはダメ。時計のかかる馬場もダメ。
無駄な挑戦に終わってしまった過去の春の出来事だった。
スーホと一緒に歩んだ29戦。もう馬は7歳。衰えもある。
矢作師はもうダメなのかと落ち込んだ。
しかし突然夢の中にスーホが現れ、矢作師にこう言い残した。

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スーホ「まずは東京1400,1800の成績を見てくれ、3戦無敗だ。」
くるみ賞①着 京王杯SC①着 毎日王冠①着

スーホ「1800mで4戦3勝もしている馬がマイルでスタミナ切れになるわけがない」
新馬4着 カシオペアS①着 大阪城S①着 毎日王冠①着

スーホ「高速馬場ばかり?そんな事はない、ドロドロ馬場でも成績残してる」
都大路S①着 (上がり37秒台の馬場で1.1/2馬身差勝利)
ポートアイランドS①着 (当日1200mで1:09、2400mで2:28台の馬場で4馬身圧勝)

スーホ「では何故、安田記念が勝てないのか。答えは鞍上にある。」
藤岡佑介騎手 GI成績[0-4-1-36]

藤岡騎手はさらに重賞37連敗中ときている。
だが、さすがに同じ馬で4度目の東京マイル挑戦。
積み重ねたものは必ず報われると信じている。

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次の朝、矢作師が目覚めると、スーホの馬体は回復し
絶好調時の動きに戻っていた。
あとは精神面だけと彼はブログで語る。
鞍上にも厩舎にも、そして馬自身にも初GIを取らせてあげたい。

竸り合いに弱い印象があるが、それはマイルCSがすべてで
ダイワメジャーやラストランの牝馬が相手では仕方ない。
カンパニーやウオッカに対してはGIIでしっかり差し切っている。
このメンバーなら絶対に最上位の力があると言い切っていい。
買い目は漢の単勝一点勝負だ。
日本の首相は交代したが、マイル主役の座はまだ交わらない。
そうして出来たのが◎スーパーホーネットであった。



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いつもより文字数少なかったので追記
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毎年安田記念に出走してくる香港馬だが、今年はレベルが正直低い。
今の香港マイル界はエイブルワンやグッドババなどの老兵が
いまだに主役の一角を努めるほど高齢化が進み
さらに国内で勝ったり負けたりの競馬が続く主役不在状況。
05-06のヴェンジェンスオブレイン世代、06-07のヴィヴァパタカ世代以降は
世界で活躍する馬もなかなか出てこないので
たとえ日本勢のレベルが例年より低くても、驚異になるとは考えにくい。

さて、今回出走してきた3頭はすべてチャンピオンズマイルで
8歳馬エイブルワンに軽く捻られた馬たち。
穴人気になるかもしれないが、消しとしたい。
今の香港競馬で国外でも期待できるマイラーは
昨年秋に浮上してきたハッピーゼロぐらいだろう。
得意のスプリント界も主役セイクリッドキングダムが故障続きではなんとも言えない。

そんなレベルの下がりつつある香港馬たちに
上位独占されるようでは、今後日本国内のマイル路線は
VM出走の牝馬だけ買ってれば良いというレベルになる。
その為にもスーホには是非復活してもらって
今年いっぱいマイル界を牽引していってもらいたい。


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安田記念2010回顧
親父ハート

春日部
08期 予想歴14年

次走狙い:マイネルファルケ


明治維新、大正ロマン、昭和モダン。
日本は幕末期以降、西洋の文化をたびたびに
自国の文化と折衷して、独自の文明発展を遂げてきた。
しかし平成に入ってから、どうも革新的なそれが無い。
もうこの国の勢いは止まったのか。
それとも摂取すべきものが無くなったのか。
スタート早々バブル崩壊で出遅れ、4角ITで巻き返すも、直線逆噴射。
今は平成ガマンとでもいうべき時代なのだろう。

さて、今年の安田記念は、昭和のサクラユタカオーから
3代かけて内国産の血を継いだショウモダンが優勝。
祖父ユタカオーは人気の名種牡馬だったが
父エアジハードはSS旋風の中で種付け頭数に恵まれず
僅かな産駒の中でショウワモダンを出し、血を繋いだ。
現状をガマンして次の世代へ―――。
この馬のような親父ハートが今の時代には必要なのかもしれない。

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さて、安田記念の勝者ショウワモダン。
GI初挑戦にして、あまり経験の無かった高速馬場を差し切るとはお見事。
後藤騎手の好騎乗も然ることながら
長らく重賞級メンバー相手に揉まれてきた経験が生きた。
注目すべきは前走のメイS。
重い斤量を背負って同コースの少し長い距離を走っておくと
本番でたとえ相手が強くなっても、馬は精神的に走り易いのではなかろうか。
あまり例が無いが、こういうローテのパターンは
記憶にとどめておきたい。

本命に推したスーパーホーネットは残念ながら2着と届かず。
届かなかったとはいえ、前に行ってたら前年と同じ結果に
なった可能性もあるので、騎乗自体は問題無かったと思う。
1-2着馬ともに、実力を出しきったカタチで前後はちょっとした運。
ショウワモダンが完璧騎乗とローテで僅かに上回ったという感じで
今の時点では優劣は付けられないだろう。

上記2頭と3着以下との着差はそれほど無いので
負けた馬でも秋にはまだまだ逆転可能とみる。
その中で今後注目なのは☆マイネルファルケ。
自分のペースでいけないと勝てない馬が
3歳以来久々に『暑い時期』の競馬。
4角回った後にやる気が無くなり流れ解散してしまったのは確実だ。
涼しい北の地、もしくは秋以降の開催での逆転に期待したい。
なお、レースレベルは普通の3と設定。
出走メンバーは例年に比べて劣ったものの
今回の上位2頭のパフォーマンスに勝るのは
たとえ歴代優勝馬でも容易ではないと判断した。

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ともかくマンハッタンスカイの鞍上なみにコロコロかわる
日本の首相とその支持率をどうにかして欲しいものだ。
もうこの国は、新聞とテレビが政局を握っていると言っても過言ではない。
競馬は「Yes,We 勘」でも結構だが、今の政界を堂々と
「Yes,We Kan」と言いきれる国民は果たして何人居るだろうか―――。
などと、いつも新聞の競馬情報に騙されてばかりの予想家の戯言である。


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